野球マニアのためだけの野球になっていいのか?
2005年 07月 05日
で、出た視聴率が13.5%(関東地区)。長嶋氏の復帰によって「2~3%は押し上げたのでは」(日本テレビ氏家議長)という見方もあるようですが、関係者としては期待外れの数字だったのではないでしょうか。
ちなみに、視聴率を聞いての個人的な感想としては、「そりゃそうだろう」です。
長嶋氏が出たからといって、メインは試合(リハビリのドキュメントを流すわけではないですし)。ましてや、6時半~8時という通常時より早い時間帯ということで、昼間出かけていた人が、まだ帰ってきていない可能性も高い。
そうしたなかで「20%ぐらいとれるのでは」と考えている関係者がいたとしたら、あまりに現状が見えていなかったといえるのではないでしょうか。
さて、その巨人戦の視聴率ですが、今シーズンは12%台と、昨年と同じく低い数字を続けています(関東地区での話ではありますが)。
巨人ファンの方には非常に申し訳ないですが、今後、巨人の試合が面白くなる(勝つことに加えて試合内容という点でも)可能性はかなり低いと思われ、このさき視聴率が上昇することは、あまり期待できないでしょう。
そうした状況を見て、「自分はスカパー(あるいは衛星)があるから、別に巨人戦の視聴率が低かろうが、関係ないよ」という野球ファンの方もいると思います。
ただ、僕はそうした見方には異論があります。
僕自身は、「野球がないと生きていけない」人間ですが、一方で、そうでない人の方が多いということも事実だと思います。
でもって、自分の子どもの頃を振り返ってみると、「毎日、ゴールデンタイムで野球中継をやっていた(この場合、巨人戦ですが)」から、野球が身近だったということがあると思います。裏を返せば、そうした状況(毎日、ゴールデンタイムで野球をやっている状況)がなかったら、もしかしたら、ここまで野球を好きになることはなかったかもしれません。
で、現在の状況ですが、ゴールデンタイムで野球を見る人が、昔に比べて格段に減っている状況、しかも若い視聴者が減っているというなかで、今後どれだけの人(特に若い人)が野球に関心を持ってくれるのだろうかと考えると、かなり心配です。
イチロー選手や松井秀喜選手がMLBで活躍しているという状況があるので、15~20年前ぐらいと同じように語ることはできませんが、万が一、ゴールデンタイムの地上波で野球が放送されなくなった時のことを考えると、日本全体の野球への関心が一気に引くということも、ありえない話ではないと思います(あってほしくはないですが)。
ただ、だからといって「どんなに視聴率が落ちても、ゴールデンタイムで巨人戦をやってほしい」とも思いません。多くのファン(おそらく巨人ファンも)は感じていると思いますが、いまの巨人は、数試合を除いて、ゴールデンタイムで放送するだけの魅力的な試合をしているとは思えません。
そうしたことをふまえて、自分の一番の理想は、「まず地上波のゴールデンタイムでの野球中継枠確保。そのうえで、その日行われる試合のなかで一番魅力的な試合の放送」という放送形態です。
ただ、放映権が一括化されていない現在の日本プロ野球の現状では、上記のことを実現するには、多くのハードルがあるでしょう。また、テレビ局に、巨人以外の試合をゴールデンタイムで放送することを納得させるには、相当のアピールポイントが必要になってくると思います。
しかし、将来的には、そうした方向に進んでいかないと、地上波でのプロ野球中継は間違いなくジリ貧になっていくと思います。
本来は、プロ野球機構が、そうした状況を展望して、テレビ局に対して、中継をしてもらうための将来的な戦略を立てるべきだと思いますが、辞めるといったはずのコミッショナーが相変わらず居座っている団体には、そうした姿勢を微塵も感じ取ることはできません。
ただ、この問題は本当に真剣に考えないと(野球ファンを含めて)、将来的な野球の先細りということにつながりかねないと思います。
繰り返しになりますが、テレビ局だけでなく他のメディアも取り込んでの戦略も考えるなど、野球界全体で、真剣に「放送してもらう」ひいては「見てもらう」ための戦略を考えなければいけない時期に来ているのではないでしょうか。
昔はサッカーの中継なんか無かった(そもそもサッカー人気も一部の地域にしかなかった)ことも考慮に入れる必要性がありそうです。
中継見てても大雑把なルール知らなかったら面白くもなんともないでしょう(・・・しかし、いつのまに大雑把なルール覚えたんだろうか?多分夏の暇つぶしに見ていた高校野球か?こっちはいまも昔同様中継してますが、昔ほどはコンテンツとして重視されてませんね)
コメント、ありがとうございます。
今回、書いたことは、ちょっと内容とタイトルがずれてるかなとも思ったのですが、野球中継が置かれている現状に対しての危機感が、全体的に薄すぎるように思って、上のようなタイトルにしました。
もちろん、TV中継以外にも、そのスポーツを広める方法はたくさんありますが、やっぱりTVの力って大きいと思うんですよね。
一度そのスポーツの人気がなくなると、それを取り戻すのには結構時間がかかるかなと思うので、10年後ぐらいのことを考えると、まだ野球ファンが多い今のうちに、メディア戦略について、もう少し考えなきゃいけないんじゃなないかと思うんですけどね。



























