シリーズ終わり…
2013年 11月 05日
第6戦で160球投げた田中将大が、第7戦でも最後を締めるという、シナリオを書くにしては出来過ぎた展開。
「Get sports」の工藤公康によるインタビューでは、「1点差なら田中では行ってないね。そのまま則本行ってるね」と星野監督が振り返っていましたが、とにもかくにも、本当に田中将大というピッチャーの凄さを見せつけられたシーズンでした。
その田中に今季初めて土をつけるなど、意地を見せた巨人でしたが、勝負を分けたのは、杉内と美馬、二人の3番手ピッチャーの出来の差だったと思います。
その杉内も、昨年は楽天相手に「あわや完全」のノーヒットノーランを達成したわけで、勝負の世界の「非情さ」も感じます。
今シリーズは、星野監督が、選手起用に関して、かなりドライな選択をしたのも印象に残りました。
ともすると「救援陣は信頼されていないのか」とも取られるような投手起用で、巨人に隙を見せる要素を極力排除。金刃、長谷部、斎藤隆といったメンバーがリーグ優勝に貢献した投手たちだという思いはもちろんあったでしょうが、現状の調子、また大舞台での精神力なども考慮して、田中・則本の二本柱をフル回転で起用(青山は、もともとCSからベンチを外れていたので、もしかしたら故障を抱えていたのかも)。
野手に関しても、後半戦はずっとレギュラーで起用していた枡田にこだわることなく、中島・聖澤・牧田といったところを状況に応じて使い分けました。
なお、日本一になったチームなので、ほとんどの選手がチームの一員として機能したシーズンではあったのですが、そのなかでも、感慨深い選手が二人。
一人は、昨年のシーズン前、新たに楽天の打撃コーチに就任した大久保コーチがスポーツニュースの取材で、目をかけている選手として挙げていた銀次。西武の打撃コーチ時代に、ある程度の実績を残したといっていい大久保コーチではありますが、これまでの6年でわずか24試合の出場しかない選手。「銀次」というちょっと変わった登録名への違和感もあり、正直「そうは言うけど、大成するのはかなり難しいのではないか」とその時は思いました。
そして、昨年、ルーキーで開幕一軍に抜擢され走塁要員として出場したものの、「タッチアップでコケて、ホームに還れず」という大失態を犯した島内。
そんな二人ですが、銀次は今シーズン、チームの三番に定着し、.317(リーグ4位)の打率をマーク。さらに、日本シリーズでも殊勲打を連発。ちなみに、銀次のお祖父さん曰く「巨人の高橋由伸に憧れていた」(産経ニュース)というエピソードに、なんとも言えない縁を感じます。
一方の島内は、例の走塁ミスで星野監督の怒りを買って二軍に落とされましたが、それでも昨年44試合に出場。さらに今年は、シーズン中盤以降レギュラーに定着し、97試合で.284、38打点。怪我でシーズン終盤は離脱し、日本シリーズも出番はほとんどありませんでしたが、昨年の失態から巻き返し、今季の楽天の進撃に十分貢献したと思います(星野監督が再びチャンスを与えたということも大きかった)。
こうして東北楽天の日本一という形で幕を閉じた2013シーズン(アジアシリーズはありますが)ですが、その一方で、井端が中日を退団。さらに、松坂、黒田、川﨑、和田(毅)といったところも去就は未定。
小久保監督の侍ジャパン初陣、次期コミッショナーの選定など、まだまだ色々ありそうなシーズンオフとなりそうです。
もちろん、田中将大の去就も。
追記:前回、セ・リーグについて書いた順位予想の反省。パ・リーグに関しても、本当はドラフト前には書こうと思っていたのですが、なかなか進まず。また折を見て書こうと思っています。



























