スポーツメディア・リテラシー
2006年 12月 31日
書きたいことはたくさんあったのですが……といういつものパターンで、また更新が滞ってしまいました。
一応大晦日なんで、書き込まなきゃなと思ったのですが、そんなことを言っていると、次の書き込みは、来年の大晦日になったりして……。
そんな前置きはおいといて、このオフ一番、感じたことを書きたいと思います。
それは、「スポーツ・メディアの報道に対して、ファンはどう考えるべきか?」ということです。
実は、自分自身、完全なメディアの受け手側というわけではなくて、スポーツ・マスコミ的な部分の仕事をしたこともあるのですが、だからこそ上記のようなことを考えたりします。
特にそうしたものを感じるのは、プロ野球のオフシーズンの移籍報道。
日本ハムの日本一が決まった翌日のスポーツ新聞に、「小笠原、FA移籍」の記事が載ったように(さらには、岡島選手移籍の報道も載っていた)、スポーツ・メディアは、絶えず他メディアより一歩先んじた記事を載せようとします。
今回の小笠原選手に関しては、公には本人が口にしていないにもかかわらず、前述のような報道が出ました。おそらく、色々なルートからの情報をもとに、そうした記事を掲載するに至ったのだと思いますが、その記事が出た時、小笠原選手の心の中が完全に移籍で固まっていたかというとどうなのでしょうか。移籍が決まった後のTBSの「Jスポ」に出演時には、家族が移籍の理由だとされて苦悩する姿が映っていましたが、正直、優勝が決まってから移籍を公式に発表するまで、小笠原選手自身、心の休まる暇はほとんど無かったと思います。
結果的には、当初の報道どおり、FA移籍(しかも、多くのメディアが挙げていた巨人へ)した小笠原選手でしたが、一方でマスコミの予想が全くはずれたのが、広島の黒田投手。
黒田投手の場合も、シーズン終了時から「阪神入り、確実」といった報道が頻繁にされていましたが、大逆転(マスコミ的には)の「広島残留宣言」。
いろいろな角度から、「黒田、阪神入り」の記事を載せたスポーツ・メディアですが、「広島に向かって投げる自分の姿が想像できなかった」という黒田投手の気持ちまでは察することができなかった、ということでしょう。
「阪神に行ってしまうんだろうな」と思っていた広島ファンは、残留決定後、そうした記事にどんな感情を抱いたのでしょうか。
野球に限らず、ファンがスポーツ選手の動向、あるいは思っていることを判断する一番の材料は、メディアの記事です。
しかし、スポーツ新聞に限らず、雑誌・書籍などを含めて、ほとんどのメディアに書かれる記事には、多かれ少なかれ書き手の恣意が入っていると思います(さらには、もう少し込み入った裏事情がある場合も)。
となると、受け手側には、ただそうした記事を見るだけでなく、そういった情報がどうした意図で発せられているのか、もっといえばどういった経緯でその記事が書かれているか、わかる範囲で思いをめぐらすことも求められるのでは、と思います。
ネットが発達したことで、より細かい情報の部分まで、ファンは知ることができるようになりました。さらには、そこで感じた意見を交換する機会も飛躍的に広がりました。
ただ、そうした意見の中には、信憑性の低い記事に踊らされているのでは?と思うものもあったりします。
色々な意見を気軽に言い合える状況になったからこそ、そうした情報を吟味すること、さらには自分のスポーツ観みたいなものを、ある程度確立していくこと(そんなしっかりしたものではなく、「こういう見方だけはしない」とか、各メディアの信憑性の優劣をつける、とかちょっとしたことでもいいので)も必要なのでは?
そんなことを思ったりしました(時代遅れな考え方かもしれませんが(^^))。
とにもかくにも、来年こそは週2日更新をめざして、もう少し書き込みを増やしていこうと思います(新年1発目は、現状では不安だらけの横浜の2007年展望なんかを)。



























