3月25日に開幕した2022年シーズンも、交流戦までが終了した。
チームによって消化試合数のバラつきは多少あるが、シーズン全体からすると45%程度が終了したこととなる。
今年と同じ143試合制・延長12回制で行われた、2018・2019年のセ・リーグ上位チームの成績から、チームとして優勝に必要な勝利数を「80勝(60敗3分け)」と推定。
さらに、80勝の67.5%にあたる「54勝」を先発で挙げることが必要と書いた。
加えて、過去の上位チームの先発勝利数から、その内訳を、
●先発1・2番手で「24勝」
●先発3〜5・6番手で「24勝」
●その他の先発投手で「6勝」
とした。
2022シーズン、折り返し地点までもう少しという時点での横浜DeNA先発陣の成績は以下の通りである。
(各選手の数字は、登板数(括弧内)・投球回・勝利数・敗戦数・防御率(いずれも先発登板での数字)。なお、登板数が多い6人については、選手名の横に番号を記した)
1 大貫(10)58.1 4勝3敗 防2.47
2 ロメロ(10)47.1 3勝5敗 防5.89
3 上茶谷(9)48.2 2勝6敗 防4.99
4 東(6)28.0 0勝5敗 防6.75
5 今永(5)36.0 3勝0敗 防1.25
6 坂本(5)24.0 0勝2敗 防6.38
○ 濵口(4)24.2 2勝1敗 防1.82
○ 石田(4)23.1 1勝1敗 防3.09
○ 京山(3)15.0 0勝0敗 防1.20
○ 有吉(1)4.0 0勝1敗 防6.75
○ ピープルズ(1)1.0 0勝1敗 防36.00
先発投手のここまでの勝利数は「15」(58試合消化時点)。
もし、先発投手が勝利を重ねるペースがこのままだと仮定すると、全試合での先発勝利数は「37」(15勝×(143試合÷58試合)。小数点以下は四捨五入)。
さきに優勝するために必要とした「54勝」には遠く及ばない。
今永が故障で離脱した開幕前。
三浦監督のコメントを見る限り、東とロメロにかなり大きな期待をかけていたことがうかがえた。
しかし、開幕投手を任された東は、登板6試合中5試合で4失点以上。直近の2試合は、3回までしか持たず、5月中旬に登録抹消となった。
また、ロメロも、10試合中8試合が4失点以上、登板の半分以上で5回まで持たず、という内容で、6月初めに登録抹消された。
東、ロメロの投球内容を見ると、もっと早く抹消となってもおかしくはなかった。
ただ、両投手への監督の期待、また、代わりとなる投手の存在がいないという判断が、結果的に敗戦を重ねる状況を生んだ(昨年の入江も、同じような状況だった記憶がある)。
DeNAにとって、厳しかったのは、コロナによる、石田・濵口の離脱。
今季初めの登板で安定した投球を見せ、「今季はやってくれそうだ」という期待を抱かせた両投手の離脱は、かなり痛かった。
石田は2試合、濵口はわずか1試合に登板しただけで、その後2ヶ月間、一軍のマウンドから離れることとなる。
ただ、開幕前の時点で、実質復帰1年目の東、そして、昨年、シーズンの半分程度しか投げていないロメロを、今永・大貫を含めた先発4本柱のうちの2人と考えるという状況自体が、かなりのリスクをはらんだものだったとも言える。
その他の投手を見ても、序盤いいスタートを切ったかに見えた上茶谷だが、その後は大量失点を喫する試合が目立ち、2勝を挙げた後は6連敗。
3年目での飛躍が期待された坂本も、勝ち星を挙げられず、防御率は6点台。
結局のところ、ここまで先発登板数が多い6人中、安定したピッチングを期待できるのは、大貫と、5月から復帰してきた今永だけ、という状況は、「横浜優勝」を狙うスタートラインにも立っていないと言えるだろう。
なお、セ・リーグの他のチームの先発勝利数と、それを全試合(143試合)に換算した場合の先発勝利数も見てみる。
(数字は、交流戦終了時点の先発勝利数、チームの消化試合数(括弧内)、全試合に換算した場合の先発勝利数(小数点以下は四捨五入)、先発勝利数がチーム勝利数に対して占める割合、の順)
【ヤ】24勝(62試合)→ 55勝 60.0%
【巨】26勝(67試合)→ 55勝 72.2%
【広】25勝(64試合)→ 56勝 83.3%
【神】24勝(65試合)→ 53勝 82.8%
【D】15勝(58試合)→ 37勝 57.7%
【中】18勝(62試合)→ 42勝 66.7%
(※参考…リーグ全体で、先発勝利数がチームの勝利数に占める割合は、70.2%)
全試合に換算した先発勝利数を見てみると、現在首位のヤクルトが55勝と、優勝するために必要な「54勝」とほぼ同じ数字。
2位の巨人も「55勝」と、いいペースである。
ただ、ヤクルトの場合、現在、2位以下を大きく引き離してはいるものの、先発勝利数の占める割合が低く、中継ぎ以降の負担が結構大きい状況とも言える。
また、交流戦最下位となった広島も、推定されるシーズンでの先発勝利数は「56勝」と多い。現在、チーム状況としては、底の状態にあるとも言えるが、先発投手の安定度を考えると、再び巻き返す可能性は十分あると言える。
また、6月に入り、急浮上してきた阪神も、「53勝」と、先発投手が確立されている様子がうかがえる。
そうしたなかで、DeNAの「37勝」という数字は、各段に少ない。
それだけ、中継ぎ以降の投手に負担がかかっている状況とも言える。
先発投手が早い回で降板し、宮國、入江、田中らが、なんとか試合を壊さないように凌ぎ、ときに打たれ、という試合も数多く目にしてきた。
先発投球回5.35回はリーグ最少、平均救援起用数3.48はリーグ最多。
ファン心理としては、ここからの巻き返しを期待したい気持ちは大きいが、交流戦明け以降、先発投手が勝利を挙げる試合のペースをよほど上げていかない限り、上位進出は無理といってもいい。
先発6人中、最低4人は安定しないと、長い連勝は望めないし、1週間で2以上の貯金を作ることはできない。
今永・大貫の安定を前提として、あと2人。現段階では、石田と濵口が有力候補だが、安定した先発投手が必要。
さらに言えば、現状の石田・濵口だと6イニングを投げ切れない試合も多いことを考えると、もう1人は上がってきてほしい。
それが京山になるのか、序盤戦からの巻き返しを期する東やロメロになるのか、それとも、阪口や徳山になるのか……。
交流戦明けのカードは、甲子園での阪神戦。
翌週は、巨人戦(東京ドーム)、広島戦(浜スタ)。さらに次の週は、再び阪神戦(浜スタ)、ヤクルト戦(神宮)と続く。
もちろん、勝利という「結果」も期待したいが、上位に進出するための「土台」が見える戦いぶりが見たい。
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