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二軍という場

今日は、日本ハム-湘南の試合を見に、鎌ヶ谷に行ってきました。
一番の目当ては、やはり中田翔選手。

遠目から見ても、すぐ「中田翔だ」とわかる存在感は、やはりさすが。
試合前から、一人ベンチ前に立ち、球場整備の人のホースを取って水撒きをし、試合が始まってからも、高卒1年目というのに、ベンチ中央にどかっと座り悠々としている様は、他の選手が十何年かかっても、身につけられない天性のものを持っているといっても過言ではないでしょう(ただし、この日は、どこかマスコミの取材があったようなので、敢えて目立つ場所場所にいた可能性もありますが)。

で、試合の方では、3打数1安打1四球。第一打席で三遊間を抜けるヒットを打った(相手は吉川投手)のですが、他の打席は、バットの出が遅れることによる内野フライや、2-3から外角高めのストレートを振っての空振り三振など。なお、足は摺り足、ポジションはサードでした。
評論家的な言い方をするならば、打率.232(本塁打4本)が示すように、まだまだ二軍でやるべきことがあるということなのでしょうか(一応、一番下に画像を載せました)。

なお、この日のスターティング並びに投手は下記のとおり。
湘南の選手を中心に、目立った選手について箇条書きに。

〔湘南〕
1 石川 2 梶谷 3 小池 4 高森 5 ジェイジェイ 6 西崎 7 内藤 8 桑原義 9 斉藤俊
P 吉川-高宮-岡本-染田-吉原-山北

〔日本ハム〕
1 村田 2 三木 3 坪井 4 中田 5 糸井 6 佐藤 7 市川 8 今成 9 今浪
P 八木-金澤-糸数

●湘南

石川 … 石井・仁志の次世代としての期待が高まっているも、まだ一軍での実績を残せていない状態。今後スタメンを張ることを考えると、左投手からも打てることが求められるが、この日は左の八木投手からの安打を含む4安打。しつこくファールで粘り、最後ヒットを放った打席もあった。現在二軍では3割近い打率。この打撃を早く一軍でも見せてもらいたい。

小池 … 球団のいびつな補強のあおりを食う形で、今季まだ一軍登録なし。この日は、一軍での実績もある八木投手から、こちらも一軍実績豊富な選手としての面目を躍如する逆転3ラン(レフトスタンド)。現在シーレックスでの打率は2割ちょいという数字だが、本来この位置にとどまっている選手ではない。ただ、大西選手、内川選手らが好調ななか、現在の一軍外野陣に割って入るのは厳しいのも事実。ファンの中では意見が分かれるかもしれないが、現在のような起用状態が続くのであれば、他のチームにトレードで行った方が絶対本人のためになると思う(守備もいい選手だし)。チームによっては、ロッテに移籍して大成功した早川選手ぐらいの活躍は優にできると思う。

ジェイジェイ … 大きい外野フライはあったものの、ヒットはなし。シーズン前は、そんなに多くは望まないものの、石井・仁志の超ベテランとまだ一軍で活躍しきれていない若い世代との間を埋めてくれるか(イメージとしては、何年か前に在籍していたドスター選手のような感じ)と期待していたが、現状では期待はずれのまま終わりそう。このままだと、今季取った5人の外国人選手のうち、まあまあの働きをしてくれたのはウッド投手だけという、球団の外国人選手獲得能力の酷さをさらに露呈する状態に。

吉川 … 先発で投げたが、試合当初からため息が出そうなコントロールの悪さ、さらに使える球種の少なさもあって、印象のよくないまま2イニングで降板。自慢(入団当時は)のストレートも空振りはとれていなかった。一軍に上がったとしても、あまりアウトを重ねられる姿は想像できず、このままでは厳しい印象。

高宮 … 一軍では2年間期待を裏切り続けるも、某YouTubeの動画で話題になったため知名度は高い(?)のかどうかは知らない(^^)。で、この日の立ち上がりもポンポンと2ストライク追い込んでからデッドボールを与えるなど、ちょっとYouTube動画を再現させるかのような内容。ただ2イニング目はカーブの制球が良くなり、スッと抑えてみせた。自分が横浜(大洋)を見続けてきてから、左投手で活躍した投手は本当に数えるほどしかおらず、それこそ中継ぎに関しては、ここ二十年で、99・00年の森中投手と94年の田辺投手ぐらいしか、シーズン通して安定した成績を残した投手がいないという惨状(特に上位指名で期待された投手がかなりの確立で討死してる(^^))。そろそろ「左腕暗黒の歴史」を変えてほしいところだが…。

岡本 … 横浜左腕投手陣の中では、コントロールの点で安定して見られる数少ない左腕。毎年、徐々に期待度を上げているのだが、いまだ一軍での実績はなし。ベイスターズでは昨年、一昨年と厳しい登板になってしまったが、一度軌道に乗りさえすれば、一軍定着の可能性もあると思うのだが。吉見投手が四球連発の後痛打されてベンチで頭抱えている姿を見るのであれば、まだ多少失敗しても岡本投手を使ってほしい、というのが一ファンの気持ち。

吉原 … 昨年はオープン戦好調 → セットアッパー起用もあるかも → 開幕戦で四球大連発 → 結局シーレックス暮らしに、という結果になってしまったが、この日の登板では、急速の出るストレートに加え、カーブ、フォークも低めに投げ、無失点に抑えた。まだ多少制球のバラつきはあるものの、現状の横浜の試合終盤投手陣陣容を考えると是非出てきてほしい投手。昨年のことは昨年のこととして、また今シーズン新たなプロ野球人生のスタートを切ってほしい。

鈴木尚 … 5月7日に登録抹消され、ついにシーレックスに。この日は満塁のチャンスで、八木→金澤と投手が代わったところで、小池選手の代打として登場。その金澤投手の初球を、見事左中間(ややセンター寄り)に打ち返し、走者一掃のタイムリー2ベースを放つ。金澤投手のボールがやや甘かったとはいえ、初球をはじき返したところに大きな意味があると感じた。
もはや「あのときの打撃をもう一度」で起用される時期は過ぎた。是非自分の実力で一軍復帰を。

一方、日本ハムに関しては、怪我人続出ということもあり、昨年まで二軍にいた選手がどんどん一軍の試合に出ている(陽、小田、高口、小山、鵜久森etc、現在は二軍だが尾崎、佐藤も今季一軍デビューを飾った)状態下、ちょっと戦いが厳しそう(この日が始まる前までで6勝24敗)。

先発の八木投手は、7回途中3失点(その後満塁の走者を残して降板)と、いいとも悪いとも言えない内容。多くの左打者に対しては、格の違いを見せるように変化球で手玉にとっていたが、小池選手に浴びた3ランなど、ストライクを取りに来たボールを簡単にはじきかえされる場面も目立った。一軍に上がれるかどうかは、一軍の投手状況次第といったところか。
また、名前のある選手としては、坪井選手が数度の好機に凡退。二軍でも打率1割台と苦しんでおり、ベンチ内でもスイングをチェックしている姿が印象的だった。


ところで、二軍の試合は年に何度か見に行く程度ですが、数年前よく見た選手の中で、今はプロの世界を去った選手も多いです。

土居、山田、村西、稲嶺、谷口、堤内、後藤、福本、田中一 ……

二軍の試合のちょっとしたアットホーム感は、個人的には好きです(試合も間近で見られますし)。
ただ、選手たちにとって、そこは技術を磨く場ではあっても、ずっといる場にはあらず。ずっといたとしたら、その先にあるのは「戦力外」という結末。
若手投手に対峙する坪井選手の姿などを見ながら、そんなプロの厳しい部分に想いをめぐらせたりもしてしまいました。

中田選手、小池選手、坪井選手、八木投手、高宮投手、吉原投手、石川選手 …… etc、果たしてこの選手達のプロ野球人生の結末はいかに。
二軍という場_c0053376_1534874.jpg

by momiageyokohama | 2008-05-19 01:42 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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