前回の投稿から1ヶ月。
気づけば、野球に関しては、8月末から書いておらず(
Twitterではつぶやいていますが)。
日本シリーズの2年連続の激闘も含め、当然、野球について書きたいことはたくさんあります(^^)。
そして今回は、「4大決戦」といっても過言でないほど魅力ある試合が組まれた、11/1のボクシング興行について書きたいと思います。
なお、野球については、次回、日本シリーズの雑感を。そして次々回で、横浜DeNAの2022シーズンの振り返りを書く予定です。
☆ ☆ ☆
4大決戦のうち、今回やはりクローズアップしたいのは、ライト級(61.23kg)国内頂上決戦といってもいい、吉野修一郎 vs 中谷正義。
そして、寺地拳四朗 vs 京口紘人の現役のライトフライ級(48.98kg)世界王者同士の一戦。
吉野と中谷の一戦は、形式上は、WBOアジアパシフィック王者の吉野に中谷が挑戦するという形だったが、世界でのキャリアを考えると「中谷に吉野が挑戦する」という試合だった。
テオフィモ・ロペス、ベルデホ、そしてロマチェンコと錚々たる面々と拳を交えてきた中谷か。
前戦で、世界王者にも輝いた伊藤雅雪に勝利した吉野か。
どちらが勝つか、本当に予想が難しい一戦は、序盤、一進一退とも言える内容で推移した。
自分の採点では、1R:中谷(ただし、吉野のプレッシャーも○)、2R:吉野(中谷の懐に入る場面が増えてきた)、3R:中谷(徐々にリズムがよくなってきた)、4R:吉野(再び、中谷の懐に入る場面が多くなってきた)。
点数をつけるならば五分だが、中谷の勝ちパターンである、ジャブで相手を入らせないパターンにはなっていない。それだけ、吉野が自分のパンチが当たる距離に迫るとことができている表れでもあったなか、5R、吉野が、右の打ち下ろしで中谷からダウンを奪う。
打たれ強さを持ち合わせているものの、「ガード」という部分では堅いとはいえない中谷の弱点を突いた一撃とも言えた。
6R、中谷も反撃を試みる。しかし、吉野が前進を見せつつ、その攻撃をかわし、さらに中谷を打ち込んでいく。
防戦一方となった中谷が再びダウン。なんとか立ち上がるも、陣営が棄権を申し出て、勝者と敗者が決した。
結果、吉野が攻守にレベルの高さを見せた、そして中谷に打ち負けない、心と体の強さも見せた一戦となった。
試合後の椎野トレーナーのコメントを見ると、「中谷に、ジャブを打つことに危機感を持たせる」など、作戦面での成功もあった模様。
前戦の伊藤戦に続き、価値ある勝利となった。
となると、やはり注目したいのは、今後のマッチメイク。
「中谷に完勝した」ことが、海外のリングでの強豪との対決を実現させる大きなファクターとなってほしいところ。
ライト級での世界王座に向けてのマッチメイクの厳しさは、つとに言われるところではあるが、思えば、中谷のロペス戦も、5年もの間、地道に東洋太平洋王座を防衛し続けて(計11度)、手にしたチャンスだった。
総合的なスキル、そしてトレーナーを含めたチーム力も感じる、吉野が世界の舞台でさらに輝く姿が見たい。
なお、ライト級には、他に、宇津木秀、三代大訓という、世界戦線への可能性を感じるボクサーもいる(宇津木は、11/17に、あのジロリアン陸と日本タイトルマッチを行う)。
できれば、階級的に、世界のメディアおよびボクシングファンに向けてもアピールできるこの階級を、さらに強化していってほしいが、ボクシングの場合、残念ながら、他のスポーツでは行われる「その競技団体が一体となって強化に努める」といったことへの望みは薄い。
それでも、今回の吉野vs中谷のように、魅力的なマッチメイクが、国内のレベルアップを加速させる、といった好循環が生まれれば、軽量級だけでなく、ライト級以上の階級でも、世界の可能性を感じさせるボクサーをさらに増やしていくことはできるのではないか。
そしてメインの、拳四朗 vs 京口。
ただの現役世界王者同士の戦いというだけでなく、拳四朗(WBC王者)は8度の防衛の経験(その後、矢吹正道に敗れるが、ダイレクトリマッチで3RKO勝利)、京口(WBAスーパー王者)もミニマム級を含めると計6度の防衛、かつ16戦無敗、という、本当に強者同士の一戦。
こちらも非常に予想が難しい試合だったが、試合前は、京口が、持ち前のタフネスさで拳四朗を僅差で押し切るのではという見立てをしていた。
しかし……。
拳四朗は、強かった。
京口がある程度相手に打たせるタイプのボクサーということもあったかもしれない。
でも、京口が弱かったわけではない。
とにかく、拳四朗が強すぎた。
各ラウンド、一言ずつ書いたスマホのメモには、こう書いてある。
1R:ジャブがいい、2R:右も当たる、3R:多彩、4R:速い。
つまり、左ジャブがよく、右も当たり、パンチが多彩で、かつ速い。
そして、5R、拳四朗の右が炸裂する。
あのタフな、京口がダウン。
矢吹戦での鮮烈なKOを見た次の試合ということもあり、拳四朗の獰猛な攻撃ぶりへの免疫はあったが、それでも、京口を正面から倒した姿には、改めて驚きを感じた。
この劣勢から京口が猛反撃した姿には、多くのボクシングファンが賛辞を送った。
ただ、大勢を変えるには至らず。
両者がペースを抑えた6Rを挟み、7R。
京口の頭の後ろからの映像が多かったため、京口の頭の揺れに注目していたが、まっすぐのジャブ、少しフック気味のジャブ、その他、様々なパンチが京口の頭を間断なく揺らしていく。パンチを浴び続けた京口が再びダウンを喫したところで、レフェリーストップ。
「強者」と「強者」の対決は、一方の強者が、「我々の想像を遥かに上回る『強者』」であることを見せつけた。
試合後のインタビューでは、この日のセミで、岩田翔吉との防衛戦に勝利したWBO王者ジョナサン・ゴンサレスとの統一戦への意欲を見せたが、防御に徹する選手を、拳四朗がどう攻略するか見てみたいところではある。
一方、敗れた京口。その好戦的スタイル、また、YouTubeやTwitterで積極的に発信する姿勢など、魅力溢れるボクサーである。
そのボクシングの面白さを考えると、時代が時代なら、ボクシングファンだけでなく、もっと多くの人気と知名度を獲得しておかしくないボクサーでもある。
ただ、今回の試合のダメージは、かなり大きいように見えた。
敗北によって傷ついた心もそうだが、まずは十分、体を休めてほしいと思う。
なお、その他の2試合。
世界ランク3位(WBO)のフランシスコ・ロドリゲスJr. とのスーパー・フライ級(52.16kg)転級初戦を戦った、中谷潤人は、3-0(97-92、98-91、99-90)の判定勝利。
「さばき切る」とまでは行かなったが、とにかく前進を止めないロドリゲスに対し、懐の深さとパンチの多彩さを見せた。
エストラーダ、ロマゴン、井岡(現WBO王者)などの、長年、世界戦線のトップにいる選手たち。アンカハスを破ったIBF王者フェルナンド・マルティネス、WBA王者のジョシュア・フランコ。そして、田中恒成。
同じく次代のホープとして期待の高い、ジェシー・ロドリゲスと交わることは、ロドリゲスのフライ級転向により、しばらくなさそうだが、更なる強豪との戦いで、世界での知名度を高めていってほしい。
そして、セミファイナルで行われた、岩田翔吉が、WBOライフトライ級王者ジョナサン・ゴンサレスに挑戦した一戦。
序盤は、岩田が、持ち前のスピードとパワーでゴンサレスを攻略する可能性を感じたが、中盤以降は、とにかく勝ちに徹するゴンサレスのペースになっていった印象。
試合後の岩田のコメントを見ると、試合終了時点では、自身が優勢かと思っていいたようだが、結果的には、「パンチをすらし、ポイントに必要なパンチだけを打つ」ゴンサレスの牙城を崩せなかった。
今回新たに見つかった課題を、どう消化していくか。世界前哨戦レベルだと、なかなか気づきづらい”宿題”をもらっただけに、ここから世界王者への道のりは、決して簡単なものではないだろう。
リアルタイムでは見られなかったので、22時頃から見始め、見終わったのは、2時近く。
翌日の体調に影響が無かったとは言わないが(^^)、ボクシングを堪能した興行でもあった。
ビッグマッチを実現させる力と、メインに負けずとも劣らないアンダーカードを組んでくるPrime Videoに対し、今後も、ボクシングファンの期待は大きい、ということも付け加えておきたい。
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