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横浜DeNA 2024シーズン 後半戦へ向けて

オールスター期間のつかの間の4日間のシーズン休みを経て、7月26日から、ペナントが再開する。

ということで、今回は、3つの角度から、ここまでの横浜DeNAの振り返りと、今後に向けての展望を。


1. 横浜DeNAの現在地

前半戦終了時点で、45勝42敗1分けで、首位巨人とは2.5ゲーム差の3位。
開幕当初のブルペン陣が、森原と徳山を除き全員入れ替わったという部分で、開幕時の構想通りには行っていないことを考えると、優勝を十分狙える位置につけていることは、ポジティブにとらえてもよいかもしれない。
ただし、引き分けの数が、他の優勝争いをしている3チームに比べて少ない(巨人…5、広島…4、DeNA…1、阪神…5)こともあり、42という敗戦数は、巨人(38敗)や広島(37敗)と4~5の差。
なので、実質的なゲーム差は、首位と4~5ゲーム差ととらえておいた方がよいだろう。

さらに、対戦成績を見ると、中日に9勝5敗、ヤクルトに10勝7敗と勝ち越している一方で、優勝を争う3チームに対しては、巨人に5勝8敗、広島に5勝8敗、阪神に5勝7敗(1分け)と、いずれも負け越している。
ここまでは、DeNAをのぞく上位チームとの対戦での借金を、中日とヤクルト、そして交流戦(11勝7敗)での貯金がわずかに上回っている状況と言える。

なお、チーム全体の指標を見ると、打撃成績は、打率(.254)、出塁率(.310)、OPS(.684)、得点(308点)、本塁打(61本)、三振数の少なさ(548)、盗塁数(45)は、いずれもリーグトップ(※盗塁数は広島と同数)。
一方、投手成績は、防御率(3.00)、QS率(58.0%)とも、リーグ5位。
そこまで強くない投手陣を、リーグ上位の打撃陣でカバーしている構図となっている。
ただし、その打撃陣も、各球団のエースクラスが登板すると、攻略は難しい。
上位チームでいうと、森下(広島/14イニングで得点1、DeNAから見て0勝2敗)、山﨑(巨人/15イニングで得点2、同0勝2敗)、才木(阪神/9回で得点0、同0勝1敗)には、ここまで完璧に抑えられている(森下には6打数3安打と、打撃でも痛い目にあっている)。
それでも、こうした投手たちを、シーズンの勝負所で攻略していかないと、優勝を勝ち取ることは難しいと思われる。


2. 「横浜優勝」実現のための3つのポイントの現状

2月のキャンプの時、「『横浜優勝』実現のための3つのポイント」として、下記の3つを挙げた。

(1)先発投手6枠で投げられる投手の確立
(2)出塁率.320以上見込める、一・二番の最適解
(3)ショート

最初に挙げた「先発投手6人の確立」は、今永、バウアーが抜けたこともあり、今シーズンの最重要課題として挙げたポイント。
前半戦が終了した時点での状況を見ると、昨年、大車輪の活躍をした東、そこに新加入のケイ・ジャクソン、さらにルーキー石田裕、開幕後の抹消から再びローテに加わった平良、復調の兆しのある濵口と、ひとまず6人の枠を埋められている状況。
そこに、二軍では好投している大貫、また、先日プロ初登板となった吉野が控える形となる。
一方で、シーズン中盤までローテに入っていた、石田健、中川颯については、まだ復帰の目処が経ったという報道は無い。
先発で2度登板した森唯斗も、直近での二軍での登板は内容がよくなかったことを考えると、現ローテ+大貫・吉野の8人で、どう、この後のシーズンを乗り切っているかということになると思われる。
なお、このブログで、たびたび紹介している、「優勝に必要な先発勝利数:54勝」という数字。
現時点(約62%消化)での先発勝利数は31勝(東…8勝、ケイ…5勝、ジャクソン…4勝、大貫・石田裕…3勝、平良・濵口・石田健・中川颯…2勝)。
これを、シーズン143試合に換算すると、50.375勝と、54勝には少し足りない。
ここまで、それぞれ2勝ずつ挙げている、石田健、中川颯の復帰が現状では難しいことを考えると、現在3勝に留まっている大貫の投球、そして平良が今後離脱することなく投げられるかがポイントとなる。

二番目に挙げた、「出塁率.320以上見込める、一・二番の最適解」。
これについては、開幕カードの度会の鮮烈なデビュー、そして開幕スタメンに名を連ねることができたオースティンの存在により、一つの最適解が出たかと思った。
しかし、4月10日に、早くもオースティンが故障離脱。度会も打率を落とし、4/30に6番となり、その後、登録抹消(1ヶ月のファーム期間を経て、6/11に再び一軍登録)。
その後は、「一番・桑原、二番・蝦名」という試合が続いたが、5/11からは、蝦名が一番に定着。二番については、復帰したオースティンが入ったり、森敬斗が入ったりしたが、固定するには至らず。
蝦名は、ぎりぎり及第点(一番での出塁率.302)と言える成績を残していたが、6月中旬に、右ハムストリングの肉離れで離脱。
その後は、桑原・度会の一・二番なども試されたが、前半戦終了間際に、一つの最適解と言えるのではないかと言える打順が見つかった。
「一番・梶原、二番・オースティン」
本来持っている走力・長打力に加え、確実性を増してきた梶原。そして、広角に打て、かつ長打力の高いオースティン。
負け越してはしまったが、神宮でのヤクルト3連戦での、この一・二番の活躍は、かなり明るい展望を感じさせた。
ただ、梶原、オースティンともに、故障の可能性が考えられる選手だけに、このままシーズンの最後まで、この一・二番で行けるかはまだわからないとも思っていた。
そうしたなかでの、オースティンのオールスターでの負傷。
不可抗力の部分はあったとはいえ、後半戦スタート時点で、この一・二番が解体してしまうというのは痛い(現時点で、オースティンの負傷の程度はわからないが)。
ただ、シーズンは待ってくれないので、再び、一・二番の最適解を探すことになるだろう。
なお、二番の適任候補としては山本がいる(実際、今季、1試合、二番での起用があった)が、守備面含め、かなり負担がかかっている状況を考えると、六番以降にしてあげたい感じもする。
もしかしたら、調子を上げてきている佐野、さらには、後半戦スタートで昇格するフォードあたりの起用もあるかもしれない。
(なお、ここまでの起用選手トータルでの出塁率は、一番….312、二番….302)

3つ目に挙げたポイントの、ショート。
開幕時は石上でスタートしたが、その後、石上が調子を落としたこともあり、京田や大和が起用される(石上は5/9に抹消)。
さらに、石上に代わって登録された森敬斗がスタメンに名を連ねる試合も増えてきた。
ただ、森の打率が上がってこないこともあり、ショートの選手起用は、まだ流動的な部分がある。
現時点での打率(途中出場含め)は、京田….254、森….205、大和….270。
森は対左投手.167、大和は対右投手.167(対左.320)と、苦手がはっきりしている(京田は、左右、いずれも.250程度)。
今後も、しばらくは、その試合での守備の重視具合も考えながらの起用になると思われる。


3. 後半戦、最大のポイント

最後に、後半戦、最も大きいと思わるポイントについて、見ていきたい。
それは、ブルペン陣。
今季の開幕前は、今永、バウアーが抜けたこともあり、先発陣の方に課題があると思っていたが、いざシーズンが始まると、前回の記事でも触れたとおり、6月には、森原と徳山以外は、開幕時のブルペンの顔ぶれは、すべて入れ替わるという状況に。
ただ、6月は頑張っていた新たなブルペン陣も、7月に入り、各投手、失点を重ねるケースが増えてきた。
チームの構想的には、ボールの力があることもあり、セットアッパーの役割を期待したウイックだが、立て続けに安打を浴びるケースもあり、現時点での力では、8回を任せることは厳しい。
チームへの貢献度という点では非常に高い、中川虎と京山だが、連投も多く、また起用のされ方もかなりまちまちということもあって、正直、打たれても責められないような感もある。
また、ここまで、森原に次ぐ貢献度といってもいい坂本も、先日のヤクルト戦では、最後に勝利を守るという責任の重さを痛感させられる結果となった。
登板数的には、あまり登板機会の無い、佐々木も、その投球内容を見ると、防御率ほどの信頼感はないかなというのが現状である。

ということで、二軍に落ちた開幕メンバーの復活を期待したいところではあるが、松本凌は、再登録後の登板で、左打者への投球という課題が改めて出てしまった。
その松本と入れ替わる形で、再昇格した山﨑も、先日のヤクルト戦で、オスナに手痛い同点弾を浴びるなど、まだ完全復調と言える状態ではない。
二軍に目を移すと、石川は、ファームでの登板でも苦労している状態。伊勢は登板自体がなく、ウェンデルケンも、ようやく登板を始めたという状況。
現状を考えると、一軍再昇格以降はまだ登板のない三嶋、またファームでの成績はそこまでよくない宮城あたりの可能性に期待せざるを得ないという状況は、夏場を迎えるにあたって、かなり厳しいように思える。

思えば、一昨年優勝を逃したのは、ヤクルトとのブルペン5~6番手の投手の差。さらに、昨年は、当初予定したブルペンの投手(湯浅・ケラー・浜地)が不調だった状況を、桐敷・石井・島本の起用で乗り切った阪神に対し、DeNAは山﨑・伊勢の不調をカバーできず、優勝を逃した。

勝負所の8月を前にして、かなり厳しい状況であるブルペン陣を、どうマネジメントしていくか。
ここが、26年ぶりの優勝を果たせるかの最大のポイントであると思う。

by momiageyokohama | 2024-07-26 02:16 | 横浜ベイスターズ | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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