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これがボクシング

今日は、ボクシングのIBF世界フライ級(50.80kg)タイトルマッチと、世界ミニマム級(47.61kg)タイトルマッチが行われた。

日本人同士の対戦となったミニマム級タイトルマッチは、チャンピオン高山勝成が、挑戦者の小野心から最終的に二度のダウンを奪って判定勝利。
と書くと、完勝のように見えるが、中盤まではサウスポー小野の左ストレートに苦しみ、見方によっては劣勢ともとれる展開。
東洋太平洋タイトルを獲ったとはいえ、そこまでインパクトのある勝利を収めてきたたボクサーとは言えない小野が、ここまで熱い試合を見せるとは思っていなかった人は多かっただろう(自分もその一人)。
ともすると、小野のペースにはまり、高山の判定負けということもあり得ただけに、ボクシングの「怖さ」を感じた試合でもあった。
一方で、4団体王者時代ということで世界戦のレベル云々が言われる昨今だが、「やはり世界戦は熱い」(「残り十数分の間に形勢逆転しなければ王座を失う」というヒリヒリ感も含め)ということを感じた一戦でもあった。

続いて行われた、王者アムナット・ルエンロン(タイ)と井岡一翔とのフライ級タイトルマッチ。

ボクシングファン含め、おそらく井岡の3階級制覇が濃厚と見ていた人が大多数であっただろう、この試合。
試合前、国歌を聞いているときの井岡の眼がいつになくキョロキョロしていたのが、少し気になった。
そして、アムナットのしなりのある、それでいてスピード・パワーのあるジャブに驚いた1R。

序盤はアムナット優勢。中盤以降、アムナットが疲れてクリンチを多用するようになった一方で、井岡も前には出ているものの目に見える有効打は少ない、ということで、非常にポイントを付けるのが難しいラウンドが多かったこの試合。
自分の判定では、打たれてはいないものの明からさまにクリンチで逃げるようなボクシングは好きでないこともあり、11Rまでのポイントは五分(アムナットの減点も含めて)。12Rを獲った方が勝ちだと思って見ていたが、その最終ラウンドはアムナットにつけたので、アムナットの1ポイント勝利。
ただ、ホームで井岡に有利となる判定の可能性も十分考えられたので、「井岡勝利もあるだろうな。ただ、この内容で勝つことは果たして井岡のためになるのだろうか。もしかしたら、ここで負けた方が……」と思って見ていたところで、結果はアムナットの2-1判定勝利。
(心なしか、最初のジャッジを読み上げたときのリングアナの声が震えていたような。それぐらい、いろいろな意味で緊張感のある判定だったと思う)

井岡陣営、そして井岡一翔本人が、この結果をどう受け止めたかはわからない。
また、今日、明日、さらには数週間、数ヶ月……と経つことで、いろいろと心境も変わってくるだろう。

ただ、会場の反応が井岡に対して決して厳しいものではなかったように、多くのファンが、さらに一段高みを上った井岡の姿を期待していると思う。
(なお、結果論だが、前哨戦無しでのフライ級世界王座挑戦は、ちょっと急いたかもしれない。また、アムナットと再戦をするとしても、相当対策を練らなければ、同じ結果に終わる可能性があるだろう)


最後に、書きたくはないが、胸クソの悪いニュースを。

スポーツ紙などの情報によると、WBAが、先日、世界スーパーフライ級王座を獲得した河野公平に対し、亀田興毅との対戦指令を出したとのこと。
なお、亀田興毅自体は、現在、JBCにより、亀田ジムの日本での活動が認められていない状態である。
先日、河野が王座を獲得した試合後には、なぜか放送で「河野の次なる相手とも」という形で紹介され、画面にも映り込んだ亀田興。
放映したテレビ東京も、そうした方向付けで話をし、さらに河野が所属するワタナベジム・渡辺会長の対亀田への前向きなコメントも紹介された。

昨年の防衛戦では、急遽でっち上げたといってもいいランキング下位の挑戦者相手に、五度目の「負け→勝ち」判定を行ったあげく、スーパー王者モレノとの対戦からは逃亡。にもかかわらず、なぜか新たな階級でランキング2位にランクという状況→王座獲得のチャンス提示という動きを見ると、WBAのあまりの腐りっぷりに愕然とする。
さらに、これだけ無茶苦茶なことをやっている亀田陣営との一戦を画策しようとする渡辺会長の姿勢には、「そこに手を出さざるを得ないほど、ボクシングジムの経営というのは厳しいのか」と暗澹たる気持ちにもなってしまう(内山高志が大晦日に8度目の防衛戦を行ったきり、次戦の情報がないのも気にかかる)。

ただ、亀田興毅に関しては、もはやリングに上がる資格は無い(これまでのチャンピオン詐欺の歴史についてはこちら)。
今日の世界戦2戦を挙げるべくもないが、ボクシングは「自身の拳で道を切り開いたボクサーだけが、勝利、そしてそれに伴う賞賛や実利を得られるスポーツ」であるべき。だからこそ、心を動かされるのである。

亀田陣営のこれまでの数限りないインチキ判定に加え、恫喝騒動やライターへの損害賠償に代表される「暴力的なもので意にそぐわないものを潰そう」とする姿勢を見ると、もはやスポーツをまともに行おうという集団ではない。
おそらく、ほとんどのボクシングファンには、「俺たちの好きなボクシングを、どこまでもふみにじる輩」にしか見えないだろう。
ファンの間では「とっとと海外に行ってくれ」という意見もあったりするが、個人的には、海外だからどうこうとかいう以前に、ボクサーを名乗ること自体をやめてほしいし、もうボクシング自体をやらないでくれと思う。

渡辺会長には目を覚ましてほしいし、もしかしたらメディアには出ていないところで圧力をかけられているかもしれないJBCにも毅然とした態度をとってほしい(とはいえ、身の危険がさられることになっていやしないかという心配もあるが…)ところだが、少しでも早くこういうニュースを聞くことのない日が来てほしい(そのために、実際にボクシングファンができることはあるだろうか?)。


話は戻って、5月22日には、村田諒太のプロ転向第4戦が京都で行われる。
先日の、山中慎介、長谷川穂積のダブル世界タイトルマッチも視聴率8.1%にとどまったということで、ボクシングをどう一般層に広めていくかは、業界・ファン全体で今後も考え続けるべき課題だと思うが、一人でも多くの人に試合を見てもらうことで、まだまだたくさんの人に「ボクシングの魅力」を知ってもらいたい。
今日の2戦は、改めてその思いを強くした試合でもあった。




by momiageyokohama | 2014-05-08 01:11 | ボクシング | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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