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2018シーズン 12球団 開幕前の注目ポイント

いよいよ、金曜日から、2018年のペナントレースが開幕。

ということで今回は、個人的に、今シーズン、各球団のポイントだと思う部分を一つずつピックアップ。


セ・リーグ

●広島:リリーフ陣

今季、優勝すればリーグ3連覇となる広島。
投打とも層が厚いようにも思えるが、心配な点を探すとすると、中継ぎ・抑えか。
現状では心配ないように見えても、陣容を見ると、長期にわたって故障で離脱したり、シーズン中、長い期間不調であった経験をもつ投手が多い。現在の陣容のなかで今季そうした投手が3人以上出てくるようだと、勝ちパターンの継投が崩れてくることもあるだろう。
もし、ブルペン陣が厳しい状況になった際、新たな戦力として期待される藤井皓、カンポスあたりが、そうした穴を埋められるかというところもカギになるかも。

阪神:ロサリオ

キャンプのときは絶賛されていたが、オープン戦では打てず。
ただ、糸井、福留といった主軸が怪我や休養で欠場しがちというチーム状況を考えると、やはり、この選手が打つか打たないかは、大きくチームの順位を左右するだろう。
外国人野手が当たる確率が低い阪神だけに、成功するかは五分五分といったところ。チーム内に、他に外国人野手がいないだけに、金本監督・片岡ヘッド兼打撃コーチが、どういうアドバイスをしていくかも重要となってくるだろう。

横浜DeNA:先発陣

今年のキャンプの時点では、昨年不安定だったリリーフ陣がカギだと思っていたが、今永・濵口・ウィーランドが故障。井納も中継ぎ転向ということで、昨年の主な先発陣5人のうち、開幕ローテに間に合いそうなのは、石田のみ。東・飯塚・京山・バリオスといった実績の少ない顔ぶれが並ぶ先発ローテは、正直、かなり不安。開幕投手を務める石田も絶対的存在というわけではないため、ともすると、スタートから大きな連敗を喫し、上位から後れをとることもあり得る。
ラミレス監督が、早い回での中継ぎ投入などの投手起用をしていく可能性もあるが、急場凌ぎの継投だけで凌いでいくのは難しいと思う。
救いは、3・4月は6連戦が一度のみであること。それでも5月以降は6連戦が続くことを考えると、なるたけ早く投手の体制を整えることが必要だろう。

巨人:セカンド

坂本以降、生え抜きの野手が育っていないといってもいい巨人。
特に、セカンドのレギュラー固定は長年の課題である。昨年オフには、マギーと村田を天秤にかけ、マギーを取ったフロント。セカンドの重要性を再認識した表れともとれる。
注目の開幕スタメンには吉川尚が入る予定。昨年、期待されて入団したにもかかわらず、同じくルーキーで入った京田・源田に大きく開けられた差を詰められるか。今季入団した田中俊の活躍度も含め、そのポジションの動向は「チームが変われるかどうか」の試金石とも言える。

中日:福田・高橋

巨人と同じく、野手の世代交代に苦労している中日。
昨年の後半ようやく本当の実力を身につけかけた主砲候補と、7年目を迎えるドラフト1位の2人の活躍度が、チームが浮上できるかのカギを握るといっていいだろう。
高橋の場合、セカンドというポジション上、試合を重ねるにつれその守備力がクローズアップされる可能性もあるが、そのときに、森監督がどのような判断を下すのか。この2人をレギュラーに育て上げることができるかは、指揮官としての力量が問われる部分でもある。

東京ヤクルト:野手陣の故障者

今季、首脳陣の陣容が大きく変わったヤクルト。
青木の加入や川端の復帰もあり、打線に関しては強力にも見えるが、やはりこのチームの場合は「故障者」という部分がキーになってくる。開幕時は素晴らしいラインアップに見えても、一人、また一人と故障で離脱するのが、毎年のパターン。今年も、すでに雄平、畠山が故障。
また、控え陣にも怪我人が続出するのがヤクルトの特徴ともいえる。これまでも各所で言われており、今年に限らないことではあるが、練習環境の改善、選手の怪我のチェックの仕方などの再考も必要だろう。


パ・リーグ

福岡ソフトバンク:若手野手陣の成長

開幕前の時点では、投打とも圧倒的な力を誇っているようにも見えるソフトバンク。
そんななか、注目したいのは次世代のレギュラー候補になり得る野手。レギュラーだけでなく控えの選手も力のある選手が多いソフトバンクだが、準レギュラーの選手を含め結構30代が多く、今後、故障などで離脱することが多くなることも考えられる。
上林や甲斐は昨年レギュラーとして活躍したが、一方で、高田、真砂あたりが順調に育っているかというと、疑問符が付く部分もある。昨年、大きくクローズアップされた立派すぎる二軍施設が、実際に「実」となってさらなる若手選手の成長につながっていくかも含め注目していきたい。

埼玉西武:ブルペン陣

昨年の勝ちパターンの中継ぎだった、牧田・シュリッターが退団。昨年の躍進を支えた大きな要素だったこともあり、やはり、その穴を埋められるかどうかがカギとなる。
野田、平井といった昨年実績を上げた投手たちに加え、新戦力の伊藤、中堅の大石、豊田、小石、そして髙橋朋あたりをどう絡ませていけるか。
打線はおそらく問題ないだけに、ここが、ソフトバンク、楽天に対抗できるかどうかの最大のポイントだろう。

東北楽天:野手陣の控え

昨年は、シーズン途中まで首位を独走していたものの、夏場以降、大きく失速した楽天。
その大きな要因となったのが、主力の相次ぐ故障。特に、強力な破壊力を持った「一・二番」茂木、ペゲーロの離脱は大きかった。
今季はいまのところ、レギュラー陣に故障はないようだが、夏場、昨年のような状況になることも考えられる。オープン戦で結果を残した内田、楽天に来て2年間満足な成績を残しているとは言えない今江、さらにはオコエ・三好といったところが、野手陣の底上げの役割を果たせるか。
チームの状況如何では、故障でリハビリ中の新外国人・ディクソンも、密かにカギを握る。

オリックス:セカンド・センターのレギュラー固定

一見、メンバーを見ると、投打とも選手が結構いるようにも見えるオリックス。
しかし、ごく稀に上位に入るシーズンを除いては、それがなかなか勝利につながっていかないのが、オリックスというチームでもある。
今季のスタートは、山足、宗といった新しい顔ぶれがスタメンを務める模様。この2選手がその後もレギュラーを張り続けるかはわからないが、チームにとって大事なこの2つのポジションが、また例年のように月代わりレギュラーとなるのは避けたいところ。
さきに挙げた巨人と似ているが、この2ポジションの動向が、今後、チームが確固とした力をつけていけるかを占うとも言える。

北海道日本ハム:中田翔

FA取得によりレギュラーがチームを去ることが半ば恒常化していることを考えると、横尾、石井一といった次世代のレギュラー候補をポイントとして挙げようかと思ったが、やはり今季のチームの浮沈のカギを大きく握るのは、この選手。
昨年はレギュラーを獲得した2011年以降、最も低い数字に終わった(打率.216、16本塁打、67打点)。正直、年齢的なことも含め、選手生活のなかでの分岐点に立っていると言っていいかもしれない。ときおり物議を醸すグラウンド外での行動も含め、ファンが魅力を感じる選手であり続けられるか。
ファンが求める「プロ野球選手像」も変わってきているなか、また「新たな中田翔」が見られることを期待したいところだが。

千葉ロッテ:二遊間

開幕四番は昨年0本塁打の井上、新外国人野手ドミンゲスも期待薄と、今年も野手に関しては、戦力的にかなり厳しいと思われるロッテ。
そうした中での注目点は、4年目・中村が守るセカンドと、ルーキー藤岡裕と3年目・平沢が争うショート。
中村としてみれば、今後レギュラーを長く務められるかの足掛かりとなる1年になるであろうし、それは藤岡もしかり。そして、平沢にとっては、レギュラー手形が約束されていたかのような1年目から一転、アマ時代に抜群の実績を持つライバルが入団し、「この先、プロ野球選手として生きていけるかどうか」というところまで追い込まれて迎える1年となる。プロ野球のある種の「リアル」が見られる二遊間といってもいいだろう。


by momiageyokohama | 2018-03-29 03:01 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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