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プロ野球 12球団 監督考(続き)【セ・リーグ編】

2014年のシーズン終盤頃、「この人が監督をやったら、どうだろう」という視点で、12球団、各3人ずつ候補を挙げた記事を書いたことがありました(セ・リーグ編パ・リーグ編)。
セレクトとしては、現実的に「(監督に)なりそうだ」という人だけではなく、現実には難しいだろうけれど「なったら面白いかも」という視点で挙げた人、さらには現役真っただ中の選手も選んでみました。
それから4シーズンが経ち、各球団の監督もだいぶ様変わりしたということで、前回、候補として挙げた3人の現況も含め、各球団の監督の状況について、改めて見ていきたいと思います。

まず今回は、セ・リーグ編。


東京ヤクルト
(2014年 小川淳司 →(真中満)→ 2018年 小川淳司)

小川監督の後を継いだ真中監督が、就任1年目で日本一になったことで長期政権になるかと思ったが、その後、2年連続で最下位。今年からは、予想外の小川監督再登板。ただし、ヘッドコーチに宮本慎也が就任するなど、小川監督以降をにらんだコーチ人事も。
前回候補に挙げた3人は、現在いずれもコーチを務めているが、全員、ヤクルト以外の球団。
橋上秀樹は、巨人→楽天→西武のコーチを歴任し、今年は西武の一軍作戦コーチ。
現役引退後もヤクルトでコーチを務めていた伊藤智仁は、2017シーズン終了後、25年在籍したヤクルトを退団。2018年からは、独立リーグ・富山GRNサンダーバーズの監督に。
与田剛は、2016年から楽天の投手コーチを務めている。


中日
(2014年 谷繁元信 → 2018年 森繁和)

2014年・2015年と、谷繁が選手兼監督として指揮を執るが、成績は振るわず。その後、2016年には監督専任となるが、成績があがらず休養。監督代行となった森繁和が翌年、正式に監督となるもチームは低迷。2013年から、球団ワーストとなる5年連続Bクラスを継続中。何より、ナゴヤドームの空席の目立ち具合が、あまりにも寂しい。
前回候補に挙げた3人のうち、落合英二中村武志は2人とも韓国プロ野球のコーチ(落合は、3年間の千葉ロッテコーチを経て、三星ライオンズ投手コーチ。中村は起亜タイガース・コーチ)。和田一浩は、引退後、NHKの解説者に。


巨人
(2014年 原辰徳 → 2018年 高橋由伸)

いつかは来るだろうと思っていた原監督の監督辞任だったが、その後を高橋由伸が継ぐというのは予想外だった。ただし、ファン・アンチ問わず多くの人が思うように、きちんと考えられたうえでの監督交代ではなかったツケが、現在の巨人の状況に表れているのは否めない。
前回候補として名前を挙げたものの、「同世代の野球ファンのノスタルジーを満足させるだけの存在」であるならば、監督にはなってほしくないと書いた松井秀喜は、コメントを聞く限り、巨人の監督をやる気はない模様。
一方、候補の一人として挙げた上原浩治が、まさかこんな急に巨人に戻ってくるとは思わなかったが、監督云々は、まだ先の話(と思うが……)。
そう考えていくと、もう一人候補に挙げた小久保裕紀の監督就任というのは、意外と近い将来、あるかもしれない。


横浜DeNA
(2014年 中畑清 → 2018年 アレックス・ラミレス)

前回、記事を書いた2014年は、中畑監督の3年目で、序盤つまずくも中盤から盛り返し、久々に翌シーズンに期待を持てる内容でシーズンを終えた年。ただ、翌2015年は「前半戦首位(ただし、勝率5割)→最終的には最下位」で、中畑監督は4シーズンを戦って辞任。
その後を継いだのが、前回、候補の一人として挙げたアレックス・ラミレス。記事を書いた時点では、まだBCリーグの群馬に在籍。翌2015年には、オリックスの巡回アドバイザーに就任したとの報があり、横浜での指導者復帰はしばらくないかと思っていたが、同年オフ、横浜DeNAの監督就任が発表される。指揮を執ったこの2年で、チームは11年ぶりAクラス入り→19年ぶり日本シリーズ進出、とステップアップ。その指導者としての評価は、ぐんぐんと上がっている。
一方、他の候補として挙げた三浦大輔は、そのラミレス監督1年目の2016シーズンで現役を引退。また、もう一人の候補、進藤達哉は、2015年には中畑監督、2016年はラミレス監督のもとでヘッドコーチを務め、2017年からは球団フロントに。


阪神
(2014年 和田豊 → 2018年 金本知憲)

2014シーズンは、和田監督3年目だった阪神。その和田監督は、残念ながら優勝を果たすことなく、翌2015年で退任。次の監督候補には、岡田彰布・元監督の名前も挙がったりしたが、最終的には、星野監督とともに「阪神を変えた」といってもいい金本知憲が就任。その選手起用には様々な意見があるが、ファン外の立場から見ると、ちょっと活躍しただけで持ち上げる(阪神応援)マスコミに惑わされることなく指揮を執っているように見える。
その阪神の監督候補として挙げた3人は、それぞれのポジションでチームを支えている。矢野燿大は、金本監督就任とともに、阪神の作戦兼バッテリーコーチに就任。2018年からは二軍監督に。
藤川球児は、3年間のアメリカプロ野球生活、さらに独立リーグでの登板を経て、2016年から阪神に復帰。決して勝ちパターン継投の一角ではないものの、自身の与えられた役割を果たしている。
そして、宮本慎也は前述のとおり、今年から古巣・ヤクルトへ、コーチとして復帰。


広島
(2014年 野村謙二郎 → 2018年 緒方孝市)

前回の記事を書いた時点では、まだ野村監督の去就についてのニュースは全く無かったが、その1週間後、辞任が発表される。後任には、記事で候補として挙げた緒方孝市ヘッドコーチが就任。前年・前々年と2年連続でAクラス。さらに“ビッグ・サプライズ”とも言える黒田博樹の復帰もあって、大いに優勝が期待されたが、監督1年目の采配・選手起用は、どこか空回りの感が拭えなかった。結果、4位とAクラスにも入れなかった緒方監督へのファンの声は、かなり厳しいものがあった。
しかし監督2年目となる2016年は、エース・前田健太の移籍がありながら、2位に17.5ゲーム差をつけるぶっちぎりの優勝。さらに、2017年もリーグ優勝を果たし、チームとしては、1979・1980年以来、38年ぶりの連覇を果たす。
古葉監督以降の広島は、2年間に終わった達川監督をのぞくと、比較的、在籍年数が長い。前回候補に挙げた大野豊、そして黒田博樹といったところが監督に就任する可能性は、正直低いかもしれない。意外と、解説者となってからは現役時代とはまるで違う面を見せている前田智徳、そして、黒田とともにチームに再び戻り、広島ファンの心のなかに大きなものを残した新井貴浩あたりが、数年後、監督になっているかもしれない。


by momiageyokohama | 2018-04-17 00:41 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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