待ち遠しくてたまらない
2008年 02月 25日
まだ少し間がありますが、4月5日(土)に、世界戦でないにもかかわらず、ボクシングファン垂涎のカードがあります。
対戦するのは、榎洋之(東洋太平洋フェザー王者)と、粟生隆寛(日本フェザー級王者)。
互いに世界ランク上位(榎:WBA2位、WBC9位、粟生:WBA4位、WBC10位〔2008年2月現在〕)に位置するボクサー。戦績も、榎 27勝(19KO)1分け無敗、粟生 16勝(8KO)無敗と、まさにハイレベルでの日本人決戦です。
しかも、セミファイナルのカードも下田昭文と山中大輔の日本スーパー・バンタム級タイトル戦という、1年前壮絶な闘いを演じた2人のリマッチでもある魅力たっぷりのカード。
ちなみに、下田は、現在の日本のボクサーの中でも有数の華のあるボクサーです(また、いい意味でも悪い意味でも「名勝負製造ボクサー」という側面も)。
なお、開催されるのは、3月にオープンとなる新後楽園ホール(JCBホール)。
収容人員は3000人ほどだそうですが、チケットはほぼ完売だそうです。
自分は観に行く予定(予算的に、当然指定Cで(^^))ですが、試合までまだ1ヶ月半あるというのに、待ち遠しくて待ち遠しくてたまりません。
さて、一般的な認識だと、ボクシングというと、やはり「世界タイトル戦」というのが一つのステータスを感じるカードではないでしょうか。しかし、日本で開催される世界戦の中には、「世界タイトル戦」というものへの観る側の期待に添えずに終わってしまう試合もかなりあります。
ボクシングの場合、世界戦の次にメジャーな試合となると、「日本タイトル戦」になるでしょう(間に東洋太平洋タイトルがありますが、現実には、ボクシングファンも含めてメジャー感は日本タイトル戦の方が上だと思います)。
しかし、日本タイトル戦は当然ながら、世界戦に比べればレベルは下がります。もちろん、熱さ、激しさ的には、世界戦と比べて何ら遜色のない試合もたくさんありますが、それでもごくごく一部を除いて、それはまだ日本タイトルレベルの試合です。
日本タイトルをある程度防衛した選手は、タイトルを返上して、東洋太平洋のタイトルを目指したり、比較的リスクの少ない選手と対戦して勝利を重ねることで世界戦を目指したりしますが、正直、日本タイトルと比べても地味なゾーンでの闘いといえるでしょう。
ボクシングが一般レベルで継続的な人気を得られない原因の一つが、ここにあると思います。
つまり、ボクシングの場合、観る側にとって、世界タイトル戦と日本タイトル戦の間の魅力的なカードが少なすぎるのです。
この10年ぐらいで、世界戦または亀田家の試合以外で、ある程度一般の目にも触れた試合というと、「畑山隆則 vs コウジ有沢」(場所は両国国技館)ぐらいしか思いつきません。
(冠は日本ジュニア・ライト級タイトルマッチでしたが、当時の畑山はすでに世界ランカー。後に畑山が世界王者となったことを考えても、ネオ世界レベルの試合だったと言えるでしょう)
そんななか、今回久々に、日本リング界でのトップに君臨する選手同士、しかも無敗の世界トップ10ランカー同士というカードが実現したということは、ボクシング界にとって素晴らしいことだと思います。
もちろん、今回の榎、粟生は、ボクシングファンならば一目置く存在であるものの、まだまだ一般的には認知度が低い選手かもしれません。
それでも、チケットの売れ行きやネットでの盛り上がりなどをみると、今回のようなカードこそを、ボクシングファンは待ち望んでいるといえます。
そうした闘いが数多く行われれば、ボクシングファンも、胸を張って「ボクシングは世界戦だけじゃないんだぜ」と、日頃ボクシングを見たことのない人にも言えるでしょう。
(そういう意味では、K-1の「ファンの見たいカード」を実現させるスピードを、ボクシング界も見習わなきゃいけないかもしれません)
今回の榎vs粟生が果たして、どの時間帯でテレビ放映されるかはわかりません(通常は土曜深夜。ちなみに、前述の畑山vs有沢は日曜夕方の放送だった)が、こうしたカードが1人でも多くの人の目に触れるよう、今後、ボクシング関係者は意識改革をしていってほしい、と強く強く思います。
※「榎 vs 粟生」関連ブログ(1)
※「榎 vs 粟生」関連ブログ(2)



























