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横浜DeNA「Aクラス入り」のポイント

今回は、一昨日書いた「横浜DeNAがAクラス入りを果たすためのポイント」をもう少し細かく。

その2日前は6ゲーム差だった阪神との差が、この2日で8ゲームに。そして、3位広島との差は4.5ゲームから6.5ゲームに。Aクラス争いのなかで、3タテだけは絶対に喰らってはダメなので、明日(日付変わって今日になりますが)は本当に負けられない戦いになると思います。

なお現状、3位広島との差が6.5ゲーム差なので、Aクラスまで6.5ゲームとカウントするのが通常の見方かもしれませんが、個人的には、投手の安定度を見ると、阪神よりも広島の方がAクラスに残る可能性が高いと見ています。巨人がさらに低空飛行を続ける可能性も無くはないですが、やはりターゲットは阪神において戦った方がいいように思います。それは、低い水準でのAクラス入りになるよう他力本願的な構えをするのではなく、Aクラス入りの勝敗ラインの目標設定をより高いものにするという意味でも。

下記、前回、挙げたポイントをもう少し突っ込んで書いてみようと思います。


1. セットアッパーの確立

残り41試合のなかで、Aクラス入りを手繰り寄せるには、やはり競り合った試合をいかに勝っていけるか。その意味では、終盤の3イニングでいかに相手に点をやらないかが重要。しかし、現状のDeNAのピッチングスタッフを見ると、安心して任せられるのは、9回の三上のみです。
このセットアッパーの重要性は、当然首脳陣もわかっていて、7月はそのポジションになんとか萬谷を当てはめようとしましたが、いくらボールのスピードがあっても、ストレート、変化球ともボールが高めに行くピッチングは、まだその任を果たすには不十分でした。
その後は、一時期のソトを挟んで、国吉を持ってきましたが、制球力がセットアッパーの任を果たせるレベルまでには行っていないのが現状です。「ボールの威力があるピッチャー」と紹介されることの多い国吉ですが、現在のピッチングを見ていると、球速ほどの威力は感じません。一軍に出始めの2011年の頃の方が、バッターがなかなか前に飛ばせないストレートを投げていた印象があります。それが腰痛や右肩痛の影響によるものなのか、フォームのメカニック的な問題なのかはわかりませんが、現状のピッチングのままでは、防御率3点台を切ることは難しいと思います。
そうしたなか、8/20現在、一軍にいるメンバーでいうと、まだ国吉より可能性を感じるのは平田。先日の阪神戦ではフォアボールを連発していましたが、そのストレートの威力とフォークボールの落差にはリリーフへの適性を感じました。ただ、多少なりとも、制球力が改善されないと、後ろを任すには厳しいレベルであるのも事実。
もし平田が厳しいとなると、7月中旬、背信の投球で二軍に落ちた藤江、あるいは萬谷のリトライに期待するしかないでしょうか。


2. 黒羽根が怪我なくシーズンを終えること、もしくは二番手捕手の台頭


シーズン中盤以降、野手陣に怪我人が多くなっている(グリエル、筒香、荒波…)DeNAですが、内外野とも、バックアップメンバーの層は比較的厚いので、そこまでの戦力ダウンになるとは思っていません。
ただ唯一、レギュラーが故障したとき、代替がきかないポジションがキャッチャーです。
現在はほぼ、黒羽根が一人で守っている状況。理由として大きいのが、ここまでシーズンを通じて2割9分近くをキープしている打撃。二番手捕手の高城の打率が.158であることを考えると、おいそれとは替えられないのが現実。その黒羽根が故障していた4月後半は、靍岡、西森、嶺井といったところがマスクをかぶりましたが、正直な所、ほとんど一軍経験が無いという現時点での実力をそのまま露呈した形になりました(入団前の評価が高かったルーキー嶺井も、マスクをかぶった数試合では、テレビの画面からでもバタバタ感が伝わってくるほど、あたふたしていた)。
ただ、じゃあ今の黒羽根でいいかというと、ここまで9失策に6捕逸、その他、数字にはカウントされていないエラーも多数と、「守」の面ではレギュラーキャッチャーとしては甚だ物足りないのが現状。
その意味でも、より高いレベルでのポジション争いをしていってほしいところです(これは、今年に限ったことではなく)。


3. 井納、山口の復調


リーグで一番先に10勝を挙げた井納ですが、ここ3試合は失点の多い試合が続いています。現在のところ10勝6敗で、チームに対して作っている貯金は4ですが、現在の状況が続くと、この貯金がゼロに近づいていくことも考えられます。
一方、先発に転向し、6月には月間MVPも獲得した山口ですが、8/13の中日戦では、5 1/3イニングで7四球とコントロールがままならず。そして今日の広島戦では、6月時と比べると全く球威の無いストレートを広島打線にことごとく痛打されました。
両投手、このところの不調の原因は、全く同じというわけではないとは思いますが、両者に共通して言えるのは、「内角にストレートを投げ込める制球力が無い」のと「『これならばストライクをとれる』という変化球が無い」ことだと感じます。
それでも、調子のいいときは、そのストレートの球威で外角中心の配球でも打ち取れていたと思いますが、本来的なコントロール力は低いため、フォームにばらつきが出始めてくると抑えきれなくなってくる、というのが、ここ数試合のピッチングではないかと思います。
そのあたり、鶴岡(一成)などは、試合のなかで、なんとか抑えられる方法を探していく姿勢がリードから感じられましたが、黒羽根はまだそこまではいっていない印象があります。
とはいえ、ここから劇的に制球力が上がるということは難しいと思うので、井納の場合は「投げ降ろす」ストレートの威力をもう一度上げる、山口の場合は今季から投げ始めたツーシームの使い方を工夫するといったところが、復調のカギになるでしょうか。
それでも抑えられない試合が続くようであれば、現在二軍で投げている尚成、三嶋あたりとの入れ替えもやむを得ないと思います。


4. 外国人枠の活用の仕方

今日の新聞では、グリエルが26日に復帰するといった記事が書かれていましたが、そうなると、モスコーソ、ソト、バルディリス、ブランコのうち、誰を二軍に落とすかという問題が出てきます。
普通に考えると、ポジションがかぶるバルディリスの二軍落ちの可能性が高いはずですが、報道によると、バルティリスは「二軍には落とせない」契約になっているとのこと。
ブランコを落とすことは考えにくいので、そうなると二軍に落ちるのはモスコーソかソト。それぞれ、層の薄い先発陣、中継ぎ陣の戦力となる投手だけに、首脳陣も頭が痛いことでしょう。
ここ数試合の安定感をみると、モスコーソを一軍に残し、ソトを二軍へという形かなとも思いますが、「先発陣の方がまだ代替が効く」との考えに立つと、ソト一軍、モスコーソ二軍という選択になります。
いずれにせよ、今週は別として、来週からは、ほぼ毎週6連戦が続く(そして、シーズンの最後は14連戦)だけに、場合によっては「ブランコ二軍」などという決断を強いられる可能性すらあるかもしれません(ブランコの「一軍保証」に関する契約の詳細はわかりませんが)。

なお、もう一つ、これは今季の話ではありませんが、外国人選手のことで気になるのが、グリエルの来季の契約の問題。先日のスポーツ新聞の報道によると、キューバの選手たちは国策で各球団に派遣されてきているので、国の意向によっては、各選手の来季の所属先が変更になる可能性もあるとのこと。
もともと、グリエル自体は今年いっぱいの契約ですが、DeNAが「来季も契約したい」と言っても、キューバ政府の意向で、他球団に移る可能性があるかもしれないわけです。
あのプレーぶりを見たら、ほとんどの球団が欲しい選手であることは間違いなく、それこそ巨人、阪神あたりが獲得に乗り出してくることも十二分に考えられます。
バルティリスは2015年までの契約、ブランコは今年までの契約という状況も含めて、外国人選手の異動に関しては、今オフ、色々なケースが想定されます。
いずれにせよ、バルディリスは悪い選手ではないものの、ふくらはぎを痛めているせいか、ランナーに出たときのマイナス度が高いと感じています。


5. 対阪神戦の戦い方

最後はチーム内のことではなく、対外的な話。
最初にも書いたように、現実的に、Aクラス入りのターゲットとするのは阪神だと考えています。首位巨人に0.5ゲーム差と迫っている8/20現在では説得力に乏しい(^^)かもしれませんが、それでも、巨人、広島と比べるとウイークポイントが多いことを考えると、対象とすべきチームだと思います。

阪神のウイークポイントをいくつか挙げるとするならば、
 ・先発が崩れたときの中継ぎ陣の弱さ
 ・(上記と重複しますが)7・8回を投げる安藤・福原の安定度
 ・先発5・6番手が、いまだ未確定
 ・福留が6番に入ったときは打線が切れる
 ・打つケースもあるとはいえ、梅野の打率が巨人・広島のキャッチャー陣よりは低い
といったところでしょうか。
呉昇桓は別として、リリーフ陣の層の薄さを考えると、対阪神戦では、「いかに早い回で先発ピッチャーをマウンドから降ろすか」が大事だと言えるでしょう。
それ以外のところでは、
 ・対岩田の攻略法
 ・上本、そして先発で出たときの伊藤・新井良を抑える
といったところでしょうか。
今季、復調してきた岩田への対策、またクリーンアップに打たれるのはある程度想定しておくとして、その前後を打つバッターを抑えることで大量失点につながるようなことだけは絶対にしないということで、上記の2つを挙げました。

今季、阪神との残り試合は8。うち5試合は9月下旬に組まれているので、そのときは、Aクラス争いの帰趨が決まっている可能性もありますが、もし、まだその争いが続いているようであれば、それこそ本当の意味での直接対決になると思います。


なお、DeNAの8月の戦いは、明日の広島戦の後、1日移動日を挟んで、ヤクルト2連戦(松山)→(移動日)→中日3連戦(ナゴヤD)→巨人3連戦(横浜)となります。
絶対に「負けたくない」戦いが続きます。



by momiageyokohama | 2014-08-21 02:05 | 横浜ベイスターズ | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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