仁志、電撃トレード。
2006年 11月 07日
ポスティングも含めると話題にことかかない今年のストーブリーグですが、そんななか「仁志選手、横浜入り」という電撃ニュースが。
正直、今回のことを予想していた横浜ファンは、ほとんどいなかったでしょう。
資金繰りが苦しいのか、早々と今オフの大型補強はしない、という方針を打ち出していた横浜フロント(個人的には、岡島投手は獲りに行くべきだと思いますが)。
そんななか、突然の仁志選手の横浜入りに、驚きと戸惑いを感じている横浜ファンは多いと思います。
横浜のセカンドといえば、2006年の一つのポイントになったポジション。
昨年・一昨年は、種田選手が若手選手をおしのけ、ほぼシーズンを通してレギュラーの座を勝ち取りました(しかも、2年連続打率3割)が、今シーズンは、怪我の影響もあったのか開幕から不調。
中盤からは内川選手が守るようになり、さらにシーズン終盤には2年目の藤田選手が守る機会が増えました(内川選手はファーストへ)。
そうした、いわば「横浜の世代交代の象徴」ともいえるポジションへのべテラン選手移籍に、首をかしげる人も少なくないと思います。
仁志選手の会見を聞いた限りでは、「移籍」自体は仁志選手本人が希望したことで、色々な要因が重なった結果、その移籍先が横浜になったということなのでしょう(代わりに巨人へ行く小田嶋選手は原監督の母校・東海大出身。もしかしたらキャッチャー復帰もある?)。
ただそうしたことはさておき、まず議論の対象にすべきは仁志選手の実力でしょう(それも今の)。
入団以来10年連続で100試合以上出場し続けてきた仁志選手(06年は初めて二桁の64試合にとどまる)。
紹介されるにあたっては、「ポジショニング」の良さを含めその守備力の高さが挙げられます。
その一方で「打撃が淡白」というイメージがあります。
実際に記録を見てみると、今シーズンまで1294本のヒットを打っているものの、通算打率は.271。実は3割を記録したシーズンは一度もなし(最高は99、00年の.298)。2割5分以下のシーズンが3回、06シーズンは.185と、イメージだけでなく数字としてもかなり物足りないものを感じます。
さらに、統計はとっていませんが、四死球が少ないのも仁志選手の特徴(よって出塁率が低い)。同じく四死球が少ないものの一番打者としてチームへの貢献度が大きい中日・荒木選手の例もあるので一概には言えないところもありますが、やはり「打力」という点に関しては「期待できる選手」とは言いがたいところがあります。
また、評価の高い「守備力」に関しても、セカンドからにもかかわらずワンバウンドの送球が目立つように、「肩」は弱い部類に入ります(肩の強さ云々というより投げ方の問題かもしれませんが)。
といったように、そのネームバリューほど戦力として活躍できるか疑問符がつく仁志選手。
ただ、1点、今の横浜の選手にはないだろうものを持っているかもしれません。
それは「プライド」。
もちろん実際に話したことはありませんが(^^)、テレビのインタビューなどで見られる眼の奥底に見られる「仁志敏久」としてのプライド。
古くは、常総学院1年生の時からレギュラー、しかもいきなり甲子園決勝まで進出。
(なお、その時のエース、島田直也投手は、打撃投手として今シーズンの北海道日本ハム優勝に貢献。またその常総を破り春夏連覇を果たしたPL学園の四番・片岡選手は、今シーズン限りで引退。同じくPL学園の三番・立浪選手は、来季、背水の陣でシーズンへ臨む立場に。また、当時のPL三本柱の一人だった野村投手は、横浜・投手コーチとして2年ぶりの現場復帰)
その後、早稲田大学でも、早慶戦でサヨナラ満塁本塁打、1シーズン最多となる6本塁打を放つなど活躍。社会人も日本生命でベストナインを獲得するなど、経歴だけ見れば野球界のトップを渡ってきたキャリアと、それを支えてきた野球選手としてのプライドが、ここ4年で3回最下位という横浜の選手達の心に、どれだけの火をつけるか。
正直、どちらに転ぶかわからないところもありますが(^^)、来シーズン、横浜を見る楽しみの一つとして注視していきたいと思います。



























