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2013プロ野球 印象深かったシーン ベスト10

両リーグのMVPも発表。各球団の秋季キャンプも終わり、週刊ベースボールの記録集計号も発売ということで、シーズンオフ度もだいぶ深まってきましたが、今回は、いろいろあった2013年NPBの振り返り。
個人的に印象に残った場面を10個、挙げていきたいと思います(順不同)。
なお、印象度的に、どうしてもシーズン後半の試合が多くなる点についてはご容赦ください(^^)。


1. ついに、ついに出た! バレンティン「56号」
(9/15 ヤクルト-阪神〔神宮〕)

今年一番印象に残ったシーンと言えば、やはりコレ。しかも現地で見たので(^^)。
その場面は、いきなり初回に訪れました。
打った瞬間、球場のみんなが手を挙げて立ち上がる。しかも、打った余韻を味わうのにちょうどいい滞空時間で、さらにはどの席の人からも見やすい左中間ややバックスクリーン寄りへのホームラン。
自分は、子どもの頃にバースへの敬遠攻めを見た世代ですが、その時からもすでに28年が経過。「49年ぶり」という数字には、やはり記録の重みを感じざるを得ません。
さらにビックリしたのは、立て続けに57号も打ったこと。
自分はライトスタンドで見ていたのですが、打球の角度こそ高かったものの、途中で「これはファールかな」と思って一度腰を下ろしました。ところが、落ちたところはフェアゾーン。にわかには信じ難いその軌道は、ある意味56号以上に、バレンティンの凄みを感じました。
今シーズンは他にもバレンティンのホームランを神宮で何本か見ましたが、とてもホームランの軌道とは思えない37号、マエケンのスーパーハイボールをバックスクリーン横に叩き込んだ54号など、本当にインパクトの大きいホームランが多いシーズンでした。
宮本慎也というお目付け役がいなくなる2014年はちょっと心配ではありますが、来季もファンに強烈なインパクトを与えるホームランを打つことができるか、さらには来季こそ、そのホームランがチームの躍進につながるシーズンとすることができるでしょうか。


2. これは甲子園か? スタンド半分を真っ赤に染めた広島ファン
(10/12・13 広島-阪神〔甲子園〕)

中継を見た瞬間、そこには思わず目を疑う光景が。
確かに神宮での広島ファンの多さは実際に体感しています。また浜スタでも、東京ドームでも、そのボリュームは年々増している感が。さらには、西武ドームなどでの交流戦でも、ビジターチームとしての集客数は阪神や巨人にも引けをとらない印象。
ただ、さすがに甲子園でのCSは完全アウェー状態だろうと思っていました。しかし、目に飛び込んできたのは、左半分、真っ赤に染まったスタンド。
この前の週ぐらいに、知り合いの広島ファンの人(東京在住)が、「朝からチケット獲ろうと電話かけまくったが全然つながらなくて、つながった時はすでに売り切れだった」と話していたのですが、まさかこれほどとは…。
試合の方も、1戦目・2戦目とも広島の快勝。最後、桧山の現役最終打席でのホームランという場面はあったものの、球場の雰囲気含め、広島が終始押していたといっていいクライマックス1stステージでした。
今年はなぜか春先からカープに関する本が出版ラッシュ(別冊カドカワ、前田健太の新書、北別府の本、高橋健の本などなど)で、例年になく広島の勢いを感じていましたが、ここまで来ると、もう“現象”といってもいいかもしれません。
実際の順位は借金3での3位ということで“広島旋風”とまでは言い難い成績でしたが、間違いなく“広島ファン旋風”は吹き荒れた年だったと言えるでしょう。


3. これぞ日本シリーズ。第5戦 9回裏 則本 vs 村田
(10/31 巨人-東北楽天〔東京ド〕)

試合が終わってから日が浅いということもあり、どうしてもポストシーズンの戦いが記憶に残りがちになりますが、なかでも印象深かったのが、このシーン。
2勝2敗で迎えた第5戦。田中が第6戦に控えることを考えると、絶対に勝ちたい巨人。一方、田中で勝てたとしても、その次の美馬の信頼度が高いとはいえない楽天も獲りたい一戦。
そうしたなか、楽天1点リードで迎えた9回裏。
6回からのロングリリーフとなった則本が球の勢いで抑えきるかと思いましたが、そうはさせないのが巨人打線。
不調でスタメンを外れ、寺内の代打で登場した先頭打者・高橋由がライト線へのツーベース(代走・脇谷)。続く坂本はきっちり送りバントを決めて、1アウト三塁。
続く阿部で逆転サヨナラ弾の可能性もよぎるなか、則本、勝負しに行ってのフォアボール。
1アウト一・三塁となり、バッターはその前の打席で則本からホームランを打っている村田。
楽天バッテリーとしては犠牲フライも許されないなか、村田を追い込むバッテリー。一球、内角へのストレートを挟んでの5球目。少し高めに入った外角スライダーに食らいついた村田の打球はワンバウンドで則本の前へ。しかし則本がそれを捕れず。藤田がなんとか打球のバックアップに入るものの、どこにも投げられず。巨人、執念の同点。
外角低めへのボールになるスライダーで空振りを奪うなど、則本が村田に対して優勢に勝負を進めていたようにも見えた対決でしたが、それでも一球の投げミスで展開が180度変わる状況。打った瞬間は則本が勝ったと思ったのですが、その0.3秒後には一転、脇谷がホームを駆け抜けることに。まさしく勝負の“機微”を感じたシーンでした。
なお、土壇場で同点を許した則本ですが、続く亀井はファールフライ、そして中井をショートゴロに打ち取り、一打サヨナラ負けのピンチを見事に抑えます。
第1戦、第7戦での熱投も含め、これまで則本をあまり知らなかったファンにも、その存在を強烈に印象づけた日本シリーズでもありました。


4. こんなの見たことない! 藤田 ノールック・バックグラブトス
(6/29 オリックス-東北楽天〔京セラ〕)

前述の日本シリーズ第5戦での勝利もあり、最終的に日本一に輝いた東北楽天ですが、“守備”で大いにその進撃を支えたのが、前年DeNAから移籍した藤田でした。
今季はキャリアハイとなる128試合に出場、そして自身初となる規定打席到達。打率こそ.275だったものの、33犠打、そして三振も43と、“打”の方でも二番としての役割を十分に果たしましたが、藤田といえば、やはりその“守り”。
見た目にもファインプレーとわかりやすいものもあれば、ポジショニングや足さばきがうまいがゆえにファインプレーに見えないものもあるかもしれませんが、この試合でのノールック・バックグラブトスは、見た目も、そして実際のプレーの内容も文句のつけようがない素晴らしいプレーと言えるでしょう。
にわかには信じられませんが、スローで見ると、ボールをバックハンドで捕る少し前から、セカンドベースを見ない態勢でのバックトスを考えているようにも見えます。
さらに凄いのは、ボールを“捕る側”の松井が、捕球前からゲッツーに行きやすいよう素手で捕る心構えをしているように見えること。
場面としても、安定度が高いとは言えない先発・戸村の立ち上がりを救ったプレー(抜ければ、1アウト一・三塁のピンチ)。結局この試合、楽天が2-0で勝ったことを考えると、「1勝」に相当するといっても過言でないプレーだったと思います。
なお、楽天に移籍して「守備だけでなく、打撃も…」と評されることの多い藤田ですが、実は横浜に在籍していた2010・2011年は、200打席を少し超える程度の打席数ではあったものの、打率は両年とも3割超え。
いまだ二遊間の“守備”に悩まされている横浜DeNAにとっては皮肉な事態となっていますが、「使いきれなかった横浜を出て、ようやくきちんと起用してくれる球団に入ることができた」というのが、正しい見方だと思います。


5. 田中の力投は無駄にしない! 嶋・執念のサヨナラ打
(7/26 東北楽天-千葉ロッテ〔Kスタ〕)

田中将大にとって今季17試合目、そして13勝0敗で迎えたこの試合。
2回表、鈴木大地のソロホームランが飛び出し、ロッテが先制。その裏、すぐに枡田のソロで楽天が追いつきますが、6回表、井口が田中から左中間へソロ本塁打を放ち、再びロッテがリード(なお、このホームランで井口は日米通算2000本安打を達成)。
その後、ロッテはグライシンガーから松永という継投。一方、楽天は田中が9回表も投げ切り、試合は楽天1点ビハインドのまま9回裏に。もちろん、このまま楽天が負ければ、田中の連勝も止まる状況。
しかし、先頭の銀次がロッテのストッパー・益田から、レフト線ギリギリに落ちるツーベース。その後、ジョーンズのデッドボールなどもあり、1アウト一・二塁。続く枡田は四球で満塁。
さらに、登板続きの影響か制球に苦しむ益田に対し、松井稼もフォアボールを選び、ついに同点に。
そして、打席には嶋。
1死満塁とバッター有利の状況ながら、2ボール2ストライクと追い込まれます。そこから、2球ファール。続く7球目はボールでフルカウント。さらに、ここからファールが3球…。
10回表に備え、ベンチ前で準備運動を行う田中。
迎えた11球目。やや勢いが欠けた益田のボールを、ついに嶋がセンター前へ
楽天、逆転サヨナラ勝ち。
他の選手にもみくちゃにされる嶋。田中も両手を挙げ、笑顔で嶋に駆け寄ります。その後、ファンへの挨拶のために列になったときに田中が見せた「あー、(チームが)勝てたあ…!」と心の中で叫んでいるような表情が印象的でした。
今季、田中がペナントで投げた試合のなかで最も「敗戦投手」の可能性があった試合。
そして、前半戦首位で折り返した楽天にとって、後半戦も良いスタートが切れた(この試合から楽天は7連勝)という意味でも、今年のペナント制覇を象徴する試合といってもいいのではないでしょうか。


6. 四ヶ月遅れの開幕。里崎、今季第1号はサヨナラ弾
(8/14 千葉ロッテ-東北楽天〔QVC〕)

8月に入り、楽天が徐々に2位以下を引き離しにかかるなか、なんとかそこに追いすがりたい2位・ロッテ。
迎えた楽天との3連戦初戦は古谷の好投で勝利するも、2戦目はグライシンガーが初回から4点を奪われる苦しい立ち上がり。それでも粘るロッテは反撃を見せ、8回裏、逃げ切りをはかる楽天・青山からブラゼルがタイムリーを放ち5-5の同点に。しかし、続く満塁のチャンスで打席に入った里崎は見逃し三振。実はこの試合、6回裏の満塁のチャンスでも空振り三振に倒れていました。
5-5のまま迎えた11回裏。この試合、5回目の打席に入った里崎。マウンド上には小山伸。1球目を見逃し、続く2球目。1球目と同じようなコースに来た外角ストレートを狙ったように右へ弾き返す。打球は高く上がり、ライトのポール際へ。そのままロッテファンの中へ飛び込んだ打球は、里崎にとっての今季第1号、そして4時間を超える試合にようやく終止符を打つ一発となりました。
今季は肩の張りの影響で、開幕を二軍で迎え、一軍登録されたのは6月下旬。さらにわずか数試合で今度はクロスプレーで肋骨を骨折し、またもや登録抹消。再び一軍のマスクをかぶったのは、それから1ヶ月後の7月末と、ここまでほとんど一軍での活躍が無かった里崎。
試合後のヒーローインタビューでも、まだ興奮が収まらないように見えました。そしてインタビューも終盤。「明日は(先発が)俊ちゃんですし、(今年は)長いことファームで頑張ってきましたし……、明日、俊ちゃんをしっかり勝たしたいと思います」と、同じく今年苦しんだ同い年の渡辺俊介の名前を出したそのときの目は確実に潤んでいました。
これを受けて翌日、渡辺俊-里崎のバッテリーが勝利を挙げたりすると、さらにドラマチックだったりするのですが、そうは行かないのがプロ野球の厳しさ(渡辺は6回3失点で負け投手。そして今季は未勝利でシーズンを終えることに)。
いずれにせよ、選手のシーズンにかける「思い」というものを改めて感じたサヨナラ弾とヒーローインタビューでした。


7. これぞキャプテン。西武・栗山 天王山決戦で勝ち越し弾
(10/2 埼玉西武-福岡ソフトバンク〔西武ド〕)

セ・リーグの順位争いが早い段階で決着を見せ、パ・リーグの優勝もほぼ楽天で決まりだろうというなか、最後までデッドヒートとなったパ・リーグのCS争い。
その主役となった西武とソフトバンクの最後の直接対決2連戦の初戦。
西武が片岡のタイムリーで先制すれば、ソフトバンクも長谷川が犠牲フライで追いつき、お互い相譲らぬ展開。
8回表にはソフトバンクが1アウト三塁のチャンスを作るも、牧田の後を受け継いだ高橋が中村を外角ギリギリのボールで見逃し三振。さらにサファテが今宮をセカンドゴロと、ピンチを防ぎます。
そして迎えた8回裏の先頭バッターは栗山。2ボール1ストライクから、ファルケンボーグのやや甘く入った4球目を振り抜いた打球は、少し低めのアーチを描き、ライトスタンドへ。これで2-1とリードした西武は、9回表を涌井が抑え、ソフトバンクに先勝。
その翌日も、西武は同じく8回裏に、今度は中村がファルケンボーグから勝ち越し弾を放ち連勝。これが決め手となり、ソフトバンクをうっちゃる形でAクラス入りの切符を手にしました。
栗山のシーズン後のコメントなどを聞くと、今季の自身の成績(打率.279、12本塁打、73打点)には決して満足していないようですが、出塁率.396はリーグ2位の数字。中島が抜け、さらに片岡・涌井といったところもチームを離れる可能性があるなか、チームにおける“精神的支柱”としての役割は、来季以降、さらに大きくなるでしょう。


8. 二刀流の“可能性”を感じさせてくれた一発
(7/10 東北楽天-北海道日本ハム〔Kスタ〕)

開幕戦からスタメンで出場し2安打、さらにはタイムリーも放つなど、衝撃的デビュー。さらに5月23日の初登板でも、5回2失点とまずまずの投球を見せ、“二刀流”への挑戦は、順調に軌道に乗っているようにも思われた大谷。
しかし、バッターとして今一つ物足りないものも感じた序盤戦。それは「ホームランの可能性」でした。
確かに、左中間方向へきれいに持っていく技術など“巧さ”は感じる。ただ、内角の速球はまだ引っ張れない印象。高校通算で56本塁打を放ったとはいえ、プロでホームランを量産するのは無理なのか。
そんな思いもよぎった、7月も中旬に入ろうかというこの日の2打席目。楽天・永井の内角への138kmのボールを振り切った打球は、ライトもほとんど追わない特大の2ランに。
多くのファンが待ち望んでいた一方で、「まだしばらくは出ないだろうな」と思っていた人も少なくないなか、ようやく待望のプロ第1号が飛び出しました。
今季、“二刀流”で投打ともに注目を浴びた大谷ですが、やはり最もファンが見たかったものは、この一発ではなかったかと思います。
もし今後、大谷が“二刀流”を高いレベルで維持する選手に成長したとき、このシーンはエポックメイキングと言えるものになるかもしれません。
なお、大谷は今季3本塁打を放っていますが、2本目はロッテの大谷から外角寄りのストレートを札幌ドームのバックスクリーン横へ。3本目は、オリックス・金子の内角を狙ったボールが外角にシュートぎみに入っていったのを、札幌ドームのライトスタンドへ叩き込んでいます。
204打席で3本塁打というのは決して高い本塁打率ではありませんが、3本とも非常に高い軌道を描いた当たりで、今後、本塁打を量産する打者になり得る可能性も感じました。
今年の秋季キャンプでは、投手の練習を重点的に行った模様の大谷。“二刀流は無理”という意見は相変わらず多いですが、さきのホームランの弾道の持つ魅力も含め、自分は、まだその可能性を信じています。


9. 菅野の「実力」を見せつけたインスラ
(5/18 巨人-埼玉西武〔東京ド〕)

開幕前は1年間の公式戦登板ブランクを心配する声もありましたが、いざシーズンが始まると、とてもルーキーとは思えない安定度の高いピッチングを見せた菅野。
4/13のヤクルト戦でも、バレンティンを外角低めギリギリのスライダーで見逃し三振に切って取るなど、もはやルーキーとしての活躍を論じるよりも、リーグを代表するピッチャーになる可能性をも感じさせる投球を見せていましたが、再びそのポテンシャルを見せつけたのが、この交流戦での西武戦。
試合は4回表に西武が先制、6回裏に巨人が阿部のソロホームランで追いつき、1-1のまま両軍相譲らず9回へ。その9回表、西武が菅野を攻め、2アウト一・二塁のチャンス。そして打席には、この試合スタメンを外れていた片岡が登場。
痺れる場面での対決はフルカウントまで行ったあとも、片岡が外角低めのスライダー、内角へのワンシーム気味のストレート、さらに外角低めのストライクからボールになるスライダー、さらにもう一つ外角へのスライダーと、すべてファールでカット。
さすがの菅野も投げる球が無いかと思った10球目。阿部の構えはインコース。もう1回ストレートかと思ったところで、菅野が投げた球は、内角低めへ曲がり落ちるスライダー。見逃す片岡。審判のコールはストライク。片岡は手を振って「ボールじゃないか」という意思表示をしましたが、おそらく見ていた人のほとんどが予想しなかったボール(解説の小早川氏も、思わず「凄い…」と絶句)。
9回のこのピンチの場面で、右打者のあのコースにスライダーを投げきれるそのポテンシャルには、ただただ驚かされました。
もちろんインスラを要求した阿部のリードも凄いのですが、後で映像を見返すと、サインを受けたとき、一瞬、菅野の口もとが緩んだようにも見えます。
入団の経緯については賛否がある菅野ではありますが、そのマウンド度胸、また1年間公式戦登板が禁じられたなかで、投手としての能力を落とさず、逆に進化させていったその気持ちの強さは、我々が想像する以上に堅固なものがあるように思います。
後半戦は疲労もあってか5失点以上喫する試合もあり、最終的な防御率は3.12に終わりましたが、もう1敗もできない状況で迎えた日本シリーズ第6戦では、楽天打線を7回3安打2失点に抑え、田中将大に今季唯一の黒星をつけた菅野。数多くの球種を、制球の間違いなく投げることができる稀有なピッチャーとして、今後、日本代表の主力として投げる日も近いかもしれません。


10. 各球団ファン みな入り乱れての応援歌合唱
(7/20 オールスター第2戦〔神宮〕)

最後は球団に特化した試合ではなく、オールスターで印象に残った光景。
今季は、札幌、神宮、いわきで行われた日本シリーズですが、例年になく各球団のファンが一緒に応援する姿が目立ったオールスターでした。
特に、自分がいつも行っている球場、また屋外ということで声がこもらずに広がっていくということもあり、神宮での応援の様子は強く印象に残りました。
各球団のチームカラーが交じるスタンドで、みんなで井口や今江の応援歌を、また広島・廣瀬の登場時にはスクワット運動を。
たぶんセもパも関係なく、球場全体で盛り上がっている姿は、“野球好き”の一人として非常にうれしく感じました。
なお、今年は例年に比べて球場に行くことができたのですが、全体的に球場に来るファン層が若くなってきた印象を持ちました。また各チーム、応援の活気が上がったことにより、ライブ感が増している感じもあります。
いずれにしても、ファンどうしの“連帯”が色濃く見られた、今年のオールスター。
機構や制度について色々な問題点が指摘されることの多いNPBですが、球場に来るファンもまたNPBを構成する“一員”ではないかと思います。
今後、FA資格取得期間の短縮などMLBへの選手移籍がさらに多くなる可能性も考えられるなか、今後さらにNPBが魅力のあるリーグになるために、ファンとしてできることは何か。そんなことも考えさせられた、今年のオールスターでもありました。


以上が印象に残ったNPBの10シーン。

その他、印象に残る引退試合などもありましたが、基本、勝負の懸ったシーンを優先したかったので、今回は入れませんでした。
また、DeNAの試合を入れることも考えましたが、客観的に見たときに、ベスト10には入らないかなと思ったので、こちらも選外に(なお、DeNAで一番印象に残った試合は、ヤクルト戦での7点差逆転勝ち)。
今季は残念ながら、ペナントの順位争いでの痺れる試合というのは少なかったように思います(特にセ・リーグ)。
選手の異動も結構多い今オフを経て、2013年を大きく上回る「競り合い」の戦いを2014シーズンのNPBには期待したいと思います。
by momiageyokohama | 2013-11-30 02:20 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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