2013 パ・リーグ順位予想反省
2013年 11月 12日
まず、開幕前に予想した順位は下記のとおり。
1 福岡ソフトバンク
2 東北楽天
3 北海道日本ハム
4 埼玉西武
5 オリックス
6 千葉ロッテ
そして、実際の順位はこちら。
1 東北楽天
2 埼玉西武
3 千葉ロッテ
4 福岡ソフトバンク
5 オリックス
6 北海道日本ハム
セ・リーグではヤクルトと阪神の見立てが大きく違いましたが、パ・リーグの方では福岡ソフトバンクと千葉ロッテの順位が予想とかなり異なりました。
楽天の優勝は「もしかしたらあるかも」と思ってはいましたが、2位に7.5ゲーム差をつけての優勝というのは予想外でした。
一方、2~4位争いは最後の最後までわからない大接戦となり、前年首位の日本ハムが最下位に沈んだことも含め、「チーム力拮抗のパ・リーグ」は今年も健在。
以下、各球団別に、簡単にシーズンを振り返っていきたいと思います(勝敗数の右の数字は勝率)。
〔1位 東北楽天〕 82勝59敗3分 .582
開幕前、ソフトバンクが躓くようなことがあれば優勝の可能性もあるかもと予想していた楽天でしたが、想像以上に「強さ」を見せ、球団創立9年目でのパ・リーグ制覇を果たしました。
「開幕からぶっちぎり」というシーズンではありませんでしたが、田中の連勝もあり、大崩れすることなく前半戦を戦い、貯金10の首位で折り返し。後半戦も安定した戦いを見せ、少しだけロッテに詰め寄られた時期はあったものの、そのまま首位でゴール。シーズン終盤は、チームが好調であっても「絶対に手綱を締める」意図が見える星野監督の試合後インタビューが楽しみでもありました。
打撃に関して言えば、すでにあらゆるメディアで言われていることではありますが、やはりジョーンズとマギーの加入が大きな戦力アップをもたらしました。昨年からの得点アップ幅(137点)は、リーグ2位(1位はソフトバンクの208点)。ホームラン数のアップ幅(52本→97本)もリーグ2位です。
なお、結果的に四番の責を果たしたジョーンズですが、これまでのトータルの実績は申し分ないものの、ここ5年間の成績はすべて打率2割5分以下、100試合以上の出場も1年のみ、20本塁打以上も一度も無しと、実はリスクを孕んだ獲得でもありました。
ただ、オランダ代表として出場したWBCでは、選球眼のよいところを見せ、最終的には打率.333、出塁率.441。そしてシーズンでも、143試合に出場し、打率.243、26本塁打、94打点、出塁率.391。さらに、マギーも、全144試合に出場し、打率.292、28本塁打、93打点、出塁率.375という好成績を残しました。
昨年在籍したフェルナンデス、ガルシア、デレーロ、ハーパー4人の合計が11本塁打、89打点だったことを考えると、いかに大きな戦力補強となったかがわかります。なお、成功の最大のポイントは、MLBでも“既知の関係であった”二人を獲ったことかもしれません。
一方の投手陣は、開幕前の予想とは違った布陣になりました。
当初は、田中・釜田・ダックワース・美馬・辛島(or 戸村)、そして則本、また腰痛が癒えれば塩見が先発の陣容になると予想。しかし、2年目の釜田(昨年7勝)は故障もあって1勝のみ。また、昨年ともに8勝を挙げた美馬と辛島も今年は年間通してローテに入ることはできず、それぞれ6勝、3勝止まり。塩見(昨年6勝)に至っては、一軍登板ゼロ。ファームでもわずか6試合の登板に終わりました。
しかし、これらのマイナスをすべて帳消しにしたのが田中将大。24勝0敗1S(登板28試合)、防御率1.27という成績は、もはや「伝説的な数字」といっていいでしょう。
そして、日本シリーズでも強烈なインパクトを見せたルーキー則本(シーズン15勝8敗)。指名にこぎつけたスカウト担当は、本当に自分の仕事が報われた思いではないでしょうか。
また、シーズン後半は、長谷部、金刃といったところも存在感を見せました。さらにはシーズン序盤の布陣から大きく入れ替わった外野陣(島内の台頭、岡島のコンバート成功)も含め、シーズン前の期待値を大幅に上回る選手が次々に登場した楽天(その象徴が銀次と言えるでしょうか)。
来季は、ジョーンズ・マギーの去就次第で、また陣容が変わってくる可能性もありますが、星野監督の続投も決定し、松井裕樹(登録名は松井裕?)も獲得と、今後、さらにパ・リーグの中心チームになっていきそうな雰囲気もあります。
〔2位 埼玉西武〕 74勝66敗4分 .529
中島が抜け、中村も復帰までにはかなり時間がかかる模様。セットアッパー・ストッパーの陣容も不安要素が大きいため、開幕前はかなり苦戦すると考えていました(ということで、4位に予想)。
しかし、いざ開幕してみると、先発の6人が安定。ルーキーの金子も活躍し、ここ2年間、怪我で出場機会が少なかった片岡も元気なプレーを見せ、4月は首位を快走。
しかしその後、開幕から好調だった片岡が故障で離脱。さらに、4月中旬からスタメンで起用されていた坂田が走塁中の負傷で肩を脱臼と、徐々に雲行きが怪しくなってきます。
4年目となった菊池は「覚醒」したピッチングを続けていたものの、中継ぎ以降のピッチャーは安定を欠く状態。シーズン中盤には、試合後半にひっくり返される光景が何度なく見られました。
そうしたなか、ブルペン陣で唯一の光といってもよかったのが、ルーキーの増田。初登板こそ浅村の悪送球で負け投手となってしまいましたが、150kmを計測することもあるストレートと高速スライダーで、14試合連続無失点を記録するなど安定した投球を続けていきます。
打の方では、浅村の打撃が開花。5月末から四番に座ると、「ホームランの可能性もあり、チャンスにも強い」四番として、昨年とは見違えるようなバッティングを見せました。
昨年の打率.245・7本塁打・37打点から、打率.317・27本塁打・110打点という変貌ぶりは、同じくパ・リーグのなかで躍進を見せた中田翔、長谷川をも凌ぐインパクトでした。
また、こちらも昨年から大幅に出塁率をアップさせたヘルマンが6月末から一番に定着(最終的には、パ・リーグトップの出塁率.418)。全試合三番でスタメン出場し、ヘルマンに次ぐリーグ2位の出塁率(.396)を記録した栗山とともに、その活躍は浅村が打点王を獲得する一因ともなりました。
それでも、チームの勝ち星は思ったようには上がらず。9月16日時点で3位・ソフトバンクと5ゲーム差と、Aクラス入りは厳しいかと思われました。
しかし、そこからが凄かった。9月22日からの14試合で12勝2敗。しかも12勝のうち、1点差勝ちが8、2点差勝ちが3と、競り合いでの驚くほどの強さを見せ、大逆転で2位にまで上がりました。
それをもたらしたのは、片岡・中村の復帰、高橋朋の台頭、そして涌井のストッパーでの復活劇でした(果たして今オフの去就は?)。
来季は、6年間指揮を執った渡辺監督に代わり、自身二度目の西武での指揮となる伊原氏が監督になります。
前任の監督とはタイプが違うだけに、それがマイナスの方向に行ってしまうのではという不安もありますが、逆にその厳しさが、優勝を5年間逃しているという選手の悔しさとシンクロしていい方向にいく可能性も?
いずれにせよ、来季もなかなか予想しづらいチームとなりそうです。
〔3位 千葉ロッテ〕 74勝68敗2分 .521
シーズン前は、最下位に予想。急遽集めたようにも見えたコーチの陣容への不安。また、ロッテのチームカラーと、「プラスの部分を褒める」というより「マイナス面への言及」が多いイメージ(解説を聞く限り)の伊東監督との相性に疑問を感じたことがその理由でした。
しかし、開幕初戦・2戦目と、2日続けてオリックスとの延長12回の戦いを制すると、派手ではないものの、粘り強い戦いを続けていきます。
その戦いを支えたのは、従来からの実績組(といっても、そんなにはいないのですが)に加え、とてもルーキーとは思えない貫禄の松永(登場曲はThe Stone Rosesの「Begging You」)、プロ4年間を経てようやく支配下登録選手となった西野、開幕2週目からレギュラーに定着し昨年の62試合から大きく出番を増やした鈴木大地、パッと見ると時代劇の斬られ役のような風貌の服部といった面々でした。
試合終盤での逆転勝ちも数多く、5月中盤には首位に。その後、楽天には抜かれはしたものの、しぶとい戦いを続け、後半戦もほぼ2位で推移(7月以降は、昨年10イニングも投げなかった古谷が思ってもみなかった活躍)。最終戦で西武との直接対決に敗れて3位に終わりましたが、決して戦力が豊富とは言えないなか(シーズン途中に入ったブラゼル以外は目立った補強はなし。本来正捕手の里崎も怪我により、本格的に復帰したのは8月からだった)、貯金6でシーズン終えたという成績は、健闘と言ってもいいと思います。
シーズン前、ともするとロッテのチームカラーとの相性を不安視した伊東監督ですが、ロッテの監督となった今季は、試合後のインタビューで笑みを湛えながら受け答えをする表情が印象的でした(あご下のダブつき具合は若干気になりますが(^^))。
特に驚いたのは、伊東監督の誕生日を試合前に祝ったときに、G・G・佐藤が伊東監督に顔面ケーキをお見舞いしたシーン。西武時代も一緒だったG・Gだからこそ為せるわざとも言えますが、それでも伊東監督が笑顔を見せたのを見て、「本当に“ロッテの監督”になろうとしているんだな」と感じました。
選手の話に戻ると、個人的に印象に残ったのが、井口と今江。
井口は同世代ということもあり、1年でも長く現役を続けてほしい選手でもあるのですが、打率.297・23本塁打・83打点・出塁率.390と、ファーストへのコンバートによる負担減もあってか、昨年を大きく上回る数字を残しました。
一方の今江は、序盤戦は打率1割台にあえぐなど絶不調だったものの、そこから盛り返して、5月中旬からは四番に定着。最終的には、リーグ2位の打率.325でシーズンを終えました。年によって打率の上下動が激しい選手ではありますが、それが逆に人間らしいとも言え、「プロ野球を見ているなあ」と感じさせてくれる選手でもあります。
チーム全体の話に戻ると、Aクラス入りを果たしたとはいえ、二桁勝利を挙げた投手はゼロと、今年の結果が来年の躍進につながる保証は全くないのですが、拮抗するパ・リーグのなかでも、特につかみどころの無いチーム。来季も、その順位予想には頭を悩ませそうです。
〔4位 福岡ソフトバンク〕 73勝69敗2分 .514
シーズン前は優勝候補に挙げる人も多かったソフトバンク。その例にもれず、自分も優勝チームに予想しました。先発の枠を10人ほどで争う投手陣。ペーニャが2年目を迎えて日本野球にさらにフィットし、新外国人ラヘアも日本野球に対応できそうな印象。
投打とも盤石に見えたのですが、開幕戦の勝利の後、5連敗(楽天戦2試合、西武戦3試合)と、いきなり躓きます。
5連敗後に2連勝したものの、また3連敗となかなか波に乗れず。
その後も、4/28~5/3まで5連勝したと思いきや、翌5/4~5/8まで5連敗。交流戦期間中の5/26~6/13は、11勝1敗1分けと一気に貯金を作った(この期間中、帆足が3連勝)と思いきや、パ・リーグのチームとの対戦に戻った6/23~7/13は3勝13敗と急降下(13敗中4試合で千賀が敗戦投手)と、なかなか戦い方が安定しませんでした。
8月以降はようやく貯金状態で戦えるようになりましたが、肝心のシーズン最終盤、9/19~9/26の7試合で1勝6敗。その後3連勝したものの、西武との10/2・3の直接対決で、いずれもファルケンボーグが8回裏に勝ち越し弾を浴び(2日は栗山、3日は中村)2連敗。続く日本ハム戦でも8回に五十嵐が3点差を守りきれず逆転負け。最終的に、2位と2ゲーム差、3位と1ゲーム差での4位に終わりました。
ソフトバンク最大の誤算は、シーズン前に描いていた先発投手陣が軒並み予想を大きく下回る結果に終わったことでしょう。攝津を除き20試合以上先発で登板した投手はゼロ。
昨年規定投球回に到達した左腕二人は、大隣が黄色じん帯骨化症でわずか7試合の登板(6月には今季絶望との診断)、山田も不振でわずか9試合の登板。
昨年、彗星のごとく現れ、8勝1敗、防御率1.07という強烈な成績を残した武田も、肩の疲労があったためか制球が悪く(93イニングで74四死球)、5月中旬~7月はほぼ二軍。期待された新戦力も、パディーヤが再三キャッチャーとの呼吸が合わないシーンを見せるなど、ストレスの溜まる投球を続け、結局3勝止まり。新人王の有力候補とも目された東浜も、4月に先発で投げた2試合ともKOを喰らい、次に一軍に登板したのは9/23。わずか5試合の登板に終わりました。
そうしたなか、前半戦は昨年わずか登板1試合の帆足がローテを守り、なんとか形は作りますが、FAで獲った寺原は「投げては怪我」の繰り返し。チャンスが回ってきた新垣、大場といったところもその好機を生かせず、最終的には、7月下旬に途中入団したオセゲラ、7月末に支配下登録されたバリオスといったところが救世主になるほどの窮状。
チーム防御率3.56(リーグ4位)は格段に悪い数字ではありませんが、即戦力ルーキー、実績ある外国人投手、FAでの投手獲得、MLB帰りのリリーフ獲得と、球団の補強策は決して悪くなかったと思われるなかでのこの結果には、チーム作りの難しさを感じました。
なお、結果的にチームはBクラスには終わってしまいましたが、選手個々を見ると、野手・投手ともに、若手・中堅選手が着実な成長を見せたシーズンでもありました。
野手では、長谷川が198安打を放ち首位打者に。6年目の中村晃は、5月中旬から一番に定着し、3割をマーク。今宮はほぼ全試合に出場し、ゴールデングラブも獲得。一方、投手陣では、千賀、嘉弥真が大きく台頭。56 1/3イニングで85奪三振という千賀のピッチングは大きなインパクトを残しましたし、2年目の嘉弥真も前年の4試合から40試合と、飛躍的に登板数を伸ばしました。
来季は6年目となる秋山監督。大石ヘッドコーチ、高山投手コーチが去り、ヘッドコーチには小川史三軍監督が、また加藤伸一コーチが二軍から一軍の投手コーチになる布陣となりますが、2年連続で優勝を逸しているなか、来季こそ、巻き返しのシーズンとなるでしょうか。
〔5位 オリックス〕 66勝73敗5分 .475
4月中旬に2位になったことはあったものの、4月下旬頃から大きく負けが込み始め(4/21~5/5は、1勝11敗)、その後はどうしても貯金状態を作ることができず、借金7の5位に終わったオリックス。
チーム防御率は3.31でリーグ1位。逆にチーム打率.256、得点513はリーグ最下位なので、この数字から考えると、得点力不足が5位に終わった大きな要因と言えるでしょう。
ちなみに、昨年はチーム防御率もリーグ最下位(3.34)。チーム打率(.241)、得点(443)は今年と同じくリーグワーストだったので、「投手陣は改善の傾向が見られたが、得点力の改善は道半ば」だったシーズンとも言えます。
オリックスというと、毎年、主力野手が信じられないぐらいの不振に陥るという、あまり良くない特徴があります。今年に関しては、坂口、後藤、T-岡田の3人。正直3選手とも、昨年の時点ですでに成績が下降してはいましたが、後藤・T-岡田の二人は、それに輪をかけて今季、成績が下降。右肩脱臼からの復活が期待された坂口も、なかなか打率が上がらず、8月上旬には腰痛により離脱。2年連続で100試合出場に届かないという結果に終わりました。
なお、2011年→2013年の3選手の成績推移は下記のとおり。
坂口 144試合 .297 84得点 → 40試合 .228 7得点 → 97試合 .230 47得点
後藤 130試合 .312 55打点 → 131試合 .242 43打点 → 69試合 .243 16打点
T-岡田 134試合 .260 16本 → 103試合 .280 10本 → 58試合 .222 4本
3選手ともほぼフルシーズン出場した2011年は、4位ながら貯金1というチーム成績を残しているので、これら主力野手の不振がチームの順位に直結していることがわかります。
糸井・李大浩・バルディリスのクリーンアップは主軸として及第点以上の成績を残したものの、一・二番が、さきの坂口含めいずれの選手を起用しても不発。8月に入ってようやく一軍での常時出場となった平野は別として、100打席以上立って打率が2割6分を越えているのが、クリーンアップのほかにはキャッチャーの伊藤のみという状況は、森脇監督も頭が痛かったと思います。
その伊藤ですが、今季は137試合と、ほぼフルシーズン、正捕手として出場(昨年・一昨年はともに66試合)。打撃でも.285、40打点と飛躍的な成長を見せました(一昨年・昨年の打率は.156、.205)。先日の台湾戦の日本代表にも選ばれるなど、オリックス長年の懸案だったキャッチャー問題はひとまず落ち着いたといっていいでしょうか。椎間板ヘルニアにより選手生命が危ぶまれた経験を持つ選手だけに、まだ安心はできませんが、そのあたりは2年目・伏見の台頭、また移籍が報道されているソフトバンク・山崎を含めて、体制を組んでいく形になるかもしれません。
一方、リーグ1位の防御率となった投手陣は、ブルペン陣の安定度が目立ったシーズンでした。67試合で防御率1.73という成績を残し、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した佐藤達。59試合で防御率2.12と、4年目でキャリアハイの成績を残した比嘉。そして、隠れた“日本No.1ストッパー”平野佳(防御率1.87、31セーブ。なお、昨年は79 2/3イニングで与四球はわずか5)。
その他、防御率こそ悪かったものの150km超のストレートをどんどん投げ込んでいったルーキー森本、また後半戦は先発として安定した投球を見せた試合も多かった超細身投手・前田、そしてルーキーながら4勝を挙げた松葉など、可能性を感じる若手が多い陣容でもあります。
これらの投手に加え、先日のドラフトで指名した吉田・東明のいずれかが活躍するようであれば、来季は久々にAクラス入りの可能性もあるでしょう。
李大浩の去就、エース・金子の肩の調子によって、チームの成績が大きく変わるところはありますが、“昭和の色男”森脇監督が脚光を浴びる姿が見たい気もします。
〔6位 北海道日本ハム〕 64勝78敗2分 .451
昨年は5位に予想して優勝。今年も、田中賢・糸井が抜けたことを考えると厳しい戦いになると思いましたが、チーム全体の“野球頭”の高さを考えて、3位に予想。
結果は…。シーズン通して苦しみ抜き、前年優勝から一転、借金14の最下位に終わりました。
昨年は、ダルビッシュが抜けた穴を吉川の覚醒という形で埋めた日本ハムですが、今年は糸井・田中という2人の主力野手が移籍。当然、その穴を埋める、あるいはそのマイナスを最小限に抑えることが最大の課題だったのですが、キャンプを終えた時点では、まだその目途は立たず。
それでも、シーズンに入ると、西川が打撃、また「足」の面でも、レギュラーとして十分な活躍を見せ(守備面では拙さを見せましたが)、さすが“育成の日本ハム”と思いましたが、6月に本塁でのクロスプレーで膝を痛め、長期離脱。その後は、中島卓・今浪を起用しましたが、やはり打撃面での物足りなさは否めず。守備面では定評のあった中島卓もたびたび大事な場面でエラーを喫するなど、あまりいい状態でシーズンを戦うことはできませんでした。
そうしたなかでも、WBC日本代表でもレギュラーとして起用され続けた中田が、飛躍的に打撃の確実性を伸ばし(打率.239→.305)、テスト入団のアブレイユも予想外の活躍(31本塁打でホームラン王を獲得)。しかしその一方で、稲葉が絶不調(昨年の打率.290から.203に)。ホフパワー、二岡といったところも、大幅に成績降下(二岡に至っては、打率1割にも満たず)。昨年リーグ2位だった総得点は、リーグ5位まで落ちました。
それにも増して、投手陣のやりくりに苦労したシーズンでもありました。昨年14勝5敗、防御率1.71という申し分のない成績を残した吉川が、7勝15敗、防御率3.31という結果に終わったのが象徴的ですが、その他の先発投手も軒並み成績が下落。
昨年、防御率2.36、11勝の武田勝は、序盤から大量失点を喫する試合も多く、防御率3.91、8勝止まりで、5年ぶりに二桁勝利を逃しました。ウルフも9勝は挙げたものの、規定投球回には届かず。昨年5勝の斎藤佑は一軍登板ゼロ。昨年6勝の多田野もわずか4試合の登板に留まり0勝。昨年6勝の八木はオリックスへ移籍と、木佐貫の入団はあったものの、シーズン通して、先発投手の不安定さが目立ちました。
矢貫の獅子奮迅の投げっぷり、ルーキーの鍵谷・河野がともに30試合以上登板とプラスの要素もありましたが、台頭が期待された中村勝・乾・大塚といったところは、今季も一軍定着はならず。
二軍のチーム成績も32勝73敗、勝率.305と、ファンにとっては総じて厳しいシーズンだったと思います。
もともと必要最小限の戦力で結果を出す(そのぶん、選手の評価システム含め、内部の体制をきちんと確立する)という球団だけに、少し歯車が狂うと、今季のような結果も考えられましたが、来季以降、心配なのはファンのモチベーション。
2010年も序盤に大きく負けが込んだシーズンではありましたが、この年は、中盤以降盛り返し、最終的に4位に終わったものの、首位とはわずか3ゲーム差。しかし今季は、途中で盛り返すこともできずに、北海道移転以来最低の結果に。今までで一番厳しい状況とも言え、2014年は日本ハムの“球団力”が問われるシーズンとなりそうです。
なお、今シーズン、福良コーチ、吉井コーチが抜けたコーチングスタッフには、柏原コーチ、小坂誠コーチが加わる模様で、このあたりも、来季に向けてのポイント。
今季の最下位からどう立ち直っていくか注目されますが、大谷の育成も含め、先進的な取り組みをしてきた球団としての「矜持」を期待したいところです。
以上、長くなりましたが、2013年のパ・リーグ総括でした。
アジアシリーズはありますが、今後はFA・移籍・新外国人選手の動向が注目されるシーズンとなりますが、気になるテーマもあるので、また随時更新していく予定です(あと、全然更新していない「記憶に残る3試合」シリーズも)。



























