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プロ野球後半戦 各球団の「ここが上がれば」 -パ・リーグ編-

前回は、セ・リーグ各チームの後半戦に向けての「ここが上がれば」ポイントを挙げましたが、今回はパ・リーグ編を。
こちらも、セ・リーグと同様、シーズン前の順位予想(ソ楽日西オロ)が、現時点ですべて違う状態(^^)。楽天の上位はある程度予想できましたが、ロッテの健闘、ソフトバンクの下位低迷は、予想外でした。
ただし、1位から6位まで、まだ7.5ゲーム差。昨年を上回る混戦で、その昨年は、前半戦首位ターンのロッテが最終的に5位に沈むという結果。
まだまだ後半戦、予断を許さない戦いが続きそうです。

(なお、各ポイントの右に挙げた数字は、その可能性)


東北楽天

ジョーンズの打率.260到達」 30%
青山・ラズナーの安定」 30%

前半戦を貯金12の首位で折り返した楽天。その大きな原動力とされるのが、ジョーンズとマギーの新外国人2人。ただ、マギーの方は、打率.290・18本・54打点で、得点圏打率も.324と、貢献打の確率が高いイメージがあるのに対し、ジョーンズは、前半戦終了時点で17本塁打・48打点は及第点として、打率が.226、得点圏打率に至っては.200と、四番としての働きを全うしているとは言い難い状況。
シーズン当初から打率は2割5分に届かなかったものの、四球数は多いため出塁率が高く、そのうち打率も上昇するのではと思っていたが、逆に前半戦終盤に入ると打率は下降気味に。本塁打の割合は多少増えたものの、97三振はリーグワーストと、打線をストップさせる場面も目立った。
正直、ここから打率.280ぐらいに上げていく可能性は低いと思うが、かといって不調だからといって四番を外すことが難しい選手だけに、せめて.260ぐらいまでは上げていってほしいところ。それこそペナントだけでなく、クライマックスシリーズのような短期決戦では、よりその確実性が大事となる立場だけに、経歴を持つ選手とはいえ、勝負どころでは何らかのテコ入れも必要では。
ジョーンズの確実性とともに、後半の楽天のカギを握るであろうポイントが、救援陣の安定度。現時点でのセットアッパー青山、抑えのラズナーとも、それぞれ防御率が3.41、2.64と、そこまで安定感があるとは言えない。昨年に関しても、2人とも防御率が2.50以上だっただけに、ポテンシャル的にこれ以上を望むのは難しいかもしれないが、競った試合も多くなるであろう後半戦、可能ならば、もう1ランク安定度を上げてほしいところ。
なお、情勢を見るに敏な星野監督だけに、もし青山・ラズナーが打ち込まれる試合が続くようだと、小山伸のストッパー起用、また先発陣からの緊急的な配置転換もあるかもしれない。


千葉ロッテ

内野手の控え層の底上げ」 30%
藤岡の一本立ち」 40%

前半戦終盤、楽天に首位の座を明け渡したものの、貯金8の2位と、シーズン前の大方の予想に反し、好調をキープしているロッテ。
その好調の要因の一つとも言えるのが、ファースト・井口、セカンド・根元、サード・今江、ショート・鈴木と完全に固定化された内野陣。序盤こそ今江が不振だったが、その今江に代わって出場した鈴木大地が連日ヒットを放つ活躍。その鈴木を今度はショートのレギュラーとして起用。根元をショート→セカンド、そして井口をセカンドからファーストへコンバートすることで、「打」の面でも「守」の面でも循環がよくなった。さらに、今江も復調し、5月中旬からは四番を務める働きも見せるようになったことで、現在の内野陣は完全な安定状態のようにも見える。
しかし、逆に固定化されているがゆえに、もし故障などでレギュラー陣が離脱した場合、一気に戦力ダウンする可能性も。現時点で、内野の控えは細谷と大松のみ(ブラゼルはDH専門と考えたとして)で、特にセカンド・サード・ショートを守れるのは細谷だけ。その細谷も打率.192(52打席)という成績。その次の選手を探すとなると、一軍実績の無い高濱・角、二軍でも打てていない塀内・早坂といったメンバーとなり、大幅な戦力ダウンは必至。井口が再びセカンドに戻るという可能性も考えにくく、結構脆い土台の上にあるのが、今のロッテの内野陣と言える。
レギュラーが故障無くシーズンを終えれば、ウイークポイントとはならない部分ではあるが、鈴木大地が若干調子を落としている(現在の打率は.275)ようにも見えるなか、伊東監督は、何か対応策を考えているだろうか。
一方、打撃陣と同じく、決して戦力が揃っているとはいえないなか、健闘を見せたといっていい投手陣。
ただ、成瀬以外は、1年通してローテを守った経験がある投手がいない陣容。その成瀬も6月末に登録抹消され、さらに厳しいやりくりが予想される後半戦。
そうしたなか、その潜在能力からすると、やはり期待されるのが藤岡の成長。ここまでチーム4位のイニング数となる64 2/3イニングを投げるも、4勝6敗、防御率4.73という成績。一時、中継ぎに配置転換され、その後、先発に戻るも3回KO。それでも、ロッテが昨年のような轍を踏まないためには、藤岡の力が必要。ゴンザレス、グライシンガーの両外国人、渡辺俊・小野らのベテラン陣の復調がそれほど期待できないなか、果たして2年目後半での覚醒はあるか。


埼玉西武

二遊間の守備の安定」 30%
岸の『投手陣の柱』としての活躍」 60%

序盤は、投打とも若い戦力が活躍し、首位を快走。その後、5月中旬、6月は負けが込み、Bクラスに転落するも、7月に入ると再び盛り返し、Aクラスでのターン。
中島が抜け、中村が不在という状況のなか、リーグ3位の339得点を上げており、浅村の成長など、相変わらず野手の「育成力」を感じさせるが、一方で気になったのが、ショートのエラーの多さ。巨人戦での浅村のサヨナラエラーに象徴されるように、得点に直結するようなエラーも多く、ここまで金子6失策(守備率.945)、浅村4失策(同.895)で、守備がいいと言われる永江も4失策(同.968)。
また、ショートに比べると失策は少ないが、片岡が離脱しているなか、完全に固定化されているとは言えないセカンドの守備も不安要素の一つである(7月は鬼崎が使われることが多かったが)。
比較的守備がいい山崎が故障で離脱中、新しく入った渡辺直も横浜時代は守備でのミスが間々あっただけに、今後も多少のエラーは計算に入れながらの戦い方になるのかもしれないが、僅差での争いが予想されるパ・リーグだけに、できれば不要な失点を招く可能性は低くしておきたいところ。
投手陣に関しては、シーズン前の予想と比べ、かなり先発陣が頑張った印象があるが、そのなかで、後半戦のキーマンに挙げたいのは岸。5月には不振で二軍落ちしたこともあったが、ここ5試合は、勝ち負けがつかない試合2試合はあったものの、自身の勝ち星的には3連勝。
現在の5勝5敗、防御率3.26という数字には決して納得してはいないと思うので、後半戦の巻き返しに期待。先発投手の陣容は総じて安定しているとはいえ、キャリア的にはそのなかで一番の経験を誇る投手だけに、涌井の復調があまり期待できない状況下、その果たすべき役割は大きい。


北海道日本ハム

先発5・6番手の確立」 50%
アブレイユの調子維持」 50%

交流戦前までは、どうなることかと思うほど低空飛行が続いたが、6月中旬からグーッと勝ち星を重ね、結果的には、借金1での前半戦ターン。話題としては、ほぼ大谷の「打」「投」に集中したが、中田の確実性アップ、木佐貫・大引のチームへのフィットといったところが、パ・リーグ戦線に踏みとどまった要因と言えるかもしれない。
日本ハムというと、投手陣がいいイメージがあるが、今年前半戦の先発陣は結構ギリギリの状況が続いた。結果的には、吉川・木佐貫・武田勝・ウルフ・谷元といったメンバーでまわせたように見えるが、吉川は昨年ほどの安定度は無く、6勝7敗と1つの負け越し。先発二番手の役割と考えられた武田勝も、序盤で大量失点を喫する試合が多く、ここまでの防御率は5.00(勝ち星的には6勝5敗)。ウルフは、ほぼ6イニングがMAXの先発。今季は先発で起用されている谷元も5回持たず降板することも多く、そう見ていくと、実は全体的に不安定度の高い先発陣と言える。
そうした状況下、後半戦、貯金を増やしていくには、さきの5人以外に先発を任せられる投手を増やしていきたい。実績的には、ケッペルに期待したいが、1年ぶりの復帰明けで、まだ1試合の登板しかしていないので、無理はさせられないところ。となると、中村勝、そして大谷の若いパワーが鍵を握るか。
打線の方は、中田の大幅な打率アップに加え、新外国人アブレイユの活躍(.292・21本・55打点)が大きかった前半戦。テスト入団にもかかわらず、ここまでの成績を挙げるとは思わなかったが、後半戦は他チームのマークも厳しくなってくると思われる。控え層が手薄(もう一人の外国人野手ホフパワーは.202・5本という成績、二岡も今年は不振)なだけに、前半戦のような打撃がどこまで見せられるかが、日本ハム浮沈のポイントの一つになると思われる。


福岡ソフトバンク

先発投手の再整備」 50%
ラヘア、ペーニャの復調」 30%

シーズン前は、優勝候補に挙げる人も多かったソフトバンク。混戦が予想されるパ・リーグではあったが、そのなかでも、戦力的には投・打とも充実していると思われた。
しかし、蓋を開けてみると…。交流戦で盛り返しはしたが、その後、再び失速し、40勝42敗という成績。内容的にも、予想の50%ぐらいの出来といっていい前半戦から、いかに盛り返せるか。
投手陣では、なんといっても、先発ローテが揃わなかったのが、最大の誤算。開幕前は、10人以上の投手が先発の枠を争うのではと見られ、なかでも、攝津・大隣・武田・パディーヤ・東浜・山田といったところが、その枠を勝ち取るのではと思われたが、結果的に、ローテをほぼ守ったのは攝津のみ(9勝4敗)。前半戦最後の方のローテは、攝津・帆足(5勝)・パディーヤ(2勝)・寺原(3勝)・大場(1勝)・岩嵜(救援から配置転換)と、挙げた勝ち星も含め、予想外の結果となった。
大隣は「黄色じん帯骨化症」にて、今季の復帰は絶望。期待度の高かったパディーヤも、チームの状況を好転させる投手とは言い難く、武田・山田の復調、ルーキー東浜・山中のレベルアップに期待するしかないといったところか。
なお、投手陣の出来とは直接関係無いかもしれないが、レギュラーを狙うキャッチャーの数が他球団に比べて圧倒的に多いソフトバンクの捕手事情はちょっと気になる(今季一軍に出場した捕手は、細川・山崎・高谷・山下・田上の5人)。秋山監督は、来季以降も含め、今後、どういった形でこれらの捕手を起用していこうと考えているのだろうか。
打撃陣に関しては、中村の成長もあって、5月下旬からは、ほぼ1番から5番まで固定しての戦い。そうしたなか、序盤戦こそラヘアが打ったものの、前半戦途中からは、ほぼ外国人野手の力無しといってもいい状況だった。
ただ、後半戦、もう一段上の戦いをするには、両外国人の力は必要だろう。ラヘアに関しては、7・8番という打順でも、スタメンで出場させることで、なんとか上昇のきっかけを探っている様子。ペーニャは、右膝半月板の鏡視下手術を7月末に行うということで、復帰は早くとも9月上旬の模様だが、相手投手陣に更なる脅威を与えるためには、必ず帰ってきてほしいところ。


オリックス

高いレベルでのセカンドのレギュラーの固定」 30%
佐藤達の好調キープ」 50%

人によって、シーズン前の評価が分かれたオリックス。自分は下位に予想したが、ここまで最下位ながら、首位とはまだ7.5ゲーム差。当初の思惑通りに行かない要素もあったなか(馬原の故障はじめ、糸井以外、新たに獲得した選手が総じて不振)、なんとか踏みとどまっているといった状況。
例年、開幕前に主力野手として計算していたレギュラーが、シーズンに入って絶不調になることが多いオリックス。今年は、後藤とT-岡田だった(坂口も打率.237と、決してレギュラーに足る成績を残しているとは言えないが)。
それでも、後藤に関しては我慢して起用され続けてきたが、7月上旬、ついに抹消。代わりに起用されているのが、ショートからまわった安達、またトレードで加入した原といったメンバーだが、正直、レギュラークラスのセカンドとしては物足りない。
オリックスにとって頭が痛いのは、本来なら後藤の代わりを十分できるであろう平野恵が、故障で長期離脱中というところ。
現実的には、後藤の復調を待つしかないが、野手・投手ともに見られる、レギュラー陣のいきなりの成績降下は、チームとしても原因を究明した方がいいのでは。
投手陣に関しては、前半戦の戦いを支えたといってもいいのが佐藤達。オールスターでも、全球ストレートで2イニングを無失点に抑えたが、開幕当初は、スピードこそ速いものの、コントロールが不安定過ぎて、とても安心して見られたピッチングではなかった。
その後、多少コツをつかんだのか、安定度は上がっていったが、一軍の厳しい場面で投げるのはまだ初めてといっていい投手。前半戦41試合登板(試合数のちょうど半分)による疲労も考えられ、シーズン最後まで、現在の好調をキープできる可能性は半々ではないか。
オリックスの場合、岸田もいるので、佐藤達が調子を落としても、岸田のポジションを1つ後ろにするという手は打てるが、やはり岸田・平野佳の2枚より、岸田・佐藤達・平野佳の3枚の方が、後ろの厚みは増す。平野佳も前半戦最後は打たれるケースがあっただけに、このあたり、どう舵を取っていくのか、森脇監督の起用法にも注目したい。


以上、ちょっとセ・リーグ編より長くなってしまいましたが、パ・リーグの「ここが上がれば」ポイントでした。

昨年のことを考えると、まだまだどうなるか展開が読めないパ・リーグ。大谷の更なる進化も含めて、注目したい点が多い戦いとなりそうです。
Commented by 粗忽庵 at 2013-07-24 08:21
中島が去った後の西武のショートは浅村という予定だったんですが、いざやってみると捕球までは上手い方ですが、送球に難があるんですね。肩は強いのに。今オフに坂本勇人を育てた宮本塾で永江と共に鍛え直してもらいたいですよ。
Commented by 粗忽庵 at 2013-07-24 08:22
永江は打撃が一軍レベルに達しておらず、金子は内野守備が一軍レベルに達していません。
 安心して見ていられるショートは山崎ですが、故障体質のようだし、打撃があんなに弱い選手でしたっけ?
 渡辺直人は守備が上手いのに、肝心なところで“やらかす”イメージがありますね。
 鬼崎も守備は安定感がありますが、レギュラーになるには打撃が弱い。

 とはいえ、今期はこのあたりのメンバーでやりくりするしかないでしょう。
Commented by 粗忽庵 at 2013-07-24 08:24
岸は前半最後に復調の気配が見えたのであまり心配していません。むしろ投手陣で心配なのは牧田。
 WBCの疲れが残っているのかとも思いましたが、変則投法がそろそろ打者に慣れられつつあるんじゃないかという気もするんですよ。突出した変化球が無いので、シンカーあたりの精度を上げて欲しいものです。

 それにしても、ダルビッシュと涌井。どうしてこんなに差がついた?慢心、環境の違い…。
Commented by momiageyokohama at 2013-07-24 13:48
>粗忽庵さん
コメント、ありがとうございます。
確かに、浅村は出てきた当時は、結構守備の評価が高かった選手ですよね。送球に難あり(オールスター第3戦でも、セカンドからの送球がワンバウンド送球になり併殺がとれなかったシーンがありました)ということですが、他のショート候補の打撃の弱さ、またできればファーストを中村や外国人の為に空けておきたい(来季以降も含めて)ことを考えると、本当ならばショートで起用したいところですね。
今年の牧田は、2回り・3回り目でバッターに変化球を溜められて打たれる場面も目にします。今後、さらにプロの一線でやっていくためには、もう少し引出しを増やした方がいいかもしれませんね。
なお、投手陣でいうと、記事には書きませんでしたが、増田が出てきたことは凄く大きいですね。
by momiageyokohama | 2013-07-23 01:54 | 野球(全般) | Comments(4)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


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