野球日本代表
2008年 08月 12日
参加国は、日本、キューバ、台湾、オランダ、韓国、カナダ、中国、アメリカの8ヶ国。13~16日、18~20日が予選リーグ。22日が準決勝、23日が決勝戦です。
今回のオリンピックは、マスコミの過剰報道に煽られることなくなるたけ冷静に見ようと思っているのですが、野球だけは前のめりで見てしまいそうです(^^)。
思えば、プロから選手を派遣するのかしないのかで揉め、結局(主力クラスは)パ・リーグのチームからだけからの派遣となったシドニー五輪から8年。いまや、日本代表がプロ野球から精選されたメンバーであることが当たり前になりました。
「オリンピックに関してはアマチュアのメンバーで構成されるべき、いや、日本の選手で一番レベルの高い選手達で構成されるべき」という議論はひとまず置いておくとして、日本のトップクラスの選手達が「日本代表」を構成して戦える時代が来た(五輪、WBCといった大会で)というのは、日本野球界にとってはいいことではないかと思います。
日本野球にとって、プロの選手達が「野球日本代表」として戦える場ができるということでのプラスポイントというのは、大きく2つあると思います。
一つは、野球ファンが、いろいろな球団の選手のことを知るようになること。日本人はよく「野球好き」だと言われますが、実は「自分の贔屓球団以外の選手のことはあまり知らない」という人も結構います。一昔前であれば、巨人の選手の知名度が群を抜いていましたし、そこから少し広げて、セ・リーグの幾人かの有名選手、あとは日本シリーズに出てきたパ・リーグの選手ぐらいまでしかわからないという人も少なくないでしょう。
また、名前を知っていても実際のプレーは見たことがないという場合も多く、所属するチームによって実力と露出具合に著しく差がある、というのがこれまでの野球界でした。
しかし、日本代表を編成するとなれば、その選出の仕方は実力本位(もちろん、MLB所属選手選出の可否や「ただオールスターを集めるというのではなく、ポジションのバランスなども考えての選出」といった部分はありますが)。当然、実力のある選手が、その実力通りの評価(認識)をされることにもつながります。
代表的なところで言えば、五輪にプロが派遣されることによって、松坂投手のピッチングが、多くの人の目に触れる機会は格段に増えました(西武で投げているだけであれば、松坂投手の露出具合は今の3分の1以下だったと言っても過言ではないでしょう)。また、和田投手、ダルビッシュ投手といったパ・リーグの実績のある選手のピッチングを見られる機会も、「日本代表」にプロが行かなかった時代に比べてグンと増えました。
野手に目を移せば、西岡選手(ロッテ)、川﨑選手(ソフトバンク)などは、「野球日本代表」の申し子と言ってもいい存在になりました。一方で、里崎選手のように、所属チームでの活躍以上に日本代表で輝く選手も出てきたりもします(^^)。
また、「日本代表」という存在(トップクラスの選手が集まる「日本代表」という意味での)が出来ることによって、ファン間で「○○を日本代表に」とか「○○は日本代表ではこういう起用法がいいのでは」といったような議論が活発化する可能性が出てくるという側面も大きいですね。それは、ひいては今まで贔屓球団の選手だけしか見なかった人が他の球団の選手にも目を向けることにもつながるでしょう。
もう一つの大きなプラスポイントは、「普段のペナントはまた全く違った野球を見ることができる」という点です。
これまでのオリンピックの戦い、一昨年のWBC、さらには記憶に新しい昨年の五輪アジア予選と、そこで繰り広げられている野球は、種目こそ同じであるものの、いつものペナントシリーズとはまた異質なものでした。
一球一球、1プレー1プレーたりとも疎かにできない、その緊張感は見ているこちら側にも伝わってきました。
昨年のアジア予選の韓国戦を見ていた時に思ったのですが、「日本で一番野球が上手い選手たちが必死になって1アウトを取ろうとしている」ということは凄いことだなと、ある種の感動を覚えました。
そういう意味では、明後日からの戦いは「さらにもの凄い何か」を見ている人たちに伝えてくれるのではと思っています。そこには「野球」自体の凄さ、素晴らしさ、そして怖さなど、ありとあらゆるものがあるでしょう。
最後に、「試合方式」という側面からオリンピックの野球のことを考えると、「とにかくがむしゃらに戦う」という側面と、情報戦などを含めての「金メダルを取るための戦略的側面」とがあるでしょうが、やはり最終的にグラウンドでプレーをするのは選手達です。
「星野JAPAN」というのはあくまで呼びやすくするための呼称であって、その意味ではやはり「野球日本代表」というのが、チームの真の意味での呼び名と言えるでしょう。
1試合1試合を積み重ねた結果、その戦いぶりから何を感じることができるか。熱い熱い11日間を見せてほしいです。



























