プロ野球選手の出囃子考 Part3
2015年 08月 18日
以前、Part1、Part2と書いた、プロ野球選手の出囃子(登場曲)ですが、今回はその3回目。
ということで、今回は、2015年シーズンの各選手の登場曲のなかで、個人的にいいと思うベスト10を挙げていきます。
まあ、個人的な音楽の趣味もあって知らない曲も多く(登場曲のなかの多くを占めるヒップホップ・ダンス系はあまり聞かず…)、自身の年代的なこともあり(^^)、かなり限られたなかでのセレクトにはなってしまうのですが、ファンへの浸透度や、球場での一体感なども考えて、選んでみました。
また、関東在住ということで、多少、関東をホームにしているチーム寄りの選曲になってしまうかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。
順位は、カウントダウン形式で。
10位
嶺井博希(横浜DeNA) 「君にBUMP」 ケツメイシ
自分が横浜ファン、しかも最近、嶺井が先発マスクをかぶることが多いので、最近結構耳にすることの多い、この曲。ケツメイシの、なんとなくチャラいイメージ(ケツメイシファンの方、申し訳ありません(^^))と、嶺井の人の好さそうな印象とが相反するのですが、この曲をセレクトするのはなんか納得できる感じ。嶺井=沖縄=太陽=夏という連想はちょっと単純かもしれませんが、最近は「嶺井=君にBUMP」という組み合わせをほぼ違和感無く聞けます。ケツメイシで横浜の選手というと、荒波の「カーニバル」ですが、今季、荒波が復活して7番あたりを打って、登場曲が連続ケツメイシというシーンは見られるでしょうか。
(追記:その後、ORANGE RANGEの「以心電信」に変更)
9位
比嘉幹貴(オリックス) 「STAY GOLD」 Hi-STANDARD
もの凄いハイスタ好き、とういわけではありませんが、やはりこの曲は特別。関東に住んでいるので、現地で生で聴いたことはありませんが、球場で「STAY GOLD」がかかるということ自体、テンションが上がります。しかも、比嘉は中継ぎなので、結構長いこと曲がかかるわけで。間違いなく、球場のあちこちでリズムをとってるロック好きがいることでしょう(^^)。
8位
鈴木尚広(巨人) 「TRAIN-TRAIN」 THE BLUE HEARTS
選手の特長に合った選曲という意味では、これ以上ない選曲。代走出場が大半ということで、この登場曲が流れること自体は多くはない(なんなら、代走で出た時にも流すという手も(^^))ですが、世代的なこともあって、何も考えずにノレる曲。ちなみに、現在、一番に定着しつつある、立岡の登場曲は、T-SQUAREの「TRUTH」。
7位
高橋朋己(埼玉西武) 「Follow Me」 E-Girls
鈴木尚広とは打って変わって、選手のイメージとは全く違う登場曲(^^)。最初に聞いたときは違和感しか感じませんでしたが、慣れというのは恐ろしいもので、いまや、高橋朋と言えばフォロミー。
西武は、他にも、登場曲がファンに浸透している選手が多い印象があります。ちなみに、最近出場が増えている岡田の現在の登場曲は、大事MANブラザーズバンドの「それが大事」。
6位
バーネット(東京ヤクルト) 「Sharp Dressed Man」 ZZ Top
今シーズン絶好調のバーネット。ストッパーということで、ファンがかなり盛り上がっている場面での登場となりますが、ヤクルトのストッパー登場シーンは、ヨーロッパの「The Final Countdown」が流れてからこの曲という流れ。バーネットのワイルドな風貌と相まって、渋く格好いい雰囲気を醸し出しています。
バーネットは、以前はヴァン・ヘイレンの「Panama」を使っていましたが、これもイメージに合っていました。ただ、ここ2年は不調ということで、せっかくの曲との取り合わせが格好良さが半減していた印象もあり、今季の活躍を見ると、やはり登場曲を引き立たせるには成績が大事ということを実感させられます。
5位
鶴岡一成(阪神) 「今宵の月のように」 エレファントカシマシ
ヒップホップ、ダンス系が多い登場曲のなかにあり、異彩を放つ、この選曲。いかにも、鶴岡“らしい”選曲が、心に沁みます。横浜時代から使っている曲ではありますが、甲子園の夜空に向けて流れる「今宵の月のように」も、また味があるように感じます。
なお、鶴岡は過去の登場曲も、同じくエレカシの「悲しみの果て」、「六本木心中」(アン・ルイス)、「港のヨーコ・
4位
本多雄一(福岡ソフトバンク) 「何度でも」 DREAMS COME TRUE
女性ボーカルの歌い上げ系の登場曲というのは、かなり少ないですが、そのなかで、登場曲としてかなり印象に残る一曲。特に最近は、本多自身、度重なる故障で出番が少なくなっているなか、代打で登場し、サヨナラ打を打ったシーン(8月5日)などは、登場曲とその野球人生がオーバーラップするかのようで、感動的でもありました。
3位
秋山翔吾(埼玉西武) 「人にやさしく」 THE BLUE HEARTS
今季、大活躍の秋山。サビの最後の「ガンバレ!」は、ファンとの一体感を増すのに、これ以上ない掛け声。最初、秋山がこの曲を使い始めたときは、「世代的には違うような気もするけど、どうしてこの曲を使ってるのかなあ」と思っていたのですが、本人へのインタビューなどによると、当時在籍していた大先輩・平尾の薦めで使い始めたとのこと(秋山自体もブルーハーツは好きだったみたいですが)。
西武は、他にも、中村剛也の登場曲(「ムカイカゼ」HOME MADE 家族 )だったり、昔の中島の「キセキ」(GReeeeN)だったり、ファンが合唱するパターンが多いように思います。
2位
岡大海(北海道日本ハム) 「エースをねらえ!」 大杉久美子
誰もが「この曲を…」と思うなか、それを本当に登場曲にしたことに、まず拍手。本人のキャラは、かなり朴訥な印象がありますが、そのギャップもまた面白いところ。いまは、日本ハムファンをはじめ、コアな野球ファンにしか、この登場曲の存在は知られていないかもしれませんが、今後、日本シリーズに出場したり、またオールスターなどに出場するぐらいの選手になった場合は、また多くのファンにこの、あまりに出来過ぎた(^^)登場曲の存在が知られるようになるかもしれません。
1位
山﨑康晃(横浜DeNA) 「Kernkraft400」 Zombie Nation
横浜ファンということを抜きにしても、2015シーズン、ここまでの登場曲ベスト1は、この曲ではないでしょうか。今や、この曲が鳴ると、ライトスタンド、一塁側は、「や・す・あ・きー!」のコールとともに、康晃ジャンプが。こんな光景、この30年間の横浜で、あったでしょうか。
さらにビックリしたのは、ビジターにもかかわらず、神宮球場にて、まるでホームの球場かのように、この「Kernkraft400」のメロディと「やすあき」コールが、テレビでもハッキリとわかるボリュームでこだましたこと(当然、音楽は無い)。神宮に留まらず、いまや他のビジターでもこの現象は起きており、新たな登場曲の形(音楽は鳴らないのに、ファンが登場曲を口ずさむ)と言えるかもしれません。
(※9.1追記:9回2死からの応援について)
ということで、2015年シーズン(8月まで)の登場曲ベスト10を挙げてみました。
なお、追加で、「登場曲にぜひ使ってほしい」10曲も考えてみました。
ここからは、ほぼ完全に、個人的な趣味です(^^)。
1. 「足跡」 MONKEY MAJIK
励まし系の登場曲というのも結構多いですが、そのなかで、ぜひ使ってほしいのがこの一曲。逆境に立ち向かう人に向けてのメッセージのような歌い出しは、ファンも共感を持って聴けると思います。
2. 「Alternative Plans」 ELLEGARDEN
この曲も、英詩ながら、メロディー的には励ましをイメージさせる曲。打席に入る時でもいいですし、マウンドに上がるときにじっくり聴いてもらうのもいいかと。
3. 「White Light」 東京スカパラダイスオーケストラ
スカパラは、どの曲も登場曲に使えそうですが、なかでも、球場を盛り上げるのに向いてそうなのがこの曲。ホーン系の曲が登場曲に使われることはあまり多くないのですが、ホーンの音色が球場にこだまする場面が、もっと見たいところです。
4. 「Funk-a-lismo!」 Scoobie Do
ホーン系つながりで、もう一曲。Scoobie Doというバンドに、「爆音ジャズ」と評される、SOIL&"PIMP"SESSIONSのメンバーが加わった曲ですが、ファンク過ぎるギターのリフからホーンへの畳み掛けは、浸透さえすれば、球場が盛り上がること間違いなしかと。
5. 「Chelsea Dagger」 The Fratellis
こちらも5年前の曲ではありますが、みんなが理屈無しに楽しい気分になるというところで、登場曲に使ってほしい曲。聴いたら、おそらく耳から離れないメロディーは、さきの山﨑の登場曲ではないですが、音が無くてもみんなで歌える可能性もあります(現に、サッカーのスコットランド・セルティックFC(中村俊輔が在籍していたチーム))では応援歌として使われていたようです)。
6. 「Song For Lindy」 Fatboy Slim
理屈抜きに楽しいという意味では、こちらもおすすめ。今のプロ野球選手の年齢からすると、ファットボーイ・スリムは、世代的にあまり聞かないかもしれませんが、このノリの良さは、球場を温めるのに打ってつけではないかと(特に、勝ってる場面でのリリーフ登板時など)。
7. 「The Pretender」 Foo Fighters
前2曲とはガラっと変えて、ゴリゴリのロックの曲を。フー・ファイターズは、曲始めに勢いがある曲が多いため、他にも登場曲に適した曲がありますが、なかでも一番合いそうな曲を。ただ、この曲はイントロが長いので、歌い始めの部分から流した方がいいかもしれません。できれば、リリーフ登場時に流してもらって、サビまで聴きたい気持ちもありますが。
8. 「By The Way」 Red Hot Chili Peppers
ロックのイントロでテンションが上がると言えばこの曲。ただ、イントロを全部流すと40秒ぐらいあるので、イントロだと、ほんのさわりしか流せないことに。ということは、この曲も、リリーフ登板向きかもしれません。
9. 「Immigrant Song」 Led Zeppelin
この曲も、ロックの定番中の定番。まあ、今の世代の選手がレッド・ツェッペリンを登場曲に使うことは考えにくいですが、イントロだけは、かなりの人が聞いたことがある曲だとも思うので、登場曲に使うのも一興かと(古くからのプロレスファンは、ブロディを思いだしてしまうかもしれませんが(^^))。
10. 「サンサーラ」 中孝介
最後の曲は、たぶん、登場曲には向きません。ただ、この曲が流れたときの球場の反応が見たい。この曲が使われている番組を知っている人は、思わず笑ってしまうでしょうし、少なくとも、球場が和むことは間違いないでしょう(ちょっと、変な空気になってしまうことも考えられはしますが(^^))。
ということで、後半は、完全に音楽記事になってしまいました。
次回は、もう少し正統派の(?)野球記事を書こうと思います。
初めて聴いたときは「駄洒落かい!」って思いましたね(笑)。
世代的は知らない曲、もしくは彼としては懐メロでしょうから
誰かこれがいいよと薦めたベテランがいるんでしょうね。
同じような例だと、巨人の外国人などは、ロペスの登場曲が「女々しくて」になったり、ボウカーが「それが大事」だったりと、明らかにチームメイトの影響(^^)の選曲だったりすることがありますね。
あんまりやり過ぎるとなんですが、登場曲でお客さんを楽しませるというのはアリだと思います。
もちろん、最初はみんな知らない曲なんだけど、だんだんとファンに浸透していって、ファンも口ずさむようになる、というパターンもいいと思いますが。
コメント、ありがとうございます。
「Livin' On A Prayer」もいいかもしれませんね。
80年代ロックでいうと、他に、BON JOVIだと「You Give Love A Bad Name」、Van Halenの「PANAMA」「Jump」あたりが候補でしょうか(^^)。