全ボクシングファン期待のカードの結末は……
2008年 04月 08日
この試合は、両者とも無敗の世界ランカー(榎:28戦27勝1分け、粟生:16戦全勝、WBAのランクはそれぞれ2位、4位)ということもあり、世界戦でないにもかかわらず一般紙に試合の寸評が載るほどの注目カードでした。
こうした試合が実現したことに喜びを感じるとともに、その試合を生で見られる悦びを感じての観戦でしたが、結果は両者決定打の無いまま12Rが過ぎてのドロー決着。
確かにハイレベルな試合だったことは間違いないと思うのですが、できれば明確にどちらか勝つという結末が、そしてもう少し打ち合いが見たかったというのが本音のところです。
ちなみに、自分の採点では、榎の1ポイントリードでしたが、ドローでもまったくおかしくない内容という印象(それだけ、どちらにポイントをつけていいか迷うラウンドが多かった。ラウンドが終わるたびに、「ん~」とか「難しい……」と唸っていました(^^))
でもって、今日改めて録画で見直してみたところ、今度は粟生1ポイントリードという印象。観戦したのが一番上の指定C席だったこともあって、当日はもう一つ両者の顔の腫れがわからなかったのですが、テレビで見る限り、的確なパンチを当てた数的としては粟生が上回っていましたね。
ただし、この試合は、勝者にWBAの世界挑戦権を認定する試合でもあったそうで(後から知った)、その意味では、結果的に榎が勝者になった形になりました。
ただ、粟生も、そのディフェンス能力さらには相手のガードをかいくぐってパンチを打つ能力が並々ならぬものだということを証明したと思います。
今回の無念を、将来ただチャンピオンになるだけではなく、長期政権を築くぐらいのチャンピオンになることで晴らしてほしいですね。
一方の榎は、ポジション的には世界挑戦に手が届いた格好。ただし、その挑戦する王者は、2003年から王座を維持しているクリス・ジョン(インドネシア)。
試合後に「世界をやるには勇気が必要かな」というコメントを残したそうですが、世界戦の試合後にそんなコメントを残したら、それこそあとの祭り。
ここまで世界挑戦を待たされた無念がわかるからこそ、あえて「世界戦では、今回のような試合じゃない試合をしてほしい」という言葉を送りたいです。
なお、セミの試合では、日本スーパー・バンタム級チャンピオンの下田昭文が、前王者山中大輔との再戦に大差の判定勝ち。この試合でもダウンを奪った電光石火の左ストレートの魅力もさることながら、23歳ながら中学生のような子どもっぽさ(裏を返せば純粋さ?)を併せ持つキャラも含めて、ボクシング界久々のダイヤモンドの原石だと思います(^^)。




























