聞きやすいアナウンサー
2005年 02月 28日
自分は、中継を見ているとき、解説者もさることながら、結構アナウンサーの実況ぶりにも注目して聞いています。
「聞きづらいなあ」という実況もよくありますが、今回は、そうした精神衛生上よくない方の話ではなく、「聞きやすい」と思うアナウンサーについて、少し。
遙か昔から(?)、巨人びいきということで悪名高い日本テレビですが、一方で「実況をする機会が民放の中でも多い」ということも事実(「巨人戦の」という但し書きはつきますが)。「やはり経験豊富ということで、いい実況をするなあ」というアナウンサーもいます。
その代表が村山アナと平川アナ。
2人とも、ある程度両チームに対して公平な実況をする点、解説者の説明でわかりにくい部分を、もう一度視聴者にわかりやすく説明してくれるよう聞き直してくれる点、過剰な盛り上げをせず試合の流れに添った実況をしてくれる点などが、好感が持てます。
他の関東各局の民放アナがふがいない、ということもありますが、安定感としてはこの両アナはかなり高いと思います。
さて、もう少しベテランに目を向けてみると、個人的に聞いていて安心できるのは、関西テレビの馬場アナ。
関東では、阪神戦の中継を中心にその実況を聞くことが多いのですが、声のトーン、選手の情報の入れ加減、解説者に振るタイミング(たまに、少し意地悪な質問をすることもあるか?)など、一つの野球中継アナの手本ではと思います(関西での評価はわかりませんが)。
他には、最近はあまり聞く機会はないのですが、NHKの小野塚アナの実況も、結構いい味を出しています(勤務地を見ると「福岡」となっていたので、ホークス戦での出番が多いか)。
NHKのアナウンサーらしからぬ(?)、少し脱線気味の話も入れつつ、しかし試合の本質ははずさない実況は、野球を面白く見せるという意味で、かなり上位にランクされるのではないでしょうか(あまり知名度はありませんが)。
あとは、最近はもうゴルフ専属アナ(実はアナウンサーのデスク?アテネ五輪では北島選手などの実況もしていました)の感もありますが、テレビ朝日の森下アナ。
むか~し、日ハム戦などの実況をしていた記憶があるのですが、正直、同局若手アナの実況ぶりがあまりにも心許ないので、野球中継に復帰してくれんかな、と思います。
いずれにせよ、スカパーで耳にするアナウンサーを含めてみても、なかなか「これ」といった実況(←決してオーバーに盛り上げる実況のことではありません)を聞かないというのが、ちょっと悲しいです。
過剰に騒ぎ立てることなく、それでいて、試合のポイントをつかみながら、見ている人に「プロ野球の選手ってすげえな」「改めて、野球って面白いスポーツだなあ」と思わせてくれる実況を聞く機会が、今シーズン増えればなあと思います。