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プロ野球に思う2つのこと(続き)

前回書いた、「プロ野球に関して最近何となく思っている」2つのことの、もう一つです。

最近は、SNSの普及もあり、NPBを戦力外となったり引退した選手(元選手)たちのその後の具体的な動向を目にすることが多くなりました。

独立リーグや社会人野球などで野球の現場に立ち続けるケースもあれば、コーチや球団職員としてチームに残るケース、野球とは全く違う企業に就職するケース、(NPBの進路調査アンケートの回答では)「未定」など……と、色々な進路(ケース)があります。

そうしたなかで、これまであまり無かったケースが、「引退後に起業 → 野球のデータ分析を学ぶ → 大学のコーチに就任 → 古巣の横浜DeNAにコーチとして就任」した、小杉陽一氏(2026シーズンは一軍チーフ投手戦術・育成コーチ)と、「引退 → 大学進学 → 動作解析を研究 → 大学院進学 → 現役引退5年後のトライアウトで150kmをマーク →(大学院での研究と並行して)独立リーグのアナリスト → NPBのアナリスト(2026年より横浜DeNAの一軍データアナリスト)」というキャリアをたどってきた島孝明氏です。

両氏とも、一度プロ野球界を離れ、その後、自身で積み重ねたキャリアがNPBの球団に評価され、再びNPBで仕事をすることとなった形。
正直、二人とも、現役時代にキャリアを残せたとは言い切れない(小杉氏は、86試合の一軍登板がありますが)ことを考えると、「自らの力でつかんだ」NPBで再び仕事をする機会ともいえます。

なお、小杉氏に関しては、公式に出ているキャリアを見る限りでは、元所属チームからのアシストは受けていない形での、引退からNPBコーチまでのキャリア形成。一方、島氏は、国学院大学と日本プロ野球選手会との協定に基づいた「セカンドキャリア特別選考」で大学に入学した、とのことですが、いずれも、所属チームの関与は(表面上は)見てとれません。

で、自分が思うのは、これからは、各選手の引退後のキャリア形成について、球団もコミットしていくことも考えていく必要があるのでは、ということです。

もちろん、各選手の引退後の進路自体は、それぞれの選手が決めることですが、現役の時から、単なる「野球選手としての技術力アップ」などだけではなく、一人の人間(一人の社会人)としてのキャリア形成、という部分も考えて選手を育てていくことが、一つの企業として求められるのではないかと感じています。
そのことが、ひいては、「人を育てる」という部分で、NPBというブランド自体を向上させることにもつながり、また、そうした部分に秀でた球団は、人財(ここではあえて「財」の字を使います)を供給する側のアマチュア野球界、また選手自身や家族にとっても、「行かせたい球団」となるのではないでしょうか。

先月、指定薬物使用による現役選手の逮捕という野球ファンにとって衝撃的なニュースがあり、週刊誌で女性関係を中心とした記事が報じられることも少なくないプロ野球界ですが、単に「野球をする人」という枠を超えた育成の視点を、球団が持つ必要が出てきたように思います。

野球の実力(結果)という部分では、プロ野球は、残酷なまでに結果があらわになる社会ですし、プロ野球球団ということで考えれば、「その選手がいくらの価値を生み出してくれるか」という視点で、各選手を見るのは当然だとは思います。
ただ、その選手が、引退後に、球団に残るにせよ残らないにせよ、いち社会人として「生きていく力」、そして、できるならば「自らキャリアを考えていく力」をつけることは、特に「人」という存在が重要である「野球界」が果たしていく必要がある責務であると感じます。
そういった取り組みをしていくことで、それこそ「野球界」にとどまらず、社会にポジティブな力を還元してくれる「人財」を輩出できることも多くなっていくように思います。

「野球しかできない」から「プロ野球界に籍を置いたからこそ」と思ってもらえる(なお、ここで考えるポジティブさは、以前の「体育会系」のイメージとはまた違う意味でのポジティブな要素です)人をいかに育てられるか。

それは、野球の将来にも大きく関わってくると感じます。

by momiageyokohama | 2026-02-08 01:47 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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