横浜DeNA 三大ウイークポイントは解消されるか
2015年 02月 27日
野球ネタは、キャンプ直前に書いて以来なので、1ヶ月ぶり。
キャンプも、結構あっという間に終わり(自分があまりチェックできなかったせいかもしれませんが)、今週末からオープン戦も本格化。
そんななか、昨日のスポーツ新聞では「DeNA、ルーキーの開幕二遊間も」との記事が。
実戦で結果を出している、倉本、山下をそれぞれショート、セカンドで起用、そして石川は外野へ、との内容でしたが、果たして、実際、シーズンに入っての起用はどうなるのか?
横浜DeNAの二遊間の問題は、昨年、ショートを守った選手の失策数が多かった(山崎12、白崎10)こともあって少しクローズアップされましたが、以前からのチームの懸案事項でもあります。
そのことも含め、今の横浜の大きなウイークポイントは、下の3点だと思います。
1.二遊間の守備力
2.キャッチャー陣のレベル
3.セットアッパー・ストッパーの未確立
以下、順々に。
1.二遊間の守備力
今回、ルーキーの二遊間起用という話が出てきた一番の原因は、石川の守備力でしょう。
石井琢朗からショートのレギュラーを獲ってからはや6年。2012年からはセカンドを守っていますが、本来なら、まだ向こう5年はチームを引っ張る立場になってもらわないといけない選手。しかし、守備の際、足が止まる、そしてステップに時間を要するという悪癖は、昨年も抜けませんでした。一・二塁間の当たりへは、足の速さもあって好プレーを見せることもありますが、二遊間寄りの当たりを捕ってアウトにするプレーは守備フォーム的にかなり難しく。また、肩も強くないため、併殺を取り逃している回数も多いと思います。
それでも打撃で一定程度の成績をおさめていればいいのですが、今一つ成績が安定せず。昨年は.248と2割5分を切り、2010年には36盗塁を記録した「足」も、ここ3年は一桁盗塁と全く武器となっていません。
今回の「山下、セカンド起用」は、ある意味、首脳陣からすると、石川の危機感を煽る部分もあるかもしれませんが、石川の成績次第ではシーズンに入ってからも「セカンド・石川」の起用は無いかもしれません。少なくとも、現在の守備のままでレギュラーを張らせておこうとは思わないでしょう。
一方のショート。キャンプ入りしてから評価の高い倉本ですが、阪神との練習試合、またニュースで映っていた練習などを見る限り、まだ守備は、悪い意味でプレーが“軽い”印象。本質的に、致命的な悪癖があるのか、それとも鍛えれば上手くなることができる選手なのかはわかりませんが、打撃だけでなく守備が重要視されるポジションだけに、レギュラー奪取には、守備面でのかなりのレベルアップが必要でしょう。
昨年はエラーが目立ちましたが、本来的には守備の上手い選手である山崎憲。昨年の失策数の多さは、これまでになく出場機会が増えたことでの疲労面の影響もあると思われ、その教訓を生かして、今年はどうシーズンに臨むのか注目したいところです。
もう一人のショート候補である白崎は、守備面での拙さがそのままエラー数に出た格好。2年前のドラフト1位でもあり、大型ショートとして育てたい気もしますが、倉本の実力、また来年以降、バルディリスの去就次第では、サードでの起用が主になる可能性もあるかもしれません。
その他、新しい顔ぶれでは、加藤政、飛雄馬あたりが、これらのメンバーにどれぐらい食い込めるかというところでしょうか。
いずれにしても、一年でも早く「なぜ藤田を出したんだ…(しかも、DeNAになってからのトレード)」と思わなくなる日が来てほしいものです。
2.キャッチャー陣のレベル
昨年は、黒羽根が主戦を務めた、DeNAのキャッチャーのポジション。ただ、9失策は12球団最多。サードランナーに、まるでラグビーかのように脇をすり抜けられるプレーが二度。阪神戦でのサヨナラ・ノーブロックなど、レギュラー捕手の守備としては到底満足できるレベルではありませんでした。なお、リード面に関してはそこまで気になる点は目立ちませんでしたが、ヤクルトとの最終カード、山田哲人に3ボールナッシングから逆転満塁本塁打を打たれた場面。3ボールナッシングとはいえ、明らかに山田が振ってくるであろう場面で(しかもストレート一本待ちで)、真ん中付近になんとなく構えたリードは疑問が残りました。最悪、押し出しでもまだ1点リードという状況でもあり、あそこはもう少し考えたリードをしてほしかったところです。
一方、黒羽根とレギュラーを争うことを期待されている高城は2014年も.145と、打率が身長を下回る結果に(2013年は.136)。黒羽根がいくら物足りないといっても、さすがにこの打率では、スタメンでの出場には二の足を踏みます。
また、大学時代を見ている人のなかでは評価の高かったルーキー嶺井ですが、プロ1年目のプレーを見る限り、キャッチングに心許なさを感じました。また、評論家の誰かが指摘していましたが、外すというわけではないのに最初からボールゾーンに構えることがあるリードも気になりました。
その他、黒羽根が怪我の期間中、一軍で起用された靏岡賢、西森は、まだ一軍では……という印象だった2014年。
今季も、ほぼこの5人(育成ドラフトで亀井を獲得してはいますが)で戦うことになるであろう、DeNAのキャッチャー陣。
マイナスの要素ばかりが目立つのではなく、早く「プラスの要素」が目立つキャッチャーが育ってくれることを望みます。
(なお、数少ないキャッチャー陣のプラス要素は、黒羽根の盗塁阻止率(.395でリーグトップ。ただし、チーム全体での被盗塁企図数(盗塁を企画された数)は、巨人の86が最少(DeNAは131))。
3.セットアッパー・ストッパーの未確立
前述した二つも結構大きな問題ですが、何と言っても、チーム最大の難題はここの部分でしょう。
昨年は、本来セットアッパー・ストッパーを予定していた山口・ソーサが揃って大不振で、急遽といった形で、5月から三上がストッパーに。この三上は、夏場の一時期を除けば、総じてストッパーとしての役割は果たしたように思います。
一方、ともすると9回よりも重要である「8回」を任せられる投手が、結局1年間を通して決まらず。形としては、シーズン中盤から国吉がその役割を任されることになりましたが、セットアッパーにしては、あまりに不安定な投球。正直、1イニングを3人で抑えた試合はほとんど無かったのではという投球が最後まで続きました。先発で頭角を現し始めた頃は、もう少しファウルを取れるストレートを投げていた印象がありますが、ここ最近は、ボール球先行でカウントを悪くし、置きに行ったストレートを痛打される場面(先日のオープン戦で伊藤隼に喰らった2ランもまさにその状況)が目立ちます。
また、前述の三上ですが、先週の阪神との練習試合では、どこか故障でもしてるのではないか?と疑いたくなるほど抜け球が多く、正直、今の状態で今シーズン、ストッパーを任せることができるのか、大いに不安を感じます。
そうしたなか、今年新たに獲得した外国人・エレラが、一部スポーツ紙に「守護神候補に名乗りだ」といった取り上げられ方をしていますが、本人の実力はもとより、外国人枠を考えると、一軍でずっと登録しておくこと自体が考えにくいチーム状況(ロペス・バルディリス・モスコーソ、そして4月中旬以降の合流と言われるグリエル)。
そうなると、新たなセットアッパー・ストッパー候補に出てきてもらわないと困るのですが、現状、任せられそうなのは岡島ぐらい。ただその岡島も、今年で40歳。
結局、山口以外、7~9回を投げられるピッチャーを育ててこれなかった(あるいは獲ってこれなかった)ツケが、まだ残っているといえそうです。
比嘉・佐藤達・平野佳という勝ちパターンが完全に確立されたオリックス、ルーキー森唯斗が優勝に大きく貢献する投球を見せたソフトバンク、他にプラスの要素があまり無いなか、又吉・福谷といった1年目・2年目のブルペン陣の活躍でなんとか4位までに入った中日など、7・8・9回を安心して任せられるピッチャーの存在がとてつもなく大きい、今のプロ野球。
そんな状況に完全に乗り遅れているDeNAですが、現メンバーを見る限り、今季も昨年と同じく、その時期時期で調子のいい選手を使っていく「凌ぐ」野球をしていくしかないでしょうか。
そうしたなか、数少ないセットアッパー・ストッパー候補としては、ルーキーの山崎康がいますが、将来的なことを考えると、先発でいくか、後ろでいくか、悩むところ。
素材的には、萬谷あたりは候補の一人ではありますが、キャンプでは二軍スタート。
移籍してきた東野は、復活するとしたら後ろの方がいいかとも思いましたが、現時点でのストレートの力は信頼に足るレベルではない印象。
あとは、球速的には可能性もある平田、今年も苦労している模様の三嶋……などといますが、なかなか「終盤を安心して任せられる」というイメージはわいてきません。
今シーズンのチームの行方を左右するポイントだけに、シーズン開幕まで時間があるとは言えませんが、二通りぐらいの「道筋」を見つけてほしいところではありますが。



























