「野球賭博」がプロ野球を潰す危険性
2016年 03月 11日
オープン戦も本格化し、横浜DeNAの試合をちょこちょこと録画して見ていたりもするので、「いよいよ始まるな」という気持ちもあるが、どこか気分が晴れない。
やはり、その原因は、野球賭博に関する一連の報道。
昨年、3名が野球賭博に関わったとの報道がされたときも、まだ何人かいるのではということが、一部週刊誌やWebサイトで報じられた。
今回も然り。週刊誌の報道を鵜呑みにするわけではないが、おそらく、野球賭博を行った選手は、まだ何人かいるだろう。
「野球賭博」の善悪に関しては、色々な意見があるようだが(一部に「そこまで悪いことなのか」という意見も)、一番の問題点は、それが、ゆすりやたかりに発展するものだということ。高木京介の会見は、いみじくも、そのことを連想させるものとなった。
もし、他に野球賭博への関与を隠している選手がいた際、その口止め料としての要求がエスカレートしてくることも考えられる。
「黒い霧事件」という前例もあるが、それが八百長への誘因となることも十分にあり得るだろう。ましてや、野球賭博に関しては、ハンデがつけられているという話なので、見かけの勝敗ではわからないなかで、手心を加えることも可能となる。
昨年10月にこの問題が発覚したときも記事に書いたが、そうしたことが陰で行われている可能性があるスポーツを、ファンは見ようと思うだろうか?
なお、こと八百長に関して言えば、サッカーでは、ヨーロッパをはじめ、頻繁にそうした話題が論じられるし、実際に逮捕者も出ている。
また、先ごろの全豪オープンテニスでも、過去の大会での八百長疑惑が大々的に報道された。
要は、勝負事を争う「スポーツ(特にプロスポーツ)」というものは、絶えず、八百長を仕掛けようと考えている勢力のターゲットとなっていると考えるべきなのではないか。
そう考えると、今回の件での、当該球団である読売巨人の対応、また、コメントを求められた一部の野球関係者のコメントを見ると、そのことに関する危機感が非常に薄いと感じる。
「遺憾」「気をつけてほしい」、そうした言葉を述べただけでは、全く本質的な解決にはならないし、今後も、そうしたことは起こり得る。
また、現時点では、巨人での野球賭博だけが表面化しているが、プロ野球という規模の大きさ、また関係している人達の多さを考えると、他球団でも十分起こり得る問題だろう。
過去の事案に関して対応策を取ることは難しいとは思うが、NPB、また12球団合同で、少なくとも「今後」に関して、継続的な防止策を実行することは、野球ファン、また野球ファンではない人も含めての信頼を取り戻すのに、必須の事項だと思う。
開幕まであと2週間というところで、野球本体ではなく、「次の関与者は誰か?」が話題になる状況を、「非常事態」と受け止める意識が、プロ野球界に携わる人たちに無ければ、プロ野球は、野球好きが思うよりも、ずっと早く廃れていくだろう。
今回の報道には確かにショックを感じましたが、同時に「やっぱりまだいたんだ」という諦めに似た思いを抱いたのもまた事実です。
そして現在は「本当にこれがジャイアンツ内部だけの話であってくれ」という他球団ファンとしての希望と「ジャイアンツだけ? そんな都合の良い話があるのだろうか」という疑念が頭の中で同居しています。無論、前者であってくれた方が良いには決まっていますけれど。
この問題、賭け事そのものも問題とされるべきでしょうが、自らが職業としているプロスポーツをその対象とする事が、その健全性と勝負性を保つために決してあってはならない事なのですよね。そして、これがもしプロ野球全体に蔓延していた場合、露呈すれば興行として計り知れないダメージを受ける事になると思います。
ただ、それを恐れる以前にどうも本当の意味での徹底調査を行うのは難しい様子。そのあたりがファンにとっても非常にもどかしいところですね。一番良いのは選手たち自身がプロ野球選手としてあるべき姿を考え、自浄努力をする事なのでしょうが。
コメント、ありがとうございます。
今回の高木京介に関しては、主力といってもいい選手だけに、衝撃は大きかったですね。
今回、NPBが調査をどういった形で行うかはわかりませんが、もしそこで新たな関与を見つけられなかったとしても、最近の週刊誌の調査力を考えると、そちらの方からまた新たな名前が出てくるかもしれません(ネットレベルではありますが、週刊誌で報道されている飲食店経営者B氏、それとは別に、今回問題になった選手達がよく通っていた飲食店を経営していた元巨人の選手といったところは、ほぼ特定されているようですし)。
ただ、これらは、すでに起きてしまっていることなので、弁解は難しいかと思います。
そのなかでできることとしては、今後、今回のようなことを起こさないために、「プロ野球界がどこまでの覚悟を持って取り組もうとしているか」を、見せることはでないかと思います。
数年前、大相撲もドン底まで落ちましたが、今は相撲自体の本来の魅力もあって、復活してきています(理事長選び問題など、まだ問題もありますが)。
プロ野球に携わる人たちには、もう一度、「ファンに(もしくはファンでない人にも)、信頼と魅力を持ってもらうためにすべきこと」を、そのための組織作りも含めて、真剣に考えてほしいですね。



























