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2015年 12球団レビュー(セ・リーグ編)

2016年も、いよいよスタート。
今年も、本ブログをよろしくお願い致します。

ということで、新年最初は、昨年書ききれなかった(^^)、12球団レビューの、セ・リーグ編。新しい年に入ったということで、少し2016シーズンの話も交えながら、書いていきます。


【東京ヤクルト】 76勝65敗2分 .539 1位

予想外も予想外だった2015シーズン。蓋を開けてみれば、ノーマークのなか、大混戦のセ・リーグをスイスイとすり抜ける形で、最後、優勝まで勝ち取った。
シーズンがスタートして、まず抜群によかったのが投手陣。特に、抑えのバーネットが絶好調。新たに獲得したオンドルセクも期待以上の活躍で、ここ数年、悩んでいた後ろの陣容ががっちり決まる形に。
ただし、決して順風満帆だったシーズン、というわけでもなかった。4月下旬から5月中旬までは連敗続き。5月上旬~中旬には9連敗を喫するなど、ヤクルト恒例の春先の大型連敗に陥る状態。また、FAで獲得した成瀬・大引も、予想以上に成績が振るわなかった。
しかし、そこからもう一度、盛り返すことができたのが、2015年のヤクルト。その大きな要因となったのが、2年ぶりの一軍登板を果たした館山と、過去2年間のピッチングを見ると一軍で通用するのは難しいかと思われた山中の大躍進(5月下旬に戸田で見たときは、まさかこんなに活躍するとは思わなかった)だった。
もちろん、打撃タイトルを3人で分け合った、川端・山田・畠山の主軸トリオの活躍、そして、チーム最多登板となった秋吉、終盤、輝きを見せた久古の奮投も大きい。
さらに、優勝を争えるチームになった要因として大きかったのは、故障者の激減。2013年・2014年と、主力投手・野手のほとんどが一度は故障で欠場していたのとは打って変わり、バレンティン・ミレッジを除けば、シーズン前に戦力として期待していた選手は、ほぼ大きな故障での欠場は無く、一年を乗り切る形に。
なお、シーズンのハイライトは、やはり巨人との最後の天王山での、石川の菅野から打ったタイムリー。8月22日以降は、一度も連敗なしという見事なラストスパート(最終戦までで、21勝9敗1分け)で、14年ぶりのセ・リーグ制覇。
ただし、2016シーズンはバーネットがMLBを目指し、チームを去った。また、同じく、“勝利の方程式”の一翼を担ったロマンも退団。再び、ブルペン陣を再構築する必要があるが、2015年のオンドルセク同様、新外国人投手がいかに活躍するかがポイントとなってくる。
また、野手陣も、昨年、打撃投手になっていた阿部健太を、二軍の野手として復帰させるなど、層が薄いことを考えると、2015年に引き続き、故障者をなるたけ出さないことが、チームの浮沈の鍵を握るだろう。


【巨人】 75勝67敗1分 .528 2位

2014年、3連覇を果たしたものの、各選手の力の衰えは如実に見てとれた。それをなんとか乗り切ったのは、原監督の非情にも思える采配と、2位との直接対決で悉く相手チームを叩いたチームとしての勝負強さだった。
しかし、主力選手の力の衰えを、それらでカバーするのも、そろそろ厳しく。シーズン前予想で、先発ローテの陣容に実力未知数の3人(ルーキー1人・新外国人2人)が入っていたことに象徴されるように、戦力的にも決して層が厚いとは言えず、Bクラス、場合によっては最下位もあると思っていた。
それを、なんとかこの順位まで持ってこれたのは、マイコラス・高木勇・ポレダという新加入の先発投手3人の存在、そして、やはり原監督の采配によるところが大きかっただろう。
特に、伝統的に外国人の先発投手成功率が著しく低かった前歴を考えると、マイコラスの大活躍は全くの予想外だった(13勝3敗で、貯金10を作る形に)。
一方、打撃の方での本当に数少ない光は、シーズン中盤から一番に定着し、3割をマークした立岡の台頭。91試合の出場ということで、本当の実力を身につけたかについては2016年以降の成績を注視する必要があるが、2015シーズンに関しては、チームの救世主といってもいい選手に。また、中日の亀澤とともに、前所属球団であるソフトバンクの層の厚さを印象づける存在にもなった。
2016シーズンは、10年間その任を務めた原監督から、高橋由伸監督に交代。その手腕に注目が集まるところだが、今の巨人にとって重要なのは、二軍の役割。スカウティングに問題があるのか、育成に問題があるのか、どちらかが原因かはわからないが、今の巨人の二軍は、あまりに魅力のある野手が少ない。中井・大田・橋本・藤村と並ぶラインアップは、5年前の二軍と何ら変わらず。現状は岡本1人の存在がクローズアップされているが、チームとして根本的に育成方針を構築し直さないと、長期低迷という事態も招きかねない。また、坂本に継ぐ、新たな生え抜き野手の台頭は、ファンが興味を持てる球団でいられるか、ということにも直結していくだろう。


【阪神】 
70勝71敗2分 .496 3位

「今年こそ!」の思いは、結局、「今年も……」という形で終わった。
3連覇中の巨人、前評判の高かった広島が苦しい戦いを強いられ、十分に優勝のチャンスがあるシーズンだった。
しかし、またしても、大事な9月に勝つことができず。リリーフ向きとはいえない能見の終盤での中継ぎ起用、マートンの操縦法、セットアッパーにもなり得る存在の松田の育成の仕方など、2015年も、和田監督の采配・起用に疑問を感じるケースは多かった。
選手個々について見ていくと、主力野手・投手の成績低下も、最終的に優勝を逃した原因と言える。なかでも、6年での退団となったマートンの不振(打率.338→.276)は大きかったが、2年目のシーズンだったゴメスも大きく数字を下げた。また、チームを引っ張る立場の鳥谷も、打撃成績の低下以上に、守備範囲が著しく狭くなっていることが目立ったシーズンだった。
一方、「投」の方は、四本柱のうち、7つの貯金を作った藤浪(14勝7敗)以外の3人は、負け数の方が先行。リーグ最多のホールドポイントを記録した福原も、防御率3点台という数字が示すように、他球団にとって、決して攻略しにくい投手ではなかった。
また、大和、榎田といった、そろそろチームの主力を担っていってほしい選手が伸び悩んでいるところも、阪神の現状を表している。
来季は、阪神の体質を変えたとも言われる金本が、監督として4年ぶりに戻ってくる。わずか5本塁打の江越を、ちょっと打っただけで持ち上げるようなチームを取り巻くマスコミはじめ、「甘すぎる」環境を変えることができるだろうか。
その江越を含め、梅野・岩崎・岩本・松田・横田ら、若手投手・野手を何人、チームの主力に育てることができるか。その本当の答えが出るのは、3・4年後だろう。


【広島】 69勝71敗3分 .493 4位

黒田の加入、前田健太の残留。これ以上ない雰囲気で入った、2015年。
しかし、一言で言えば、監督1年目である緒方監督が、采配・起用に苦しんだシーズンと言えるのではないか。監督初年度ということで仕方ない面もあったと思うが、打つ手打つ手が後手後手になることも少なくなかった。おそらく本来の性格はアクティブであろうことが想像されるが、ベンチでじっと何かに耐えているかのように見える表情には、苦悩がうかがえた。
戦力的なところを見ていくと、やはりクリーンアップを張る選手の力不足が痛かった。今季、上位に入ることができなかった原因として、丸・菊池の不振を挙げる声も多かったが、衣笠氏がシーズン中の解説で指摘していたように、「本来は、丸・菊池といった脇を固める選手に、チームの低迷の不振の責任がのしかかるような状況であってはいけない」と思う。シーズン通してほぼ四番を張り、「よくやった」という声も多い新井だが、その成績は、打率.275、7本塁打。前年本塁打王のエルドレッドも、怪我により、わずか79試合の出場。新加入の外国人選手、そしてロサリオも、主軸としての働きはできず。Aクラスを決める最終戦の大一番で5番に入ったのが鈴木誠也という状況が、今季の広島打線を象徴していた。
「投」に関しては、中崎が、シーズン終盤、安定したストッパーとして定着するまでの間に、かなり終盤の戦いでの逆転負けを喫した。ヒースの不振、一岡の故障、中田の離脱もあり、大瀬良が後ろに回ることになったが、その大瀬良が2016年は先発に戻ることも予想されるなか、果たしてどういうブルペン陣を確立していくか。
野手陣ではルナが加入、一方、投手陣では前田健太が抜けるなど、大きな変化のある2016シーズン。監督以下、2015年の悔しさを晴らすことがはできるだろうか。


【中日】 
62勝77敗4分 .446 5位

例年になく、前評判の低かった開幕前。実際のシーズンに入っても、序盤を除けば、下位に位置することが多かった。
そして、谷繁・和田という、長年主力を務めた選手が引退し、荒木・森野も大きく出場機会を減らした、2015シーズン。野手陣に関しては、一つの転換期を迎えた年であったことは間違いないだろう。
ただ、その後を継ぐ選手たちの現状は、まだまだ心許ないと言える。シーズン中盤以降、併用された杉山と桂は、数字に表れないミスも含め、試合中、明らかに慌てている場面も目立った。ショートのレギュラーを獲得するかと思われた遠藤も、8月に抹消。亀澤は、100試合以上に出場と、レギュラー完全奪取の足掛かりをつかんだが、序盤打ちまくった福田は、その後失速。そして、間違いなく将来の主力になるであろうと思った高橋周平は今年も一軍定着すらできず。このあたりを、監督に専念することになる谷繁監督、さらには二軍監督に就任する小笠原が、どう育成・起用していくのか。
投手陣では、又吉・福谷のセットアッパー・ストッパー陣が不振だったのが、大きくチームの浮沈に影響した。特に、福谷は、DeNA戦で9回2死ランナー無しからの4失点逆転負け、阪神戦での四球連発の末のサヨナラ負けなど、ショックの大きい敗戦を喫した試合も多く、精神的も厳しいであろうシーズンとなった。
終盤は、田島がストッパーにまわったものの、浅尾もまだ本調子とはいえないなか、果たして、もう一度“勝利の方程式”を構築し直すことができるか。
先発陣では、若松がチェンジアップを武器に、最終戦で二けた勝利をマーク。伸び悩んでいる感のある、濱田達・西川・伊藤、また1年目はその実力を見せることができなかった野村・浜田智あたりが、それに続くことができるかどうか。
「冷めている」と言われる地元ファンを、球場に呼び戻すことも、チームとして直視しなければならない課題である。


【横浜DeNA】 62勝80敗1分 .437 6位

前半戦は、首位で折り返し。と言っても、勝率は5割。5位の広島との差ですら、わずか2ゲームという状況を考えると、当然、本当の意味での首位ではなかった。
オールスター明けの20勝38敗という数字は、真のチーム力が露わになってしまった結果と言えるだろう。
DeNAの昨年から続く大きな弱点としては、「キャッチャーのレベル」「二遊間の守備力」「セットアッパー・ストッパーの未確立」の3つがあった。
このうち、セットアッパー・ストッパーについては、開幕からストッパーとして山﨑康が大活躍。しかも、ほぼフルシーズン、その任を果たした。一方、セットアッパーは、序盤こそ8年目の田中が力強いピッチングを見せ、その役目を果たすかと思われたが、中盤以降は、故障もあり、登板無し。エレラ・国吉、またシーズン途中から抜擢された平田もその任を果たすことはできなかった。
また、キャッチャー陣は、プロ野球歴代ワーストの68暴投を記録。捕逸11と合わせると、自らのバッテリーミスで、少なくとも79回のランナー進塁を許しているわけで、これは、上位を狙うチームとしてはあまりにお粗末な数字である。
また、二遊間の守備についても、石川が故障で離脱後は、セカンドが固定できず。後半、セカンドとして出場機会が多かった宮崎は決して守備範囲が広い選手とは言えない。ショートを守った倉本も、失策数(7失策)ほど、守備が安定していたとは言い難く、この部分についても、来季以降のチームの課題として残った。
さらに、前シーズンの後半、先発ローテが確立されていたのとは一変。期待していた山口・井納・久保・モスコーソが軒並み大きく成績を落とし、規定投球回数に到達した投手はゼロだった。
それでも、この3年間で、2012年までの「他チームに完全に舐められている」状態からは脱したという意味で、成功率が上がってきているスカウト陣、そして中畑監督の果たした功績は大きい(何しろ、2008~2012年は5年連続勝率3割台だったわけだから)。
その後を継いだラミレス監督が、「勝つ」ことが当たり前のチームに変えていくことができるか。昨年、『横浜・大洋・DeNA 32年史』という記事を書いたが、古くは古葉監督・森祇晶監督、そして尾花投手コーチと、他球団で実績のある指導者を、フロントも含めたチーム内の「澱み」により、悉くクラッシュしてきた体質が、今回こそ変わったか。
そのことを見極めるための、2016シーズンとなる。



by momiageyokohama | 2016-01-06 19:04 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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