横浜DeNA 2016シーズン 3月中旬での現在地
2016年 03月 14日
ただ、勝敗自体は、出したピッチャーの順番もあるので、それ自体をそこまで問題視する必要はないと思う。
ただし、オープン戦全体を見ていると、「このままでは、厳しそうだぞ」というのが、徐々に現実感を伴うものとなってきている。
2月末の記事では、結構長めに書いてしまったが、今回は、できるだけ手短に(^^)。
前回も指摘したが、打線のカギを握ると思われた、ロマック…。
毎試合、三振を繰り返し、ついに、今日の試合では、自打球を手に当て途中交代。
「シーズンに入ったら、変わってくれる」ことを期待する声もあるが、たぶん、今の打ち方では難しいだろう。
打てるのは、低めのコースの真ん中からやや内角寄りのストレート、あるいは、かなり甘く入ったボールのみ。基本、バットの出が上記のコースしか通らないスイングなので、他のコースはほぼ打てない。また、クローズスタンスで、しかも左腕からボールに向かっていくようなフォームのため、低めはのぞき、少しでも内角寄りのボールに対しては全く距離がとれない。さらに、ボールへのコンタクト率も悪いので、左投手の入ってくるスライダー系のボールも、バットに当てることすら困難。
なお、3年前のモーガンも、オープン戦からペナント序盤では苦労し、二軍落ちも経験した。しかし、一軍復帰後は打ち始め、三番に定着して、打率も3割近くをマーク。
このケースを引き合いにして、「モーガンのように…」という希望を持ちたいところだが、もともとの両者の実力には、かなり差がある。
モーガンの場合、来日する2年前と4年前のシーズンで、メジャーでもレギュラーとして3割をマーク。一方、ロマックは、メジャーでの実績は、ほぼ無し(27試合0本塁打)。また、マイナー200本塁打ということが喧伝されているが、それは2Aも含めた数字である。
モーガンの場合、オープン戦の頃から、ピッチャーが投球動作に入った後のタイミングにもかかわらず、一度上体が前に行くという悪癖があり、それが打てない原因だと感じていたが、一軍復帰後は、それがほぼ無くなっていた。そのあたりが、メジャーでもレギュラーを張ることができた“調整力”と言えるのかもしれない。
ロマックの場合は、正直、日本で通用するには、スタンスから振りから直さなきゃいけないことが多すぎる(^^)。それこそ、スタンスをラミレス監督の現役時代のオープンスタンスにしてしまうぐらいの荒療治をしなければ、打つことは難しいのではないか。
なお、ロマックの守備位置についても一言。
フロントとしては、間違いなく、サード・バルディリスの後釜として、ロマックを獲ったはずだが、現時点で、ほぼロマックのサードの可能性はないという状況。おそらく、実際の守備を観て、首脳陣がそうした判断を下したのだろう。
アメリカ時代でも、サードでは惨憺たる守備率だったという結果も残っていることを考えると、この件については、フロントの見通しが甘かったと言わざるを得ない。次回以降の外国人野手の獲得には、今回の失敗を生かしてほしいところ。もっと言えば、MLBの選手の入れ替えのタイミングもあるが、現時点でも、2016シーズン中の入団の目がある、日本で適応できそうな外国人野手のチェックはしておいてほしい。
ということで、2月末に書いた記事のリピートみたいになってしまうが、5番以降では得点を獲るのがかなり難しそうな、DeNA打線。
オープン戦で、チーム打率.278とそこまで悪くないにもかかわらず、1試合平均得点が3点未満(9試合で25得点)なのは、本当に必要なところで打つ打力はまだ無いことの表れか。
そうした打線の弱さをカバーするためか、オープン戦では、エンドランを多用したり、セーフティスクイズを試みたりと、積極的に仕掛けている作戦が目立つ。
石川、梶谷の復帰時期が不透明(「間に合うかもしれない」という報道もあったが)のなか、こうした“動かし”は有用なのではないか。
ただし、これらの作戦を成功させるには、選手の意識の高さも必要となってくる。
エンドランだからと言って、「バッターが空振りしたから、セカンドでアウトになってもしょうがない」という意識で走ってはほしくないし、バッティングに余裕が出てくれば、左バッターが無条件に引っ張ってセカンドゴロでアウトを献上(最悪の場合は、セカンドゴロゲッツーとうケースもあるが)するのではなく、ボールのコースによっては、三遊間やレフト前へのヒットを狙う“応用力”も身につけてもらいたいところ。
また、その選手の足の速い遅いにかかわらず、打球の質・外野手の守備位置・自身の足などを、瞬時に計算したうえでの、「次の塁に行くか行かないか」の走塁判断も大事となってくる(コーチャーの指示もあるとはいえ、自身で判断する力も大事)。
なお、今回は、ピッチャーのことに関しては割愛するが、現時点では、「投手陣がなんとか抑えて、1点でもいいからそれを上回る点数を、策も使いながら取りに行く」というのが、序盤のDeNAの戦い方になるだろう。その意味では、先日ラミレス監督が発表した開幕スタメンには含まれていなかったが、柴田、桑原が、オープン戦で見せている打席での粘り強さには、一筋の光明を感じる。
いずれにせよ、たとえ凡打になるとしても、意味のある凡打(ただ、打ち取られました、という凡打ではなく)を各選手が意識するぐらい、打席での意識を高めなければ、開幕直後に、一気に他チームに離される危険性もある(なお、開幕からの9試合の相手は、広島→巨人→阪神)。
オープン戦も、あと6試合。イースタンでの調整試合も含め、そろそろ、ペナントでの可能性を感じさせてくれる試合が見たい。



























