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選手流動化時代(?)のファンの気持ち

一昨日、コンビニに寄ったら、「サッカーダイジェスト」 J1・2005選手名鑑号があった(サッカーマガジンのも)ので、思わず買ってしまいました。
今まで、サッカーの名鑑は買ったことがなかったのですが、「日本代表でサイドをやれる選手って、三都主と加地(あと三浦)の他にいないのかな」という疑問もあって、購入してみました(ちなみに、個人的には、新井場・ヴェルディの山田・村井あたりを試してほしいです)。

さて、ざっとJリーグの名鑑を見たのですが、「だいぶ野球と違うなあ」という所が2つありました。
一つは、選手の若さ。1978年生まれぐらいの選手が非常に多く、1980年代生まれもかなりの割合を占めています。30代の選手はよく見ないと探せないぐらいで、野球と比べて平均年齢の若さを感じますね。
もう一つが、移籍経験のある選手の割合が非常に高い、ということ。
ジュビロ磐田なんかは、比較的、生え抜きの選手が多いですが、例えば、清水エスパルスなどは、所属23人中(新入団選手・外国人選手を除く)移籍経験のある選手が10人、ヴィッセル神戸にいたっては、所属25人中(同上)、移籍経験のある選手が16人です。
この中には、レンタルという形で他チームに移籍し、1年か2年でまた復帰してくるという選手も含まれているので、他チームへの移籍経験があっても、そのチームの色が濃い選手もいますが、それにしても野球に比べると多い数字です。
ちなみに、大宮アルディージャ(今年J1昇格)に、安藤正裕という、以前強かった時の清水や磐田で、右サイドから高速クロスを上げて活躍した選手がいるのですが、経歴を見ると、「 清水-磐田-横浜-大宮-G大阪-仙台-大宮-京都-大宮 」と、「こうなると、もう旅芸人だな」と突っ込みたくなるほど移籍をしています(ちなみに、後半はJ2でのプレーが多いですが)。

そんななか、昨日、スポーツニュースを見ていたら、同じホワイトソックスでプレーすることになった井口高津が対面、という場面をやっていました。日本では、リーグも違い、ほとんど一緒の場面を見なかった2人なので、「ん?」と不思議な感じがした方も少なくなかったと思います。
しかし、今後、こうした事はそんなに珍しいことではなくなってくるでしょう。また今後、NPB自体の中でも、FA期間の短縮、レンタル移籍制度の導入などがされれば、巨人に限らず、主力クラスの選手5人ぐらいが移籍してくる、ということが起こってくるかもしれません。そうなると、毎年のように、スタメンが半分ぐらい変わるというチームが出てくる可能性もあります。

そうした急激な変化が起こったとき、果たして、ファンのチームへの愛着は変わらないのか?
以前、まだ野茂ぐらいしかMLBに行っていなかった頃、友達と話していたとき、「巨人ばかり補強して色々な選手が入ってくるけど、どうせだったら、もっと全体的に、選手が色々なチームに移りやすいようにして、大リーグみたいにどのチームも、毎年顔ブレが変わる(実際には、チームによって差があるのでしょうが)ようにしたらいいのになあ」と言ったことがありました。
しかし友達は、「でも、そうなったら、どのチームも似たり寄ったりになって、逆につまんなくなるんじゃないかなあ」と言っていました。
確かに、あまりにも選手が動き過ぎることで、そのチームに感情移入できなくなる、ということはあるかもしれないなあ、とその時は思いました。

月日が経って、「Jリーグのように」とはいかないまでも、現在よりも格段に、プロ野球各チームの選手の移り変わりが激しくなったとき、果たして、ファンはそのチームのファンであり続けていられるのか。そして、チームは、ファンをつなぎ止めていけるのか。逆に、その異動の激しさがいい方に左右するのか。
いずれにせよ、今後に向けて、選手の異動などにあまり左右されることのない、「その球団」自体に対するファンの愛着度というものが、各チームの経営陣に問われてくるのではないか、と思います。
by momiageyokohama | 2005-02-23 23:47 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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