「FOR REAL」を見て一番感じたこと
2019年 02月 06日
実のところ、前シリーズの「ダグアウトの向こう」、そして「FOR REAL」を毎年観ているわけではない。ドキュメント映像を見たからといって、それをチームの全てだと錯覚することは避けたいと思い、あえて観ないところもあった。ただ、今回は「最終的に4位という結果に終わったシーズンをどう映し出すのか」という気持ちがあり、観ることにした。
観終わって一番に浮かんできたのは、シーズンの戦いに関してのことではなく、下記のような思いだった。
「横浜は、本当に、過去のチームとは違うチームになったんだな」
どうにもこうにも光明が見えなかった2010年前後、本気で優勝をめざそうとするチームのベンチやダグアウトにカメラが入り込み、そのドキュメントがシーズンオフに公開されるなんてことを想像していた横浜ファンは皆無だっただろう。ヤクルトと並んで、“都会の弱小球団”の地位に甘んじていた横浜大洋時代からのファンはなおさらである。
横浜DeNAとなって7年。ともすると、“セ・リーグ”という看板に寄りかかっていた“横浜/大洋”という球団は、「『プロ野球チーム』としてどうあるべきか」を具現化する取り組みが、ファンから見てもはっきりとわかる球団となった。
これまでとは明らかに変わった「横浜DeNAベイスターズ」というチームにおいて、一番変わったのは、なんといってもファンの数だろう。もっと言うと、「球場に来るファンの数」と言ってもいいかもしれない。
急激にファンが増えると、必ず出てくるのが、「にわかファン」論議。横浜の場合、1998年の優勝時にも、そういう話は出た。
確かに、弱い時代から応援しているファンが、チームが強くなってから新しくファンになった人たちの「はしゃぎ」感に違和感を感じることはあるだろう。
ただ、このブログでも何度か書いたが、「誰でも、最初はにわかファン」という当たり前すぎることを忘れた、古くからのファンが新しいファンを攻撃するような「狭量さ」は、結局そのチームに魅力を持ってくれる人を離れさせるだけである。
ただ、横浜DeNAになってからのファンの増加というのは、「チームが強くなったから」という理由ともまた違うように思う(もちろん、あの暗黒時代よりは強くなっているが)。
もはや別の球団といってもいいほどの「取り組み」が、いままで、横浜、というより、もしかしたらプロ野球自体にも興味を持っていなかった多くの人を呼び寄せたのではないか。そんなことを、直接的ではないながら、「FOR REAL」を見ていて感じた。
その意味では、新しくファンになった人たちから見える「横浜」と、自分のような大洋時代から応援しているようなファンから見える「横浜」は、また違うのではないか?
そんなことも思った。
本ブログでは、過去の球団の移り変わりを振り返るということで、「横浜・大洋・DeNA」35年史(1983~2017)といった記事も書いたが、なまじ、そうした過去の球団の推移に立脚した視点より、まったく新たな視点で見た「横浜」像の方が的を得ている部分もあるかもしれない。
2019年も、いよいよキャンプがスタート。
それこそ、昨年から応援し始めた人も、「横浜大洋」時代から応援している人も、1998年の優勝時から応援している人も、そして、川崎時代から応援している人も、「応援していてよかった」と思えるクライマックスを見ることができるだろうか。



























