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プロ野球 前半戦振り返り (パ・リーグ編)

昨日のセ・リーグ編に続いて、今回はパ・リーグの前半戦振り返りです。
(シーズン前の予想はこちら

(※順位・成績は、6月29日時点。打者の数字は原則、打率・本塁打・打点。防…防御率)

1位 オリックス

(シーズンのポイント)
1. ベタンコート
2. 坂口
3. 西の覚醒
4.「足」をどれだけ得点に結び付けられるか
5. 岸田の先発転向の成功


1.
李大浩、バルティリスとクリーンナップの二人が退団(さらに、後藤も)。ペーニャ、ヘルマンが入ったとはいえ、ペーニャの昨季の成績は55試合で1本塁打。
ということで、年が変わってから急遽獲得となったこの元メジャーリーガー(昨年も137試合に出場し、13本塁打)が、救世主となるかもしれないとも思った。
しかし、蓋を開けてみると、開幕2戦こそ四番スタメンで起用されたものの、すぐに七番へ降格、そして2週間で抹消。調整不足が原因かとも思われ、5月上旬に再登録されたときは再び期待をしたものの、1週間ほどで再び抹消(18試合で打率.141)。その後は、二軍の試合にすら出ておらず、ほぼ忘れられた存在に…。

2.
ここ2年は、出場試合が40試合(打率.228)、97試合(打率.230)と、全くの不完全燃焼だったが、今季はほぼレギュラーで出場。打率は.245と、まだ2011年以前の輝きを取り戻しているとは言えないが、首位を走るチームの一員として機能している感はある。

3.
昨年、勝ち星は9勝止まりだったものの、初めて規定投球回に到達して、迎えた6年目。
防御率は、同じく1点台の金子を抑えて、現時点でトップ(1.66)。勝ち星も則本と並ぶ9勝でリーグトップ。12試合に投げて9勝3敗と、すべて勝ち負けがついているのも西らしい。もともとキレのあるストレートに加え、今季は制球力が飛躍的にアップ。昨年は死球王(14個、四球は42)だったが、今季はわずかフォアボールが8(与死球は3)。
ファン投票でも先発投手部門で1位を獲得。ここまでのピッチングはほぼ文句ないが、やはりシーズン通しての活躍が見たい。

4.
長年、「走」の部分が課題だと言われ続けてきたオリックス。森脇監督就任1年目の昨年の盗塁数は、前年の岡田監督時代の49からは大きく数を伸ばすも、リーグ5位の84。今季はヘルマンが加入したこともあり、シーズン半分時点で62(リーグ2位)。また、盗塁数という形では表れないが、レギュラー陣の顔ぶれ的に、ペーニャ、T-岡田以外は、そこそこ走れる選手だということも、地味に大きいかもしれない。

5.
毎年のように、開幕時は「今年こそ先発転向、成功なるか」と報じられる岸田。しかし今年も、4試合に先発するも、結局はリリーフの方へ。とはいえ、ただでさえ、比嘉、馬原、佐藤達、平野佳と、ブルペン陣が万全なところ(平野は、例年ほどの安定感は無いが)で、これで岸田までもが好調となってくると、いよいよ、頂点への道が現実味を帯びてくる感も(まだ、それを論じるには早いかもしれないが)。

(活躍を期待する選手)
伊藤(64試合 .252 2本 18打点)
森本(一軍出場無し)

山崎勝の加入があったが、今季も安定したプレーを見せている伊藤。昨年飛躍を見せた打撃でも、勝利打点5を記録している。盗塁阻止率の低さ(.216)は少し気になるが、世代的には、そろそろ日本代表のキャッチャーの3番手ぐらいに位置付けられるぐらいのところまで来ている。
一方、昨年、ルーキーながら開幕カードで150km台のストレートを投げ、可能性を感じさせてくれた森本だが、今季は二軍でも防御率6点台と苦戦。二軍でも30 2/3イニングで25四球(死球は3)という数字を見ると、さすがに制球力の大幅改善が必要か。


2位 福岡ソフトバンク

(シーズンのポイント)
1. シーズンを通しての投手陣の秋山監督のマネジメント
2. 武田・山田の復調、大隣の復帰
3. 正捕手争い
4. チーム内で首位打者争い?(長谷川、内川、中村)
5. 小川史 新ヘッドコーチの仕事ぶり


1・2
あまり、コメントで多くを語る監督ではないが、起用法を見ていると、調子がいい選手や可能性を感じる投手には比較的チャンスを与える。ただ、その期待を裏切るピッチングが続くと、結構バッサリと次に控えている投手に替えていく、という印象がある。育成出身の飯田の先発抜擢などは、その性格がよく表れているようにも思う。
シーズン前は頭数がいるようにも思われた先発陣だが、今年も故障者が出たこともあって、そのやりくりには苦心している感じ。ウルフ・寺原が長期離脱するなか、ポイントとして挙げた3人のうち、武田は右肩痛の影響か、二軍でもまだ3イニングを投げただけ。山田もまだ一軍の首脳陣の信頼を得るところまで行っていないなか、大隣が徐々に徐々に復活への道を歩んでいる模様。

3.
ここまでは、鶴岡と細川をほぼ併用といった感じ。眉毛の剃り加減がちょっと怖い(^^)山下の台頭は、まだ先か。

4.
長谷川 .318、内川 .330(規定打席には未到達)、中村 .309と、予想どおり、ハイレベルなチーム内での争いとなっているが、その3人を上まわる男がいた。
柳田悠岐。打率 .336、9本塁打、42打点の打撃に加え、16盗塁、さらに守備でも「走」「肩」で魅せる場面が多い。次代のプロ野球を担う選手の一人になりそうな予感。

5.
開幕前の「プロ野球ニュース」でのインタビュー取材での、にやにやっぷりが妙に印象に残った(^^)が、正直、その仕事ぶりは、外部からはわからない。
なお、シーズンの話からは大きく逸れるが、小川コーチが現役で活躍していた時代(もしくはもう少し前の時代)のパ・リーグの各チームのショートの守備力って、どのぐらいだったのだろう(ex. ロッテ・佐藤健一、阪急・弓岡、近鉄・吹石。今と違って、中継自体がほとんど無かった時代。実際に生で見ていたのは、球場に来ていた数千人(ときには数百人)のファンたちだけ、という時代でもあったと思うので)。

(活躍を期待する選手)
今宮(69試合 .254 1本塁打 19打点 4盗塁 20犠打 9失策)
岩嵜(4試合 1勝0敗 防3.68)

成績だけ取れば目立つ数字ではないが、今年もほぼ2番で出場し続けている今宮。エラー数は多いものの、深い位置からスーッという軌道で投げ切るそのスローイングは目を引く。
年齢的に、日本代表のショートはしばらくは坂本で安泰だろうという人もいるかもしれないが、守備範囲や体の強さなどを考えると、今宮の方が上なのではとも思う。
岩嵜の方は、先発陣が盤石でないにもかかわらず、まだ首脳陣の信頼を得ているとは言えず。その潜在能力を考えると、攝津、スタンリッジに次ぐ投手として投げていてもおかしくないと思うのだが。


3位 北海道日本ハム

(シーズンのポイント)
1. 新加入した外国人選手(ミランダ・メンドーサ・クロッタ)の活躍度
2. 大谷の投手としての成長度
3. 吉川の見極め
4. 西川のセカンドの守備
5. ライトのレギュラー争い


1.
クロッタは、十分過ぎる働き(34試合で防御率0.77)。メンドーサも、勝ち運こそ無いものの、ずっと試合は作っている。ミランダは、クリーンナップを打つ打者にしてはちょっと物足りないか(.241、9本塁打、37打点)。そろそろ、アブレイユの復帰が待たれるところ。

2.
成績、内容ともに文句無し。

3.
肩が本調子でないからかどうかはわからないが、6試合を投げ1勝4敗となったところで、登録抹消。
今季の日本ハムは、他にも、武田勝、木佐貫、武田久、矢貫、鍵谷、河野など、昨年、一軍の主力メンバーだった投手たちが、軒並み二軍生活となっている。
そのせいか、毎試合毎試合、谷元が厳しい場面で登板している印象がある。

4.
今季は、セカンド以外で出場することも多いが、セカンド守備では、まだ間々ミスをする場面を見かける。ポジション固定というよりも、複数ポジション守るのがスタンダードであるチーム事情を考えると、将来外野専任になる可能性も含め、安定した状態になるのはまだ先か。

5.
開幕時は大谷、そして岡だったが、現在は谷口。
石川慎、佐藤賢といった選手も控えており、まだまだ争いは続く?

(活躍を期待する選手)
大谷(12試合 7勝1敗 防2.61 83奪三振)
  (44試合 .287 3本 16打点 長打率470)
石川慎(36試合 .231 1本 9打点)

投げては、160kmのストレートと、ブレーキの利いたスライダー、そしてときに50kmの球速差のカーブ。打っては、札幌ドームのバックスクリーン横中段まで飛ばすホームラン。だんだんと、漫画の世界の域に近づきつつある。
なお、大谷を見ていて、良い状態だなと思うのは、二刀流をやって疲れもあろうなかで、投球フォームが無理なく投げているように見えること。現在のところ、順調にステップアップしているようにも感じるが、今後に向けて、トレーナー、ピッチングコーチの役割がさらに重要になってくるだろう。
一方の石川慎は、昨年、二軍で打率.299、14本塁打の成績。高卒2年目ながら、二軍レベルではボールの勢いに負けるような姿はほとんど見えなかったこともあり、注目選手に。キャラも結構立っている選手のようでもあり、来年以降も含め、今後の活躍に期待。


4位 千葉ロッテ

(シーズンのポイント)
1. 益田・松永・西野をいかに故障させずに使いきれるか
2. 成瀬の復調
3. 古谷の昨年に引き続いての安定
4. 二遊間のバックアップ選手
5. 伊志嶺・清田の覚醒


1.
配置転換による負担が心配された西野だが、ここまでは怪我もなく、ストッパーの任を務めている。一方、松永、益田は、昨年よりパワーダウン。二人とも、被安打数がイニングを上回り、益田に至っては防御率4点台後半。ちょっと苦しい序盤戦となっているが、後半戦での巻き返しには、この2人の安定は不可欠。

2.
5勝6敗、防御率4.77と、復活とは言えない状態。先日のヤクルト戦で好投するも、左肩痛で登録抹消。

3.
今季序盤でのピッチングは、昨年の安定感をそのまま維持していたが、徐々に崩れ始め、6月に入ってからは中継ぎに。現在、登録抹消中の松永の調子などにもよるが、中盤戦以降、どのように古谷を起用していくのかは、チームとしてもポイント。

4.
クルーズが入ったことにより、昨年よりバックアップの層は厚くなったが、開幕から根元の打撃が上がってこず(打率.214)、総体的には、昨年より落ちている印象。期待の高濱は、二軍で成績を残しているようだが、このところ、二軍での出場が無い模様。いずれにしても、クルーズの打率も.236であることを考えると、ガツンと来るような若手の台頭が欲しい。

5.
両者とも、まだ覚醒の気配無し。一軍定着ですら微妙という状況。

(活躍を期待する選手)
伊志嶺(37試合 .207 1本 4打点 4盗塁)
藤岡(12試合 4勝4敗 防3.61)

伊志嶺は前述のとおり。
藤岡は、振りかぶるときの腕の動きを以前より大きくしたことが、5月好調の原因か。ただ、ここ2試合は、いずれも5失点以上。ここが踏ん張りどころ。


5位 東北楽天

(シーズンのポイント)
1. ストッパー・セットアッパーの確立
2. 美馬・辛島・塩見が1年通して一軍にいられるか
3. ユーキリスの見極め
4. 松井裕の育成の仕方
5. 銀次の守備


1.
抑えは、ひとまずファルケンボーグで確定(敗戦続きで、出番がしばらく無かったりもするが)。その前を投げるのは、福山と斎藤。ただ、この2人は、勝ち試合でも負け試合でも投げている。

2.
辛島は開幕からローテを守り、5勝7敗。美馬も、打球直撃による離脱を除けば、ローテに入っているが、勝敗は2勝6敗。塩見は、5月半ば、2戦連続して打ち込まれたところで抹消。現在は、困ったときの川井、そして先発再転向の青山で凌ぐといったところ。

3.
打率.215、1本塁打の成績で、4月末、左足底筋腱炎で離脱。そして現在は、治療のため、帰国中。
球団としてどこまで想定内だったかはわからないが、その後、ボウカー、そしてラッツを獲得。

4.
オープン戦でずっといいピッチングを見せていたこともあり、開幕から一軍の先発ローテで投げさせたが、制球面に大きな課題。6月に再登録されるも、勝利はまだ。
復帰後も、軸が寄れているように見える投球フォームが完全に改善されているようには見えず。直球とスライダーのキレをそのままに、どう制球力を上げていくか。佐藤義則コーチの手腕の見せ所。

5.
開幕当初はサードでの出場だったため、以前、サードを守ったときに比べて、どれぐらい守備力が向上しているかに注目していたが、ユーキリスの離脱もあって、昨年と同じくファーストを守ることに。


(活躍を期待する選手)
松井裕(6試合 0勝4敗 防5.68)
銀次(48試合 .290 2本 22打点)

腰痛のため、抹消されていた銀次だったが、1ヶ月の離脱を経て再登録。ジョーンズの確実性が上がってこないなか、中盤以降、チームが浮上するためにも、その役割は大きい。


5位 埼玉西武

(シーズンのポイント)
1. ストッパー確立
2. 二遊間の守備の安定
3. 機能化する打線の組み方を見つけられるか
4. 中村の復帰時期
5. 浅村の打撃


1.
ストッパーは決まった(もしかしたら、日本球界の左腕で今、一番エグい速球を投げる投手かもしれない、高橋朋)。
ただ、その前を投げるピッチャーで苦労したシーズン前半の戦いだった。

2.
浅村の途中離脱という予想外の事態はあったが、いずれにしても、先日のDeNA戦で拙守を連発した金子侑含め、まだまだ安定しているとは言えない状況。
現在は、渡辺直がショートを守ることが多く、そつなくこなしている印象はあるが、守備範囲の広さはどうなのか。昨年の後半戦、ショートで安定したプレーを見せた鬼崎は、シーズン序盤で故障離脱。
浅村が復帰したときにどういう布陣にするかも含めて、今後も、その時期その時期でベストと思われる布陣を引く戦い方になるか。

3.
秋山の大不振。さらに、新外国人ランサムが期待外れだったこともあり、“試行錯誤”の4文字しか見えなかった序盤の戦い。
秋山の復調、メヒアの獲得により、ようやく落ち着いてきたが、今度は中村剛が離脱と、なかなか落ち着いた戦いを許してもらえない、今年の西武。

4.
開幕から1ヶ月経った、4月下旬に復帰。交流戦の本塁打王となるなど存在感を見せるも、右肘痛で、ここ数試合はスタメンから外れる。なお、中村剛也と瓜二つの、二軍の(ほぼ)三冠王、山川穂高は、まだ一軍での快音は聞かれず。

5.
昨季の躍進が本物かどうかが問われる今シーズン。左膝痛で離脱する前の成績は、打率.274、8本塁打、32打点とまずまずの成績。
「栗山・中村・浅村・メヒア・山川」と並ぶ打線を一度見てみたい気もするが、田辺監督代行のコメントでは、前半戦での復帰は厳しそう。


(活躍を期待する選手)
秋山(55試合 .250 3本 17打点 1盗塁)
岡本洋(9試合 0勝2敗 防9.53)

シーズンのポイントのところでも書いたが、序盤戦、あり得ないぐらいの大不振に陥った秋山。復帰してからは、コンスタントに成績を残しているが、昨年とは若干打撃フォームが変わっている気もする。
一方、昨年の終盤、チームの逆転CS行きを支える活躍を見せ、今年はさらなる飛躍を期待した岡本洋だったが、今のところ、全くいい所なし。ここまでは、7年目にしてプロ初勝利を挙げた藤原らの方が脚光を浴びる結果に。


以上、駆け足で、パ・リーグの前半戦を振り返ってみました。

なお、直近の試合ということもありますが、ここまでのベストシーンは、先日(6/29)の札幌ドームの北海道日本ハムvs東北楽天戦での、大谷の則本からの特大ホームラン。そして、同試合で、逆に則本が大谷からお返しの三振を奪った場面です。



by momiageyokohama | 2014-07-01 01:48 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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