監督。
2006年 05月 19日
最初のバッターは5番村田。期待を持って見るが、2-1からのスライダーを空振り三振。
1アウト。
続くバッターは好調内川。ストレートを振り抜いた打球は三遊間を抜けてレフト前へのヒット。
1アウト一塁。
続いてバッターボックスには古木。
「内野ゴロでゲッツー」という最悪の状況が頭をよぎりつつ、甘く入ってきたボールをとらえてライトスタンドへ逆転サヨナラ2ランという期待も。
ファールなどで、2ストライクまで行くも、そこから粘る。
内角低めに食い込んでくるスライダーをファールし続け、小林雅に10球以上投げさせる。
しかし、最後は、ストライクからボールになるスライダーを空振り三振。
「ここは最後までスライダーを投げきった小林雅をほめるしかないですね」という解説者。
2アウト一塁で、バッターは8番キャッチャー鶴岡。
「代打を送ってもいいのでは?」と思ったが、初回に二塁打を放ったという画面表示が出て、「牛島監督は、そのバッティングに賭けたのか」と考え直す。
しかし、ストレートを2球ファールして、たちまち追い込まれる。内角に来た3球目を打った当たりは、ショート前にボテボテッと転がる。
「もしかしたら内野安打の可能性も」と一瞬期待するが、ショートの西岡が難なく処理し、ファースト楽々アウトでゲームセット。
これでロッテに3連敗。ここ2カードでは1勝5敗…。
いまだ打率2割前後を行ったりきたりで、ファンの中では「代えてくれ」という声が高まっている佐伯は、この日も「四番・ファースト」でスタメン(3打数1安打だったが得点には絡めず)。
打撃陣全体を見ても、この試合7安打無得点、一昨日の試合も7安打無得点と、攻めの効率の悪さが続く。
さきの日本ハム戦では、幾度となくあったバントの機会でことごとく失敗するなど、小技の拙さも目立つ。開幕前から、目標に掲げられていた「走」の部分も、39試合で18盗塁(リーグ4位)と、武器になるまでには至っていない。
ここ数試合はともかく、5月に入って、村田、内川、古木、吉村…と5番以下の打線がよかったにもかかわわらず、それをチームの勝利に繋げられなかったことも含めて、監督への責任論が出るのも必然かもしれない。
昨年「よく立て直してくれた」と監督の手腕が評価された投手陣も、今年は開幕から「投壊」状態。
交流戦に入ってからは、若手投手の台頭もあって9試合で25失点と、だいぶ安定してきたが、それを勝利に繋げられないのがもどかしい。
先日の日本ハム戦では、それまでよく抑えてきたものの、球が明らかに上ずってきた秦を8回も投げさせ痛い追加点を献上。一昨日のロッテ戦では、7回、守りに足を引っ張られた感もあった高宮に対して、「あそこはピシッと抑えないと」という監督の言葉。「厳しすぎるのでは」と思える起用やコメントは、大きく育ってもらうための愛情か、それともカンの狂いや苛立ちの表れか?
11勝26敗2分けで借金15。勝率は.297の最下位で、5位広島とも5.5ゲーム差という牛島監督が置かれている状況は、相当厳しい。
ファンサイトの掲示板でも、牛島監督批判の声は多いようだ。「辞めろ!」という声もある。
しかし、あえて言いたい。
絶対に牛島監督は辞めるべきではない。
確かに、佐伯選手を四番で使い続けているのは、大いに疑問を持つ(オープン戦で他の選手が守ったことがあるので、他にファーストを守れる選手がいないとはいえない)。外部からはわからない理由があったとしても、ファンを納得させるだけの理由であるとは思えない。
ベテランレギュラー選手を重視するという姿勢を考えると、2000本安打を達成したものの、一番打者としてはまだいま一つ物足りない石井選手を代える可能性も低い。
投手陣に関しては、昨年実績を残した(ように外部からは見える)野村コーチの退団理由も気になる。
それでも、牛島監督は辞めるべきではないと思う。というかできるだけ長くやってほしい。
振り返れば、横浜、そして大洋の監督の歴史は、「迷走の歴史」だった。
自分が見始めた頃から挙げてみても、
関根監督 (82,83,84)
近藤(貞)監督 (85,86)
古葉監督 (87,88,89)
須藤監督 (90,91,92)
江尻監督代行 (92)
近藤(昭)監督 (93.94,95)
大矢監督 (96,97)
権藤監督 (98,99,00)
森監督 (01,02)
山下監督 (03,04)
と、目まぐるしく代わっている。長くて3年。2年で代わった監督も多い。決してチームがよい方向に行っていないのに長々と監督をやらせるのも問題だが、それにしても横浜(大洋)の監督交代の多さは全球団の中でも際立っている。
成績を残せなかったという面はあったとはいえ、フロントの人選ミス+長期的視野の無さを指摘されても仕方がないと思う。
そこにきて、また同じ事を繰り返すのか。
大矢監督の交代の時は、辞めることを惜しむファンも多かった(最後に胴上げされたように選手からも慕われていたようだった)が、たびたび見られた采配の迷いを考えると、個人的には代えて正解だと思った。
ただ、その時から8年経った今振り返ると、短期的には翌年の優勝いう成功(権藤監督の選手起用もその時のメンバーにピタリとはまった)をもたらしたものの、長期的に見たときはどうだったのだろう、とも思う。
森監督解任の時は、正直ガッカリした。
前任監督のスタイルとのあまりの違いが「チーム成績の悪化」という状況をもたらした面はあったとはいえ、「更なる強豪チームへ」という狙いで迎えた監督をわずか2年弱でクビにするというのは、あまりにもフロントの我慢が足りないと思った。
最終的には、後援者などの声に押されて、そうした決断に踏み切ったというのも情けなかった。
左対左にこだわるといった采配には疑問を感じたものの、マスコミや一部のファンが言うほど、「面白くない野球」をしていたとは思わなかったが……。
結果的に、続いて「生え抜き」という理由で迎えた監督は、さらにチームを壊す形になってしまった。
話を戻して、現在、そしてこの先の横浜。
確かに、今の勝率はひどい。ファン、そして選手・監督の中には「決して弱いとは思わない」という気持ちがあると思うが、休むことなく続く試合では、勝ちか負けの中間というものはなく、勝てなければ負ける。負けが続けば順位は落ちる。それが今の成績である。
それでも牛島監督を辞めさせるべきではないと思う。
2006シーズンは、まだ107試合残っている。
チームが消滅しない限り、来シーズンもある(今の観客動員数では、必ずしも楽観はできないが)。
牛島監督の頭の中には、そうした将来の横浜についてのこともあるだろう。一方で、口に出しては言わないものの、「こうすればよかった」と反省している部分(これからはこうしていこうという部分にもなる)もあるはずである。
チームが負けているのは監督が悪い。そんな監督はクビだ。そうしたフロント(やファン)の判断が、今までどんな結果を招いてきたか。
さらには、今年のこれまでの結果は、昨年最下位から3位に引き上げたという実績を完全にかき消してしまうものだと言ってしまっていいのか。
横浜が、真の強豪チームとなり得るために。
チームもフロントも、そしてファンも正念場だと思う。
なるほど、長くファンをやっている方からはそういう視点もあるのですね。
監督のファンブログの管理人の僕でさえも
監督変わったほうがいいのかなと思っていました。
現状は監督の目指す野球とやらざるを得ない野球に
ギャップがある状態なのだと思いますが、
長期的な視点で、監督の目指す野球を見守ることの
できるファンでありたいものです。
コメントありがとうございます。今回はつい熱くなって、拙ブログで初めて「だ」「である」調で書いてしまいました(^^)。
確かに、牛島監督の起用法などが全て正しい訳ではないかもしれません(これはどの監督にも言えることですが)。また、ファンがそれぞれの思いを語ること自体はいいことだと思います。
ただ、監督は、プロ野球という厳しい世界で生き残るための技術を磨いてきた人です。また、「現場で選手と接している肌感(ex.選手の性格)」をふまえて采配をしているわけです。そうした我々には持ち得ない経験や現場感があるという前提で見ていかなければ、ただ目前の結果に左右されるだけの見方で終わってしまうと思います(もちろん、人それぞれ色々な見方があっていいとは思いますが)。
個人的には、キャリア的にも年齢的にも、牛島監督には(少なくとも)5年ぐらいは監督をやってほしいと思います。「なかなか若手へ切り替えない」という意見もありますが、そこには「そんなに簡単にポジションは与えないよ」という信念も見えます。いまファンに求められるのは、そうした監督のスタイルをある程度見守りつつ、応援していくことだと思うのですが。
牛島さんにも権藤さんほどではないけれど、強い信念を感じます。長くやらせればいい味を出してくれる人だと思います。次の監督候補も特に居ないと思うので、吉見がひとり立ちできるまで監督をやって欲しいと思っています。
コメントありがとうございます。確かに牛島監督は、今まで数々の経験(浪商での甲子園準優勝、中日でのストッパー経験、電撃トレード、先発転向、肩痛との戦い)をしているだけに度胸が座っていますよね。
これだけ成績が悪いなかでも、焦りや不安を表情に出すことはほとんどありません(たまに「怒」の表情を見せることはありますが。先日の中継で、アナウンサーが「こうした状況でも選手のことを悪く言わない」と驚いていました)。ファンも含めて、横浜に接している人の中で一番腹をくくって横浜を見ているのではないでしょうか。
反論があるかもしれませんが、1980年以降の横浜(大洋)ファンは、これまで「本当に強いチーム」のファンであった経験がありません(自分も含めて。97・98は勢いによる所が大きく、その後の3年間も優勝争いには絡んでいない)。フロントも然りで、野球の球団経営のプロというわけではありません(オーナーはTBSから、社長は日産から)。そうした状況での短絡的な「監督交代」論は、また同じこと(万年Bクラス)の繰り返しをもたらしかねません。
牛島監督には、自身の監督としての成長も含めて、長く監督を務めてほしいと思っています。



























