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2018年プロ野球 2つのポイントから見る12球団振り返り〔パ・リーグ編〕

前回、2018シーズンのセ・リーグ振り返りを書き、パ・リーグも何とか年内には…と思っていましたが、年を越してしまいました(^^)。

遅ればせながら、昨年、拙ブログを見ていただいた方々、ありがとうございました。
そして、本年もよろしくお願いいたします。

ということで、今回は、年またぎで、2018年のパ・リーグ各チームの振り返りを。

前回と同じく、「開幕前にこのブログで書いた『各チームの注目ポイント』がどうだったか」、そして「いざシーズンに入ってみてポイントとなった部分」の2つの注目点からの振り返り(プラス来季以降の展望)を書いていきます。
なお、ちょっと紛らわしいですが、2018シーズンの振り返りのため、年については、2018年-今年(今季)、2017年-前年(昨年)、2019年-来年(来季)と記述します。


【1位 埼玉西武】

《シーズン前の注目ポイント》:ブルペン陣

打線の方は心配ないものの、牧田・シュリッターが退団したブルペン陣の穴をどう埋めるかがカギだと思われた今季の西武。ただ、その代わりを期待された新外国人・ワグナーは、いまひとつ安定せず。さらに抑えの増田が失敗を繰り返す状況。平井・野田も前年ほどの安定感はなかった。
そんななか、ヒース(42試合・13S・13HP・防御率2.50)、マーティン(22試合・12HP・防御率2.08)の外国人投手2人、そしてトレードで中日から小川(15試合・5HP・防御率1.59)を獲得し、苦境を凌ぎ切ったフロントのリスクマネジメントは見事だった。
ただ、武隈・小石・大石といった中堅どころはそろって不振。来季、マーティン・ヒースが今季と同じような活躍ができるかは未知数。場合によっては、先発候補でもある十亀・伊藤あたりの中継ぎ起用を考える必要も出てくるかもしれない。
また、今季、チーム防御率が前年の3.53から4.24と大きく悪化した一因の可能性もある森友哉(捕手での出場が前年の12試合から81試合と大きく増加)の配球もポイントになってくるだろう。

《シーズンに入ってのポイント》:山川・外崎

本来なら一つ(あるいは1選手)に絞らなければいけないのだが、「違うタイプの2選手が躍進を遂げた」という意味で、この2人の名前を挙げさせてほしい。
昨年、78試合の出場ながら23本塁打、打率も.298と一気にブレイクした山川。オフを挟んで、その感覚が残ったままか大丈夫だろうかとも思ったが、その心配は杞憂だった。開幕からシーズン最後まで四番に座り続け、47本塁打(リーグ1位)・124打点(リーグ2位)、打率.281で、チームの優勝に大きく貢献。リーグMVPも獲得した。
一方、前年も規定打席に到達していた外崎だったが、今季は打率が.258→.287、また長打率も.390→.472(本塁打は10→18本)と大きくアップ。走っても25盗塁、また守備でも印象に残るプレーをたびたび見せるなど、こちらもチーム10年ぶりの優勝に大きく貢献した。
山川は1・2年目と一軍の壁を全く破れず、外崎もプロ入り当初は内野守備に苦しんだ印象があり、両選手とも順風満帆でここまで来た訳ではないが、「主砲タイプ」「中距離バッタータイプ」いずれの選手も台頭してくる西武の「野手育成力」を改めて感じさせる一年でもあった。
なお、今季の秋山・源田・浅村・山川・森・外崎・中村・栗山・金子というレギュラー陣は全て生え抜き。しかも、高校時代にすでに評価の高かった選手もいれば、秋山・山川・外崎といった地方大学の出身者もいるというバリエーションの多さには、野手のスカウティング能力の高さも感じる。

来季は、浅村・菊池が抜け、優勝した翌年ではあるものの、正念場とも言えるシーズンだが、ルーキー松本・山野辺あたりがどれぐらい戦力となれるかが、上位に踏みとどまれるかの一つのポイントか。


【2位 福岡ソフトバンク】

《シーズン前の注目ポイント》:若手野手陣の成長

メンバーを見ると、若手野手の台頭が思いのほか少なかった近年のソフトバンク。
そんななか、若手野手の筆頭ともいえる上林が、前年終盤の悔しさもあってか、今季はさらに一回り大きく成長した。打率は最終的に.270に終わったが、本塁打が13→22本に増加。またシーズン14本の三塁打は、NPB65年ぶりとのこと。打順も前年の七~九番から上位を任されるようにもなった。時折、打撃において脆さを見せる時もあるが、今後、さらに一回りも二回りも大きくなり、日本を代表する選手となることを期待したいところ。
また、前年は高谷と出場機会を分け合った甲斐も、ほぼレギュラーとして起用され、日本シリーズでは、その盗塁阻止で野球ファン全体の注目を集めることとなった。
この2選手に加え、今季大きく飛躍したのが牧原。他球団のファンからするとほぼノーマークと言ってもいい8年目の育成5位入団の選手が、7月の一軍登録以降打ち続け、ソフトバンクの数少ない未固定ポジションであるセカンドのレギュラー争いにひとまずの終止符を打った(ただ、挟殺プレーでの怪我で、最後抹消されたのは残念)。
その他では、髙田が打率は低いものの、守備で印象に残るプレーをたびたび披露。また3年目の高卒内野手・川瀬が、夏場の一時期スタメンで起用された。
ソフトバンクの場合、控え陣にも川島・明石・福田・長谷川などレベルの高い選手たちがおり、さらに今季はグラシアルという”当たり”の新外国人選手が加入するなど、若手が出場機会を増やすにはかなり厳しい状況ではある。
ただ、内川・松田などレギュラー陣の高年齢化や怪我の頻度の多さを考えると、来季以降、今季の牧原に続くような若手の出現が新たに待たれるところである。

《シーズンに入ってのポイント》:先発陣

今季は、前年のセットアッパーの岩嵜、そしてストッパーのサファテがほぼ1年間離脱。
しかし、結果的には、この穴は埋まったといっていいだろう。ストッパー転向当初は失敗もあった森だが徐々に安定していき、最多セーブ(37S)を獲得。セットアッパーの任をまかされることとなった加治屋は、リーグ最多の72試合に登板し、35HPを挙げた。
今季、ソフトバンクが優勝を逃した大きな要因は、先発陣の安定度の低下ではないか。前年、16勝5敗(防御率2.64)の東浜が開幕から安定度を欠き、5月に右肩不調で抹消。8月の復帰以降は復調の兆しを見せるが、結果7勝5敗(防御率3.32)。また、前年13勝7敗(防御率3.24)のバンデンハークも、今季は10勝7敗で防御率は4.30。千賀も13勝(7敗)を挙げたものの、防御率は前年の2.64から3.51と大きく下落。前年規定投球回に達したこの3投手が、今季は全員、規定投球回に達しなかった。
次代のエースとしての活躍が期待される武田も、今季は好不調の波が大きく、4勝9敗、3完封という成績。シーズン後半の先発ローテはミランダ・大竹といった新顔に頼る形になり、チームとしては62年ぶりに規定投球回到達者ゼロという結果に終わった。

杉内・和田が毎年、先発ローテ投手として投げ続けていた時代から8年あまり。その後は、2011~13年の攝津、15・16年の武田、16・17年の千賀以外で、2年以上連続して規定投球回に到達した生え抜きの投手はいない。外国人投手やブルペン陣の層の厚さなどで補えている部分はあるが、優勝を常時狙うチームにしては、正直寂しい先発投手の状況。より強固なチームとなるには、高橋純・松本・田中のドラフト1位組をはじめとして、新たに先発ローテを担える投手の出現が求められる。


【3位 北海道日本ハム】

《シーズン前の注目ポイント》:中田翔

昨年の打率.216(得点圏.195)・16本塁打・67打点から、打率.264(得点圏.300)・25本塁打・106打点と、大きく成績を上げた中田。犠飛も4→13と増えるなど、その打撃は、借金23の昨シーズンから、貯金8でのAクラス入り、というチームの浮上に大きく貢献した。
一時はFAでの移籍も囁かれた中田だが、2018年オフに新たに3年契約を結んだ。その打撃スタイルを考えると、おそらく本人、興味があるであろうメジャーで成績を上げるのは難しいと思われる。そうなると、阪神などの日本のメジャー球団への移籍を選手としてのステップアップとする考え方もあるが、今回は日本ハムへの残留を決めた中田。
これまでの成績からすると、打率3割、ホームラン40本といった、さらに上の数字的目標の達成は少し厳しいようにも思えるなか、今後、どの部分を目標としてプロ野球選手人生を進んでいくか。チームでの活躍とともに、その目標の一つは、2020年の五輪など、日本代表での主軸としての活躍ということになるだろう。

《シーズンに入ってのポイント》:リリーフ

前年ストッパーを務めた増井、セットアッパーのマーティンの両選手が退団し、ほぼ一から構築することとなった2018年のリリーフ陣。結果的には、トンキン(12S・24HP)、石川直也(19S・19HP)、浦野(7S・11HP)を、調子・状態によって使い分け、1年を乗り切った。
トンキンは最終的には防御率3.71、石川直也も2.59と、信頼度抜群という訳にはいかなかったが、前年のストッパー・セットアッパーが2人とも抜けたところからのスタートということを考えると、よく“形を作る”ところまで持って行ったとも思う。ただ、盤石な方程式とまでは言えなかったところが、3位に終わった原因の一つでもある。
結局、トンキンは1年で退団。代わりに、来季は、新外国人のハンコック、そしてヤクルトから移籍の秋吉が加入するリリーフ陣。今季は不本意な成績に終わった鍵谷、また玉井・西村といったところの成長も含めて、2019年は、また新たな形を構築していく1年となる。

なお、北海道移転後の先進的な取り組みに感心する一方で、昨年の谷元の金銭トレードの際には「出しちゃいけない選手を出した」ということで、その球団方針に大きな疑問も感じた日本ハム(結果、移籍後の谷元は結果を残せておらず、その意味では放出を是とする見方もあるが、ピッチングスタイル的に、マウンドなどを含めて環境が変わった場合、能力が発揮しにくい投手という可能性もあり、選手の適性を殺してしまったという点でもこの移籍の責任は重いと思う)。
そうしたなか、2023年開業を目指して、開閉式天然芝、そして従来の球場の枠にとらわれない多角的な要素を盛り込む、という新球場の建設計画が発表された。実際の完成までは、まだまだ大きな課題・ハードルがあるようだが、プロ野球が今後も多くの人が見てくれるスポーツになるための一つの試金石になる大プロジェクトでもある。
できるならば、そうした「ハード面」に加え、「選手」の扱いの部分でも、新たな範を示す球団であってほしいところである。


【4位 オリックス】

《シーズン前の注目ポイント》:セカンド・センターのレギュラー固定

開幕戦は「一番・センター」に高卒4年目の宗、「二番・セカンド」にルーキー・山足を抜擢し、新たな打線の形の構築を目指して臨んだシーズンだったが、その形はすぐに崩れた。山足は、開幕4試合で怪我により抹消。最終的に25試合の出場に留まった。オープン戦で3割・4本塁打・4盗塁の活躍を見せ、「一番・センター」のスタメンを勝ち取った宗も、シーズンに入ると打てず、5月に怪我で抹消後はスタメンの機会が激減。最終盤に再びスタメンに名を連ねるも、打率.233・5本塁打・3盗塁(74試合)という成績に終わった。
山足・宗の離脱後は、いつものシーズンのように、週替わりスタメン。シーズン途中には内野手の大城をセンターで起用するなど、今年もバタバタ感のあったセカンド・センターの選手起用。
ただ、セカンドに関しては夏場以降、ルーキーの福田が固定され、打撃面・守備面とも及第点の成績を残した(113試合・打率.264、16盗塁)。
センターに関しても、来季、宗が今季の苦い経験を生かして飛躍することを期待したいところだが、そうこう言っているうちに、今度は、昨年・今年と打率2割1分前後の成績に終わったショートの安達の後釜探しにも着手をしなければいけなくなってくる。果たして、今季ドラフト1位入団の太田椋が、数年後、どこまで伸びてこられるか。

《シーズンに入ってのポイント》:無し

ここまで、各球団、シーズンに入ってのポイントとして挙げたのは、「この部分が良かったから(悪かったから)、成績が良かった(悪かった)」という部分。しかし、オリックスに関しては、そうしたポイントが浮かばなかった。
というのも、あまりにも毎シーズン同じようなことを繰り返しているがゆえに、「このポイントが解消されれば」というところがイメージできなかった。
前述した、セカンド・センターのレギュラーが決められないチーム状況。いい投手が出てきても、起用法が原因なのか、みな数年で潰れてしまう中継ぎ陣(昨年の黒木・今年の山本を見ていると、そのサイクルはさらに短くなっているようにも思える)。毎年チームを引っ張ることを期待されながら、いつも序盤戦、その期待に応えられないT-岡田。現役時代、小技が得意だった選手が監督を務める割には、細かい野球ができない打線。シーズン中に必ずある、簡単な守備のミスからの敗戦……。
オリックスは現在、12球団でも最もリーグ優勝から遠ざかっている。前回優勝したのは、1996年で、その後22年間優勝なし。それこそ、仰木監督(1度目)以降の監督をすべて覚えている人はどれぐらいいるだろうか(石毛-レオン-伊原-仰木(2度目)-中村勝広-コリンズ-大石-岡田-森脇-福良)。2002~2009年に至っては、8年間で7人の監督という迷走ぶり。福良監督から西村監督へのバトンタッチも、その標榜する野球に違いは見えず、新シーズンへの期待はあまり高いとは言えない。
パ・リーグで唯一チーム名に地域名を冠していないことも含め、各球団が、色々な取り組みに着手しているなか、チームとしての存在感の薄さも否めない現況。その成績や試合ぶりに対するオーナーの怒りのニュースばかりが毎年目立つなか、「プロ野球チーム」としての“柱”の部分を、もう一度、構築し直す時期に来ているのではないか。


【5位 千葉ロッテ】

《シーズン前の注目ポイント》:二遊間

昨年は、セカンドはほぼ1シーズン鈴木で固定。一方、ショートは大嶺翔・中村・平沢・三木の4人が相次いで起用された二遊間。今季は、内野陣の大幅コンバートで、セカンドは中村がフルイニング出場。ショートも、藤岡がほぼフルイニング近く起用された。
中村の打率.284、39盗塁。8本塁打・57打点という数字は、クリーンアップを打つ打者としては物足りないかもしれないが、自身初の規定打席到達ということを考えれば、期待以上の活躍といっていいだろう。一方、平沢とのレギュラー争いに勝った形となった藤岡は打率.230と、打撃では、結果を残せたとは言い難い数字に終わった。守備面でも、肩の強さは見せたものの、14失策を喫し、UZRの値も低めと、ショートのレギュラーとしては課題が残った。来季以降、今季味わった“プロとしての足りない部分”をどう埋めることができるか。
一方、ショートのレギュラー争いに敗れた平沢は、ライトへまわり、シーズン中盤以降はスタメンでの経験を積ませてもらう形となった。今後の内野再転向の可能性はわからないが、今季は打率こそ低いものの、非力感が否めなかった過去2年に比べ、速球を引っ張りきれる打撃も見られるようになってきた。守備面でも、初の外野経験ながら、アグレッシブなプレーも見られた。今季はいわば“使ってもらった”1年だったが、来季以降、“使わせる”打者へとなるために、来季開幕までにどのような成長曲線を描けるか。引き続き正念場となるシーズンが続く。

《シーズンに入ってのポイント》:打線の型

期待した新外国人2人(パラデス・ダフィー)が全く打てなかったこともあり、規定打席到達がわずか2人だった昨年から、6人の選手が規定打席に到達した今シーズン。
荻野の途中離脱がなければ、さらにもう一人規定打席に到達。さらには平沢も353打席ということを考えると、ほぼ固定メンバーで戦ったといってもよく、そこには井口監督の方針がはっきりと表れていたと言える。
このなかで大きかったのが、井上晴哉の覚醒。前年の打率.230・0本塁打・11打点から打率.292・24本塁打・99打点の突然のジャンプアップは、巨人の岡本と同様、全くの予想外だった。
この待望の主軸打者の台頭、また前述の中村・藤岡の固定起用もあり、シーズン中盤までは、ある程度「打線の型」が決まった形で戦えたロッテ。
しかし、「今季こそ怪我なく一年通して活躍できるかも」と思った「一番・荻野」が故障で離脱すると、わかりやすくチームも失速した。結局、緊急トレードの岡では代役が務まらず、本来の能力からすればとうにレギュラーを獲得してもおかしくない加藤翔平も殻を破り切れず。おそらく今後も荻野のフル出場は難しいことを考えると、井口監督が、来季、「一番」「センター」に関してどのような選手起用をするかはポイントの一つでもある。

なお、ファンの間では否定的な意見もあった“スタメン選手の固定起用”だが、主力選手が成功も失敗も含め多くの経験を積むことで、きちんと機能する「打線の型」を作るという意味では、有効な策だと思う。
ただ、角中・鈴木大地といった主力打者が、今後、成績を落としていく可能性も考えられる。そうしたなか、平沢・安田・藤原の高卒ドラフト1位トリオに、どういった形で経験を積ませていくか。今後のロッテが上位を争えるチームになれるかにおいて、非常に大きなポイントとなる。
その他、このところ全く成績を残せていない外国人野手の獲得能力の向上、そして何と言っても、本社のゴタゴタの収束も、チームが再浮上できるかに大きく影響してくるだろう。


【6位 東北楽天】

《シーズン前の注目ポイント》:野手陣の控え

昨年は中盤以降、故障者が続出し、大失速した楽天。同じ轍を踏まないためには、主力が欠場したときの野手陣の控えの層がポイントになると見ていたが、昨シーズン規定打席に到達した外国人野手3人が、今季いずれも規定打席に到達しなかった穴は、さすがにカバーするには大きすぎた。
ウィーラーが打率.271・31本塁打・82打点(142試合)から.269・15本塁打・58打点(106試合)、ペゲーロが打率.281・26本塁打・75打点(120試合)から.233・17本塁打・44打点(88試合)。昨年、打率.237・23本塁打・65打点(121試合)のアマダーは、6・7月に入って好調な打撃を見せ、打率.269・20本塁打・42打点まで成績を伸ばしたが、8月にドーピング違反で出場停止となり、結果的には62試合の出場でシーズンを終えた。
その他、茂木も故障で規定打席に到達せず。2年目・田中の台頭があったとはいえ。移籍から2年間、結果を出せなかった今江が四番を務めるという、開幕前には思ってもみなかったチーム状況となり、チーム打率(.241)、得点(520)とも、リーグ最下位という結果に終わった。


《シーズンに入ってのポイント》:勝ちパターンの継投

チームが浮上できなかった原因としては、前述した主力打者の欠場・不振が大きかったが、それ以上に、今季はセットアッパー・ストッパーの2人の不振が痛かった。
前年は65試合で21HP(7S)・防御率1.06の福山、そして、52試合で33S(8HP)・防御率1.20だった松井。ほとんどの試合で完璧なリリーフを見せたといっていい2人だったが、今季は開幕からリードを守れない試合が続いた。5月時点での2人の防御率は、福山が7.47、松井が5.31と、とても勝ちパターンの投手とは思えない数字。最終的に、福山は21試合の登板にとどまり、防御率は6.75(4HP)。松井も、ストッパーの座から外され、わずか5Sにとどまった。
同じく勝ちパターンの一角だったハーマンは安定しており、前年のクライマックスシリーズで存在感を見せた宋家豪も、結果的には好成績を収めただけに、もう少し早く対応策がとれなかったのかという思いもある。だが、福山は前年までの4年、松井も過去3年の成績が素晴らしかっただけに、復調への期待感が大きかったことで、対応が後手にまわってしまったのかもしれない。

なお、チームの趨勢がほぼ決まった9月には、石井一久氏のGM就任が発表された。オフになると、金額条件的には最高額でなかったにもかかわらず浅村を獲得。また、コーチ陣は大幅入れ替えとなり、金森、光山、三木肇、小谷野らが新たにコーチングスタッフに加入した。その他、新外国人選手として、野手1名(ブラッシュ)、投手1名(ブセニッツ)を獲得。これらの新加入の選手・コーチたちによって、来季、チームがどのような変化を見せるか、楽しみな面もある。
なお、競技は違うが、同じく楽天が運営するサッカーのヴィッセル神戸は、毎年、大型補強しているにもかかわらず、J1では中位以下の順位が続いている。
イーグルスも、監督の交代やコーチの退団があるごとに、フロントのチームへの関与の仕方がネガティブに報道されることが多いというのが現状。
さきの日本ハムもそうだが、フロントの現場への影響力の比重が高いこと自体が悪いわけではないが、ファンから見たときに、「結局、『私たち』のチームじゃなくて、『あなたたち』のチームじゃないか」と思われることが繰り返されるようだと、ファンの心は離れていく。運営者自身が先進的な取り組みをしていると思っていても、「『僕たち・私たちのチーム』だと思えるチーム作り』というところを忘れての方策は、チームの幹をやせ細らすことはあれど、太くすることはできないだろう。
そのあたり、石井GMがどんな仕事ぶりを見せるか、不安もありつつ、期待感もある。

by momiageyokohama | 2019-01-07 01:01 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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