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2022シーズン 横浜DeNA 投手陣 展望 -「横浜優勝」に向けての現実と理想-

2月にして、今季初投稿です(^^)。

今年で18年目となった本ブログですが、書きたいテーマと書く時間があった時には更新していきますので、今年もよろしくお願い致します(ここ数年は、だいぶ低い更新頻度になってしまっていますが、それでも訪れていただいた方々、ありがとうございます)。

いよいよ、キャンプもスタート。
ということで「心躍らせて、プロ野球を…」といきたいところですが、日々報道される新型コロナウイルスの情報、そして相次ぐ選手や首脳陣などの感染のニュースを聞くと、100%晴れやかにとはいかないのが、なんとも言えないところです。
コロナへの防止・対応策というのは、人それぞれ意見が違うところではあると思いますが、何にしても「どの方法がベターか」というのを、様々な立場の人たちが知恵を出し合いながら見つけていく社会になればと思います。


さて、野球の話に戻って、2022シーズンの横浜DeNA。

6年ぶりの最下位に終わった2021年シーズンですが、オフに飛び込んできた、相次ぐ横浜OBたちの復帰に、来シーズンへの光を見た人も多かったように思います。
特にインパクトが大きかったのが、セ・リーグ3球団でコーチとしての実績を残してきた石井琢朗コーチの復帰。
ということで、攻撃・野手の方に目が行きがちな2022シーズンですが、昨年、ヤクルトが投手陣(もっというとバッテリー)を立て直して(防御率は前年の4.61から3.48に)最下位からの優勝を果たしたように、上位に進出していくには、やはり投手陣の底上げが必要となります。

そこで、今回は、1. 予想される陣容、さらに、2.先発陣の現実と理想、3.ブルペン陣の現実と理想、という3つに分けて、投手陣を見ていきたいと思います。


1. 2022シーズン キャンプ前での予想陣容

昨年の一軍での実績、そして新加入の選手で期待値の高い投手で、陣容を考えてみると、下記のようになるのではと思う。

【先発】
〔ほぼ確定〕今永 大貫
〔候補〕ロメロ 東 濵口 京山 徳山 坂本 石田

【ブルペン】
〔勝ちパターン〕三嶋 山﨑 エスコバー クリスキー
〔優・劣勢いずれも〕伊勢 砂田 三浦 上茶谷 三上 田中

【※昨年・今年手術】
平田 櫻井 入江 阪口 平良

【その他】
ピープルズ 小園

先発陣は、名前を挙げるだけであれば、候補が結構いるようにも見えるが、先発ローテを1年守れそうなのは、今永大貫ぐらい。
三浦監督が、その2人に続いて期待している模様のロメロだが、ロメロは1シーズン通しての活躍はまだなく、東も故障明け2年目ということを考えると、1年間、中6日で起用し続けるということはないかと思う。
他の投手を見ても、プロ5年間で規定投球回はまだ一度もない濵口(2年目以降のシーズン最多勝利は6勝)、なかなか一軍ローテに定着できない京山、先発ローテで投げてはいるが2年連続防御率5点台の坂本と、「期待に胸膨らむ」とはいえない現実がある。

ブルペン陣も、昨年の成績を見ると、三嶋が防御率4.08、被打率.287,山﨑が防御率3.27、被打率.278と、それぞれストッパー、セットアッパーとしては、かなり厳しい数字。
エスコバーも、2年連続防御率2点台から3.38へと下落した(被打率は.188と低いが、被本塁打率が増えたことと、奪三振率の低下が気になる)。
三嶋に関しては、昨年も、投げているボール自体は悪くないように感じたが、打者に狙い球を絞られてしまう配球の思慮不足が、度々の同点・逆転劇を招いたように思う(甲子園での逆転サヨナラ負けなどはその典型的な試合)。
山﨑については、多くの人が指摘しているように、ストレート、ツーシームとも、打者の脅威となるようなボールではなくなってきており、その2球種に改めて磨きをかけることに加え、もう1つ、打者の邪魔になる変化球の習得が必要に思える。

いずれにせよ、これらの状況を考えると、新外国人クリスキー、そしてルーキーの徳山三浦(銀二)が、かなりの活躍をしてくれないと、優勝争いはおろか、今年も下位に低迷する可能性が十二分にある。
ただ、クリスキーに関しては、映像で見た印象、また四球率の高さを見ると、過大な期待は禁物なように思う(来日自体も遅れている)。
となってくると、1年目にして、徳山・三浦両ルーキーへ期待する部分は大きい(なお、実際どういった起用になるかはわからないが、上記の陣容リストでは、徳山を先発、三浦をブルペン陣に入れた)。
もちろん、それだけでは足りない。
京山の今年こその覚醒。石田の復活(できれば先発で)。上茶谷のいずれのポジションか(上記の陣容予想ではブルペン陣に入れた)での活躍。こうしたことが実現されないと、上位進出は厳しい。

なお、昨年38試合の登板の平田、30試合登板の櫻井がともにオフに手術したことで、開幕時は、昨年この両投手が投げていたポジションを他の投手が努めなければいけないことも考えられる。
また、上記の陣容では「その他」のカテゴリーに入れた2投手。ピープルズに関しては、外国人枠(今季も登録5人とのこと)を考えるとピープルズが一軍の大きな戦力として必要な状況というのは、チームに黄色信号が灯っている状況の表れといえるかもしれない。
小園については、将来的にどのように育てるのか、ということともリンクするため、現時点では「先発」「ブルペン」ともメンバーには入れなかった。


2. 先発陣の現実と理想

次に、「先発」に絞って、「優勝」を狙うにあたっての目標値を見ていく。

まず、優勝争いをするには、だいたい先発陣は合計で何勝すればよいのか。
2021シーズンは延長なし、2020シーズンは120試合制・延長10回までだったので参考の対象外として、(今季行われる予定の形式である)143試合・延長12回と同じ2019・2018シーズンのセ・リーグ上位2チームの「チーム勝利数・先発勝利数・先発勝利数の割合」を見てみる。
(パ・リーグは指名打者制ということもあり、セ・リーグよりも先発勝利数の割合が増えるため、セ・リーグのみを対象とした)

●2019年 1位 巨人 … 77勝 先発52勝 67.5%
●2019年 2位 DeNA … 71勝 先発49勝 69.0%
●2018年 1位 広島 … 82勝 先発54勝 65.9%
●2018年 2位 ヤクルト … 75勝 先発39勝 52.0%
※参考
(2021年 1位 ヤクルト … 73勝 先発49勝 67.1%)
(2021年 6位 DeNA … 54勝 先発34勝 63.0%)

上記のうち、2018年のヤクルトはちょっと例外(中継ぎの中尾・近藤がそれぞれ7勝を挙げるなど、救援陣で36勝)として、チームの勝利数に占める先発勝利数の割合は、だいたい67.5%ぐらいというところか。
また、優勝するにあたっては、引き分けの数にもよるが、できればシーズン80勝ぐらいはしたい。
となると、優勝の一つの目安は、

●143試合 80勝60敗3分け .571
●80勝の67.5%にあたる「54勝」を先発で

となる。

次に、優勝チームにおける、先発勝利投手の内訳を見てみる(数字は、先発での勝利数、先発登板試合)。

●2019年 巨人 先発52勝

【先発1・2番手】 計26勝
山口 15勝(26試合) 菅野 11勝(22試合)

【先発3~5番手】 計23勝
メルセデス 8勝(22試合) 髙橋 5勝(18試合)
桜井 7勝(17試合) 今村 3勝(15試合)

【その他】 計3勝
ヤングマン 3勝(10試合)


●2018年 広島 先発54勝

【先発1・2番手】 計26勝
大瀬良 15勝(27試合) ジョンソン 11勝(24試合)

【先発3~5番手】 計23勝
岡田 8勝(24試合) 野村 7勝(20試合)
九里 8勝(19試合)

【その他】 計5勝
中村祐 3勝(8試合) 高橋昂 1勝(6試合)
薮田 1勝(4試合)


ちなみに、2019年2位だったDeNAの先発勝利数の内訳は下記の通りである。

●2019年 DeNA 先発49勝

【先発1・2番手】 計20勝
今永 13勝(25試合) 上茶谷 7勝(24試合)

【先発3~6番手】 計21勝
濵口 6勝(16試合) 大貫 6勝(15試合)
井納 4勝(14試合) 平良 5勝(14試合)

【その他】 計8勝
東 4勝(7試合)
石田 3勝(7試合)
バリオス 1勝(3試合)

上記の数値から、優勝を目指すにあたっての先発勝利数の指標「54勝」をより細かく分類すると、

先発1・2番手で「24勝
先発3〜5・6番手で「24勝
●その他の先発投手で「6勝

というのが一つの指標となる。

この数値を、今季のDeNAの予想陣容に当てはめてみる。

まずは、昨年の各投手の勝利数(括弧内が実際の勝利数)。

【先発1・2番手】
今永(5) 大貫 (6)

【先発3~6番手】
ロメロ(5) 東(1) 濵口(5) 京山(2)

【その他】
徳山(未) 坂本(4) 石田(1)

これを、下記のような数字にすることが、優勝への道筋となる。

【先発1・2番手】
今永(13) 大貫(11)

【先発3~6番手】
ロメロ(7) 東(6) 濵口(6) 京山(5)

【その他】
徳山(2) 坂本(3) 石田(1)

上記の陣容に当てはめた数字は、あくまで想定であるが、上記の数字を見て、DeNAファンは、結構難しいととらえるだろうか、それとも十分可能と考えるだろうか。


3. ブルペン陣の現実と理想

昨シーズン、後半に関して言えば、先発陣より、問題点が顕在化した感のあったブルペン陣。

なお、ブルペン陣の各役割だが、6年前に書いた記事で、下記のような分類をした((3)(6)(7)は造語)。

(1)クローザー
   …勝ちゲームの9回に登板
(2)セットアッパー
   …主に勝ちゲームの8回に登板
(3)ネオ・セットアッパー
   …主に勝ちゲームの7回、あるいは僅差のゲームに登板
(4)サウスポー1
   …競った場面での左打者相手だが、右打者相手に投げることも
(5)サウスポー2
   …ワンポイント的起用、あるいは、ビハインドで左打者が多い場面での登板
(6)ミドルピッチャー1
   …ビハインド、または先発投手が崩れた場面や点差がついた場面での登板
(7)ミドルピッチャー2
   …ビハインド、または先発投手が崩れた場面や点差がついた場面での登板

上記の分類については、チーム(あるいはシーズンの時期)によって多少の違いはある。(4)~(7)は、そのときの陣容によっては明確な差がなかったり、チームによっては(3)にあたる投手がはっきり決まっていないこともある。

さて、上記を、今季のDeNAブルペン陣容予想に当てはめてみると、下記のようになる。

●ストッパー 三嶋
●セットアッパー 山﨑
●ネオ・セットアッパー クリスキー
●サウスポー1 エスコバー
●サウスポー2 砂田
●ミドルピッチャー1 伊勢
●ミドルピッチャー2 三浦

ただし、上記は、新戦力のクリスキー・三浦が、上記の役割で活躍できた場合の想定である。
もし、クリスキー、三浦が戦力となることができない場合は次のようになる。

●ストッパー 三嶋
●セットアッパー 山﨑
●ネオ・セットアッパー エスコバー
●サウスポー1 砂田
●サウスポー2 田中(櫻井)
●ミドルピッチャー1 伊勢
●ミドルピッチャー2 三上(平田)

さらに、考えたくはないが、三嶋、山﨑、エスコバーといった投手たちが、昨シーズンよりさらに成績を落とした場合。
そうなると、上茶谷の中継ぎ起用や、石田の再配置転換、さらには、思い切って、一つ一つのボールの威力はかなりのものを持っている京山のブルペン起用という選択もあり得るかもしれない。
また、どれぐらいで復帰できるかはわからないが、復帰してきた際は、入江のブルペン起用という形もあると思っている。

なお、先発陣と同じく、優勝を争うには、ブルペン陣の数値をどれぐらいにしていかなければいけないのかについても見ていきたい。

ここでは、昨シーズン、セパの上位各2チームの救援投手の数字から、目標となる指標を出してみたい。
数値は、下記の計算方法で出していく。

●対象とするのは、各チーム4人の投手(ただし、35イニング以上の投手が対象)
●4人の内訳は、チームにおいて、
(1)最多セーブ
(2)「ホールドポイント + セーブ」がチーム1番手((1)の投手をのぞく)
(3)「ホールドポイント + セーブ」がチーム2番手
(4)「ホールドポイント + セーブ」がチーム3番手
●上記の投手4人の防御率を下記の式にて計算
●〔(1)+(2)+(3)×0.7 +(4)×0.3〕÷3

上記の数値に関しては、「(3)(4)の投手の占める割合が、チームによって異なる」「投球イニングについても考慮に入れるべきでは」「防御率ではなくWHIP、FIPを使う方法も」などといった課題も考え得るが、ひとまず、勝ちパターンの投手陣の安定度をはかる意味で考案してみた。
名称をつけるならば、全くキャッチ―ではないが、「勝ちブルペン力」とでも言おうか。

上記の数値を、各チームごとに計算すると、下記のようになる。

●2021年 1位 ヤクルト … 2.64
 (マクガフ2.52 清水2.39 今野2.76 石山3.60)
●2021年 1位 オリックス … 2.47
 (平野2.30 ヒギンス2.53 富山2.72 山田2.27)
●2021年 2位 阪神 … 2.74
 (スアレス1.16 岩崎2.65 岩貞4.66 馬場3.80)
●2021年 2位 ロッテ … 2.32
 (益田2.24 佐々木千1.26 唐川2.72 ハーマン5.19)

なお、近年のDeNAについてみてみると、下記のような数値に。

2021年 6位 DeNA … 3.57
(三嶋4.08 エスコバー3.38 山﨑3.27 砂田3.24)
2020年 4位 DeNA … 3.04
(三嶋2.45 石田2.53 パットン4.92 エスコバー2.33)
2019年 2位 DeNA … 3.01
(山﨑1.95 エスコバー2.51 三嶋4.33 パットン5.15)

こうして見てみると、優勝争いをするには、少なくとも、上記の数値を2.75以下にする必要があると言える。
ひいては、DeNAの昨年の状況からすると、0.82程度は下げる必要がある。
なお、2019年・2020年シーズンについては、3点を少し上回る程度と、2021年と比べるといい数字だが、毎年、防御率4点以上の投手を1人以上(年によっては2人)、勝ちパターンで起用しなければいけないところに、ブルペン陣の弱さが見て取れる。
防御率1点台とまで行くと、かなりハードルが高いが、優勝を狙うのであれば、ストッパーセットアッパーは防御率2.50以下、それに次ぐ投手も防御率3点以下、さらにそれに次ぐ投手も3.50以下としていきたい。
(上記の(1)の投手の防御率…2.50、(2)…2.50、(3)…3.00、(4)…3.50とすると、「勝ちブルペン力」は2.72となる)

ということで、今回は、「優勝争い」の基準を念頭においたうえで、横浜DeNA投手陣の2022シーズンの展望をしてみました。

とにもかくにも、3月25日(金)、NPBが無事開幕を迎えることを。

by momiageyokohama | 2022-02-03 02:41 | 横浜ベイスターズ | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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