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横浜DeNA 交流戦で露呈した大課題

5月下旬から始まった交流戦が、先週末で終了。
で、横浜DeNAの成績は…。

●○● ●○● ○●● △●● ●●● ●●●

最後は10連敗を喫しての、トータル3勝14敗1分け。序盤の貯金を一気に吐き出しました。
今回、負けが込んだ要因はいくつかあるかと思います。
筒香の故障。たびたびあった、失点につながるエラー。ノーアウトでランナーが出ても進塁打を打てない…。

ただ、そのなかでも敗戦が込んだ一番の要因は、中継ぎ陣の層の薄さではないかと思います。
正直なところ、勝ちが続いていたときも、抑えの山﨑康を除くと、そこまで盤石ではなかった。それでも、田中が覚醒しかけたこともあり、なんとか凌いで、勝ちを獲ってきた。
ただ、そこに綻びが見えたところを、パ・リーグのチームは見過ごしてくれなかった、といったところでしょうか。
チームが好調だった時期に、田中やエレラを「セットアッパー」と紹介していたメディアがありましたが、これには正直、かなり違和感がありました。
今季いいピッチングを見せてくれていた田中も、本来の意味でのセットアッパー役を担ったのはまだ数試合に過ぎず、シーズン半ばにさしかかろうとする現在でも、「ストッパー以外は勝ちパターンが確立されていない」というのがDeNAブルペン陣の現状。
そうした部分にスポットを当てつつ、改めて交流戦を振り返ります(※(  )内は球場名) )。


【オリックス】 (浜スタ)
●3-10、○4-2、●3-4

交流戦最初のカードは、相性の悪いオリックス。通算成績は13勝30敗(1分け)。オリックス自体が弱かったときでもなかなか勝てず、2009~2011年にいたっては、1勝もできず(ちなみに、椎野アナの有名な那須野叱責実況もこのカード)。
そのことを考えると、今季最下位のオリックスとはいえ、苦戦も考えられるところ。ということで、非常に重要な初戦だったが、下園の落球という事態もあり、久保が初回4失点を含む5回6失点。その後を継いだ今季初登板の東野も、1回を3安打2失点。非常に嫌な交流戦スタートとなった。
2戦目は、三浦が初回に2失点を喫するも、その後は粘り強く投げる。迎えた7回、バルディリスの同点弾と石川の勝ち越し打。さらには、8回、ロぺスの追加弾があり、最後は山﨑康が締めて勝利。
3戦目は、三嶋が、石川のエラーなどもあって、5回7安打3失点。打線もディクソンに抑えらえるなか、8回には、林が痛い追加点を喫する。9回裏、平野佳から3点を奪い、1点差まで詰め寄るが届かず、カード負け越し。

このオリックス戦は、ここ数試合のディクソンがかなりいい内容だっただけに、やはり初戦を獲りたかった。オリックスの場合、浅い回での中継ぎが弱い(今季に関しては)ので、そこを攻略したいところだったが、あまりそうした展開にはもっていけず。


【ロッテ】 (QVCマリン)
●3-4、○5-1、●5-9

初戦は、先発・山口が6回途中2失点、1点リードという状況で降板。しかし、雨が強くなるなか、後を継いだ大原が、強風の影響もあり、角中に同点となるスリーベースを浴びる(荒波の打球の追い方も問題があったかもしれない)。さらに、長田が、指が滑って大暴投で勝ち越し点を奪われ、逆転負け。
2戦目は、両チーム得点がなかなか奪えないなか、先発・井納が粘投。7回に下園タイムリーで勝ち越し。さらに9回、益田を攻略し3点を挙げ、勝利。
3戦目は、先発・須田が3回途中6失点でKO。打線は、7・8回で5点を返すが、3番手・東野、4番手・林が失点を喫したこともあり、点差を詰めきれず、敗戦。序盤大量失点の須田、そして結果を残せなかった東野、林は二軍へ。

大物打ちは少ないロッテだが、そのロッテ打線に2発を喫した須田。26 2/3イニングで7被本塁打と、失投が即致命傷につながるボールの軽さをカバーする武器がないと、次のチャンスを掴むのは厳しいかもしれない。


【ソフトバンク】
(浜スタ)
○6-5、●2-4、●0-8

初戦は、両チーム、点を取りあう展開。久保が7回途中4失点と、先発の役割を果たしきれたとはいえない内容で降板。さらに、8回表には、国吉が痛い追加点を喫する。しかしその裏、今季安定したピッチングを続けていたバリオスを攻略する形で逆転(高谷のパスボールというラッキーもあり)。最後は山﨑康が締めて勝利。
2戦目は、先発・三浦が7回2失点と好投。迎えた8回裏、中田賢、さらには交代した森福から勝ち越しのチャンスを作るが、ここで登板した二保の前に、井手・バルディリスが凡退。投手陣は、三浦の後、エレラ…ピンチを作るが抑える → 山﨑康…危なげなく無失点 → 長田…ピンチを作る → 大原…火消し、となんとか無失点でつなぐが、11回、国吉が、先頭打者ヒット→暴投→送りバント→スクイズで勝ち越し点を奪われ(その後、柳田にもホームランを浴びる)、敗戦。後で振り返ると、交流戦唯一のカード連勝のチャンスを逃す。また、この試合は、二保以下、五十嵐→森→サファテという、ソフトバンクのブルペン陣との層の違いを見せつけられる試合でもあった(さらに言えば、ソフトバンクの二軍には、千賀・柳瀬・岩嵜といったところも控えている)。
3戦目は、故障明け初登板となったモスコーソが2回4失点で、早々KO。9回には加賀が4失点を喫し、再び二軍へ。この試合、今季初登板となった平田が3イニングを無失点に抑えるも、3被安打2四球。プレッシャーの少ない場面での登板、また先日、二軍で見た制球の悪さを考えると、これを額面通り受け取るのは早いのではという印象。


【西武】 (浜スタ)
△3-3、●1-5、●3-9

初戦は、天候、さらには予報も悪いなかで、試合強行。先発・山口がいきなり中村に3ランを喫するという、いつ試合が打ち切られるかわからないなかでの最悪のスタートも、ロペスのタイムリー+2ランで、3回までに追いつく。試合は、5回コールドで引き分けに。
2戦目は、中村・メヒア・森・浅村の4人に計5発のソロを打たれ、完敗。打たれたのは、井納が3発、長田が1発、大原が1発。本来的なスラッガーが多い西武相手で、しかも浜スタとなると、かなりの確率で「失投、即ホームラン」となることが予想されたが、そのままの試合展開に。
迎えた3戦目。前日のことを考えると、乱打戦に持ち込むぐらいでないと、勝てないかなと思ったが、三嶋が2・3・4回と失点を重ねる一方で、しばらく勝っていない郭俊麟を攻略しきれず、結果、前日に続いて完敗。3番手・長田が、この試合でも失点を喫し、二軍へ。また、三嶋も再び二軍行き。

西武相手の場合、先発を早い回で崩せば、高橋朋を除くと、そこまでブルペン陣の層は厚くないのでチャンスもあったのだが、そうした展開に持ち込めず、負けが続く。


【楽天】 (コボスタ)
●2-3、●4-5、●5-7

怪我人続出で、打線の組み方に苦心している楽天。外国人も総じて不調であることを考えると、なんとかここで連敗を止めたいところ。
初戦。久保が、松井稼に先頭打者ホームランを喫するも、その後は抑える。しかし、1点リードの8回裏、1死満塁のピンチを招き、田中に交代。一軍復帰2戦目の田中だったが、藤田に同点打を浴びる。それでも、その後を継いだエレラ、今季初登板の岡島、そして大原と、無失点に抑え、延長12回へ。山﨑康で、なんとか最低限の引き分けに…といきたかったが、ツーシームが落ち切らず、ペーニャにサヨナラ弾(これが、今季初被弾)。この試合に関しては、松井裕は仕方ないとして、その松井よりはチャンスを作れる可能性のある後続の投手(クルーズ、武藤、福山)から勝ち越し点を奪えなかったことが敗因か。
2戦目は、先発・三浦が試合をつくり、1点リードで迎えた8回裏、田中が、2夜連続で、藤田に同点打を浴びる。そして、後を継いだ平田が、四球、四球、暴投で勝ち越し点献上。8回裏に勝ち越されるということは、いまだ失敗なしの松井裕の登板と同義語であり、2試合続けて、1点差での敗戦。
3戦目。復帰2戦目のモスコーソが5回3失点、2点リードの状態で5回で降板。まだ回が早いということもあり、代わって登板したのは岡島。すべて四球のランナーでの二死満塁から、松井稼にチェンジアップを左翼席に運ばれ……。

3試合、すべて中継ぎ投手が同点打・あるいは逆転打を喫する。現在のDeNAの一番のウィークポイントが集約された3試合でもあった。なんとか3タテだけは避けてきた交流戦だったが、5カード目でついに3タテを喰らう。


【日本ハム】 (札幌ドーム)
●7-8、●2-3、●1-3

初戦。先発・山口が、リードを守れず、5回11被安打5失点。3週間ぶりの一軍登板となった2番手・小杉も2失点を喫し、劣勢の展開。それでも、鍵谷を攻略し、8回表、3点差を追いつく。その裏、エレラがピンチを招くも無失点で切り抜け、その後は、平田-山﨑康のリレー。迎えた11回裏、2死二・三塁。フルカウントから投げた国吉のボールは、とんでもないワンバウンド。バックネットへ転がるボールに対し、ホームへのカバーも行けず、マウンドにうずくまる国吉。「まさか…」ではなく、起こり得ることも想定された暴投で、またも延長で敗戦。
2戦目。交流戦に入り、三浦とロッテ戦での井納以外、先発投手のピリッとした投球がほとんど見られないなか、井納が好投。初回は白崎の悪送球もあり、2失点を喫したが、その後は好投。そして迎えた8回裏、1死一・二塁。中田翔をゲッツーに…と思ったところ、飛雄馬→白崎→ロペスの三者がミスしての、エラーでの勝ち越し点献上。連敗はついに9に。
3戦目、交流戦最終戦。大谷を相手にまわして、プロ初登板の砂田が好投。5回無失点で、6回もマウンドに。しかし、1死一・二塁のピンチを招き、ここで交代。そして、代わった平田の初球。矢野へ投げたど真ん中へのスライダーは、そのままレフトスタンドへの逆転3ランに。この交代に関しては、そこまで間違ってはいなかったと思う。登板させる投手も、イニングからいってエレラではないし、小杉もそこまで安定感はない。初球をストレートではなく、スライダーという選択もありといえばあり。高城も外角低めに投げさせるつもりだったのでは。しかし、ボールはど真ん中に。実力不足による被弾。


と、交流戦を見てきましたが、ロッテ戦以降の12敗のうち、中継ぎがリードを守れず逆転負けとなった試合が5試合(ロッテ戦1、楽天戦3、日本ハム戦1)。同点の展開から、最後、中継ぎが打たれて(あるいは暴投で)負けた試合が2試合(ソフトバンク1、日本ハム1)。また、その他の大敗を喫した試合でも、2番手以降の投手の不安定さが目立ちます。
特に、総じて、根本的なコントロールが悪い。個人的な印象としては、横浜DeNAのブルペン陣で安心してストライクがとれる投手は、山﨑康大原、強いて、いいときのエレラぐらい(田中はこれからの復調次第)。本来であれば、ストレート+最低変化球1種類は、ある程度の確率でストライクがとれるようにしておいてもらいたいところですが、そうでない投手が多すぎるのが、今の横浜の中継ぎ以降の投手陣の現状(現在、二軍に落ちている選手も含めて)。

そのことを表す一つの数字が、暴投の数。これは先発陣も含めての数にはなりますが、現在、チーム全体で41。他のセ・リーグのチームは、15~20なので断トツのワースト。さらに言うと、これまでの歴代ワーストがロッテ(1990年)の68ということなので、現在、それを遥かに上回りそうなペースです。山﨑康の暴投(現在4)などは、ちょっとまた意味合いが違うと思いますが、7暴投の三嶋を筆頭に、根本的な制球力が欠けている投手が多いというのが、今の横浜投手陣の現実(黒羽根、嶺井のキャッチングの問題という要因もありますが、それを差し引いても、この暴投数は異常)。
この部分を、少しずつでも直していかない限り、リーグ戦が再開しても、上位争いの輪に踏みとどまるのは難しいでしょう。

采配ややりくりで「負け」を「勝ち」にできる試合は、1シーズン、そこまで多くはないと思います。現在、二軍に落ちている投手も含めて、自信をもって投げ込める制球力をどれだけの投手が身につけられるか(あるいは、取り戻せるか)。それが、最終的に、混セの一番上に立つための一番のポイントではないかと思います。



by momiageyokohama | 2015-06-19 02:32 | 横浜ベイスターズ | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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