89%ぐらいは賛成してくれる制度に (再掲)
2013年 10月 14日
セは広島が連勝で、パはロッテが3戦目を制して、2ndステージに進出。
今日の西武vsロッテは試合前半までは見ていたのですが、その後、用事があったため、HDDに録画して外出。
とりあえず、野球に関する情報はシャットアウトして、帰ってから続きを見ることに。
スマホを見ないことは当然として、電車内のテレビも見ないように注意。
しかも都合が悪いことに、自分が主に使っているのが西武線なので、駅に設置しているライオンズの試合速報ボードにも目が行かないように、細心の注意を払って帰ってきました(^^)。
そんななか、ふとパッと見た駅内の電光掲示板の到着時間の下のところに、「……も応援よろしくお願いします」の文字が。
すぐに目をそらした(^^)のですが、果たしてこれは「1stステージは残念ながら敗れてしまいました。…来年もよろしくお願いします」の『よろしくお願いします』だったのか。それとも「みなさんの応援もあって1stステージを突破することができました。2ndステージも応援よろしくお願いします」の『よろしくお願いします』だったのか。
一応、その真相は知ることなく、家に帰って、続きを見ました。
結果的に涌井の投入が追加点を与えることになってしまいましたが、あと2イニングしかない状況で「強引にでも流れを変える」という渡辺監督のギャンブル的采配とも思われ、そうした賭けに出たこと自体は間違いとは言えなかったと思います。
なお、今季は、特にセ・リーグが完全に独走状態だったこともあり、プレーオフの制度への疑問が論じられることが多いですが、ひとまず今季は、こうした制度で行くといったことが確定した時点で、広島が日本シリーズに進出したとして、広島が責められる必要はなし。もし疑問を呈されるとしたら、こうした事態が十分考えられるにもかかわらず、制度の改変に消極的だった運営サイドの姿勢だと思います。
いずれにしても、現在のプレーオフが、野球ファンの大勢が納得行く制度かと言われると、そうはなってないことは事実。
プレーオフの整合性をとるための「球団数増加」という方策も、現状では現実的ではない(球団数拡張には、NPBのブランド力を今よりも向上させることが、まずは絶対条件)ので、ひとまずは12球団体制でどういう形がベターな方策かを話し合う必要性があると思います。
実は4年前、拙ブログで、プレーオフ改革案を書いたことがあります。
当時の記事にも書いたように、完全なオリジナル案というわけではなく、他の方が提案していたものをアレンジした方策ではありますが、時期的にタイムリーな内容でもあるので、もう一度、挙げてみたいと思います。
(2009.10.16 記)
いよいよ、明日からクライマックスシリーズが始まります(まずは楽天vsソフトバンク、土曜からは中日vsヤクルトもスタート)。
今年ほどクライマックスシリーズ争いが盛り上がったペナントシーズンも、そして、今年ほどクライマックスシリーズのあり方に疑問が投げかけられたシーズンもないでしょう。
パ・リーグは、シーズン後半、楽天と西武が激しい3位争い。「野村監督最後の年」というトピックも重なって大いに盛り上がりました(最終的には2位まで躍進)。
セ・リーグも、なんと「シーズン終盤まで6チーム中5チームがクライマックスシリーズ出場のチャンスを残す」という展開で、ペナントシリーズの本当に最後まで野球ファンの興味をつなぎ留めました。
一方で、1位・巨人と2位・中日の差が12ゲーム。巨人と3位・ヤクルトにいたっては22ゲームと、とても同じAクラスとは思えないほどの差がついてしまい、ヤクルトは「勝率5割以下での初のクライマックスシリーズ出場チーム」という、何ともむずがゆいポジションでシーズンを終えました。
「プレーオフがあるおかげで、シーズンが盛り上がる」
「ペナントの優勝の価値を貶めるバカバカしい制度」
ファンの間では両方の意見があります。
このブログでも何度か書いていますが、自分はプレーオフ賛成派です。
もちろん、ペナントを勝ち獲ったチームのファンが「せっかくペナントを勝ったのに、日本シリーズに行けないなんて…」と思う気持ちもわかります。
もし、横浜がまた38年ぶりぐらいに優勝(まあ38年もかかるようであれば、もうその頃球団自体ないでしょうが(^^))したにもかかわらず、プレーオフで敗退し日本シリーズに行けないなんてことが起きたら、それこそ泣くに泣けないでしょう(T-T)。
それでも、プレーオフ制度は続けるべきだと思います。
自分は、「プレーオフ制度」はプロ野球を面白くする「仕掛け」だと思っています。今回のプレーオフ制度(パ・リーグ)は、ちょうどプロ野球界が「球団合併」問題で揺れた2004年から始まりました。プレーオフの導入が決定した時期が、2004年(あるいは2003年)の何月だっかは記憶が定かではありませんが、このプレーオフ導入は、「プロ野球人気下降」への危機感の表れだと、自分は解釈しました。
プレーオフの翌年に始まった「交流戦」もそうですが、「もはや、みんなが無条件でプロ野球を見る時代ではない。これまでの制度に固執するのではなく、なんとかファンを惹き付ける『仕掛け』作りをしなければいけない」というのは、正しい流れだと思います。
それが、MLBからのパクリばかりというのがちょっと悲しいところ(^^)ではありますが、そうそう素晴らしいアイデアがポンと浮かぶことは難しいでしょうから、「他国の同競技で成功している仕組みを採り入れる」というのはそんなに悪いことではないでしょう。
長年慣れ親しんだ「両リーグの優勝チームが日本シリーズを戦う」という仕組みが名残惜しいところもありますが、人々の趣味嗜好が分散化していくなかで、プロ野球がファンの興味をつなぎ留める、あるいはその魅力をより多くの人に知ってもらうためには、大きく変えていかなければいけない部分もあります。
プレーオフは、その一つとして「アリ」だったと思います。
ただし、プレーオフは「劇薬」でもあります。
取り扱いは慎重にしなければならず、「ただ導入すればいい」という安易な気持ちで、その内容を精査せずに導入すると副作用も起こり得ます。
MLBのプレーオフが30球団中8球団(割合にすると27%)しか出られないのに対し、今回、NPBは、12球団中6球団(50%)が出られる制度にしました。
この「半分のチームが出られる」制度にしたことが、「消化試合がほとんどない」という、プレーオフ導入以前のペナントから考えると奇跡的な状況を生み出した原因の一つとも言えますし、逆にファンの間に不公平感を生んだ最大の要因とも言えます。
もし実現が可能であれば、「球団数を増やして、プレーオフ出場の価値を高める」という方法もあるのでしょうが、その場合、理論上はあと4球団作らなければなりません(セパ1チームずつ増やしたとすると各7球団で半端。1リーグ偶数球団にするには最低各リーグ2球団増やさなければならない)。
「1チーム作るだけですったもんだの日本プロ野球界が、あと4球団作る」というのは、現時点では正直、実現性は低いでしょう(戦力不均衡が起こらないための制度作り、シーズン1試合の価値の低下などの問題もクリアする必要がある)。
しかし、かといって、リーグ3位までプレーオフに出られるということの面白さをファンが知ってしまった今、そして各球団がその「おいしさ」を知ってしまった今(もちろん、1位になったチームのファン・球団は納得できない部分は大きいでしょうが)、果たして「プレーオフ出場チームの減(具体的には2位までの出場)」という判断を、日本野球機構が下せるでしょうか。
おそらく、今年のクライマックスシリーズの結果いかんで、またCS制度の仕組みについての議論の内容は変わってくるでしょう。
ただ、プレーオフの結果がどうなるにせよ、制度を決定する部分に携わっている人たちには、「今のプレーオフ制度はまだ不完全なもので、今後さらに精錬させる必要がある」という意識は持っておいてほしいと思います。
でないと、「日本一になったチームが、ファンの理解を得られない」という悲しい事態が何年も続く可能性もあります。
なお、個人的なクライマックスシリーズの改善案を考えるとすると、下記のようなものになります(先に言っておきますが、1と2は、記事を見た当時「なるほど!」と思った、報知新聞・蛭間記者のブログに載っていた案と一緒です(^^))。
1.第1ステージ(2位チームに1勝のアドバンテージ。4戦3勝制)
2.第2ステージ(1位チームに1勝のアドバンテージ。6戦4勝制)
3.対戦チームと10ゲーム差ある場合は、さらにアドバンテージ1勝追加。
15ゲーム差ある場合は、アドバンテージ2勝追加。
4.アドバンテージが、プレーオフの必要勝ち数を上回った場合、上位チームが自動的に勝利。
5.開催地は、すべて上位チームのホーム球場
これを、今年のペナントにあてはめてみると、下記のように。
(( )内は次ステージに進むのに必要な勝ち数)。
【パ・リーグ】
(1位・日本ハム → 5.5差 2位・楽天 → 1.0差 3位・ソフトバンク)
《 第1ステージ 》
●楽天(2勝)vs ソフトバンク(3勝)
《 第2ステージ 》
●日本ハム(3勝)vs 楽天 or ソフトバンク(どちらも4勝)
【セ・リーグ】
(1位・巨人 → 12.0差 2位・中日 → 10.0差 3位・ヤクルト)
《 第1ステージ 》
●中日(1勝)vs ヤクルト(3勝)
《 第2ステージ 》
●巨人(2勝)vs 中日(4勝)
●巨人(1勝)vs ヤクルト(4勝)
パ・リーグの場合は、現行の制度と第1ステージが少し違いますが、全体的にはそんなに変わりありません。
一方、セ・リーグの場合、この制度だと、巨人は中日が相手の場合は1勝4敗でない限り、さらにヤクルトが相手の場合は0勝4敗でない限り日本シリーズに進出できます。逆に、ヤクルトは、第1ステージ・第2ステージを7連勝しない限り、日本シリーズへの進出はありません(もし進出したら、それこそ「奇跡の7連勝」になりますが)。
なお、上記の場合で第1ステージが行われないケースは、2位と3位の差が15ゲーム差以上あった時になります。
といった感じで考えてみましたが、おそらく、もっといい方法もあるかもしれません。
ただ、野球機構、というか実際は各球団のトップになりますが、興行の主体者が制度について議論すると、どうしても利害関係や思惑が入り過ぎてしまい、うまくまとまらないように思います。各球団によってかなり意見は違うでしょうし、それこそその年の順位によって言うことも変わってくるでしょう(横浜の場合は、意見を言っても「でも、おたくのチーム、どうせ出ないでしょう?」と言われそうですが)。
であれば、せっかくの機会なので、「クライマックスシリーズ」の愛称を決めたときと同じように、プレーオフの方法を、一般ファンに公募してもよいのではないでしょうか。
みんなそれぞれ独自の案を持っているでしょうし、これだけ野球ファンがいるんですから、「これは素晴らしい!」というプレーオフ制度案もかなりあるのではないかと思います。
正直、プレーオフという制度の特性上、「100%の野球ファンが満足する制度を作る」ことは難しいでしょう。
でも、少なくても89%ぐらい(^^)の野球ファンが納得できるような制度に、なるたけ近づけていってほしいと思います。
最後に、もう一つ。
NPBは、クライマックスシリーズを売り出すのが下手すぎる(^^)。
おそらく、第1ステージの地上波中継はほとんどないでしょうが、これでは、せっかくふだん野球を観ない人にも野球を観てもらえるかもしれない「商品」を作ったにもかかわらず、それをまったく生かしきれていないことになります。
昨年のセ・リーグ第1ステージ第3戦9回表の「藤川 vs ウッズ」のような、野球の素晴らしさと残酷さが凝縮されたような場面が見られるのも、こうした真剣勝負の短期決戦ならでは。
もう少し、クライマックスシリーズの「売り出し方」を工夫してほしいですね。



























