人気ブログランキング | 話題のタグを見る

野球中継の新しい形

昨日の朝、新聞のテレビ番組表を見ると、日本テレビの「巨人×西武」放送欄の中に「今夜は緊急4元中継!!」という文字があった。
ちょうどその時間は出かけている時間帯だったのだが、ちょっと興味を惹かれ、録画だけしておいた。

で、今日、さすがに結果は知っていたのでザーッと一通り見てみたのだが、実際は、基本ほぼ「巨人×西武」の中継で、その他の球場については、動きがあったところで、時折そのリプレーを流す程度。
当初予想していた、「4つの各球場に実況・解説を配置し、チャンスを迎えた場面になるとバッとその球場に切り替わる」といった臨機応変的な4元中継ではなく、ちょっと肩透かしをくらった感じだった。
期待をしていただけに残念な構成だったが、「新しい野球中継の仕方にチャレンジする」ということ自体はプラスとしてとらえたい。

最近は比較的野球を見る時間がとれるようになり、スカパーで中継を見ているが、(ファンである)横浜DeNAの試合が中心にはなるものの、結構、合間合間でその他の試合の様子も見ており、面白そうな場面であれば、そちらににチャンネルを変えることも多い。
こうした見方をすると、各球場、競り合った展開で終盤を迎えると、1球ごとにチャンネルを変えたりしなければいけない(^^)ので大変だが、球団かかわらず、いい場面はできるだけ生で見たいと思い、ザッピングでの見方が日常になりつつある。

一方、地上波中継。
昨年、一昨年と比べると、今年は結構、野球中継が増えている印象もある(巨人以外の試合の中継頻度も。関東地区での実感)。
そのこと自体は野球ファンとして嬉しいが、ザッピング見が日常になってきたここ最近。
「判で押したように巨人戦1試合のみを中継」という地上波の中継スタンスは、ちょっと時代に合っていないのではと感じることも多い。

もちろん、巨人ファンが他の多くの球団に比べて圧倒的な数を誇るという事実はあるし、関東地区の場合、「地上波の野球中継=巨人戦中継」という視聴者の認識はまだ根強いとは思う。
ただ、今後、より多くの人に「プロ野球は面白い」と思ってもらうことを考えると、プロ野球自体は巨人戦以外にも5試合行われているわけで、そうした試合も含めて、「その日、一番面白いと思われる試合」または「面白い場面」を提供していく形を試してみる価値はあるのではないかと思う。

現時点では、選手の知名度や実力、さらには野球の質などを考えると、「6試合のうち、どの試合が魅力的か」となると、まだその多くは巨人が絡む試合だとは思う。
ただ、一昨年までの「ダルビッシュvs田中将大」、または今後、実現の可能性もあり得る「前田健太vs田中将大」、さらには今度の大谷の一軍初登板などは、「巨人戦より見たい」思う人も多いだろう。
さらに、巨人が絡めばどんな試合でも魅力的かというと、例に出して申し訳ないが、昨年までの「巨人vs横浜(DeNA)」の多くは、その日行われている6試合のなかで一番見る価値がある試合とはいえず、他の試合を放送したほうが「プロ野球の魅力」が伝えられるのではと感じることも多かった(今年はちょっと様相が変わってきたが)。

もう一つ、野球中継の場合、「視聴者の興味」という点でリスクがあるのが、試合途中で大差がついてしまうケースが間々あるということ。
さきの「横浜DeNA×巨人」の7点差逆転勝ちといった試合もあるので、なかなかその判断は難しいが、例えば「2元中継の体制にしておいて、もし片方の試合の趨勢が決まってしまった場合はもう一つの球場の中継に切り替える」という中継形態は、今後試してみてもいいのではと思う(もちろん、今日の「巨人×西武」のような息詰まる接戦の場合は、1試合通しで中継すべきだとは思うが)。

おそらく、こうした新しい取り組みを実際に行うと、「なんで1つの試合をずっと見せてくれないんだ」という苦情も来るだろう。
ただ、これだけ視聴者のニーズが多様化しているなか、今までとあまり変わらない放送形態で野球中継をしていくだけでは、中継を見る習慣がなくなった野球ファンや新たな視聴者の目を向けさせるのは、さらに厳しくなっていくのではないかと思う。

新しい取り組みというと、プレゼントが当たるクイズを織り交ぜたり、野球が好きだという芸能人を番組に呼んだりといったことが行われがちだが、しっかり野球中継を見る人を増やす」ためには、放送カードの選択も含めて、「プロ野球は見てて面白い」と思う人をいかに増やすかがカギだと思う。
また、自分の体験的に、昔は野球中継を見ていた30代中盤~40代前半ぐらいの世代が忙しくなり、なかなか野球がやっている時間には帰れないという実態も鑑み、「野球を見られる時間に家にいる層」の具体的な把握と、その人たちの視聴傾向の分析も大切だと思われる。

今回の4元中継は期待外れに終わってしまったが、今後、「その形いい!」と思える、プロ野球の地上波中継の盛り返しに腐心する人たちの新たなアイディアや、NPBの「将来を見据えた野球中継戦略の構築」が見られることを期待したい。

(※追加記事
Commented by OD at 2013-05-19 19:31
私は多元中継は嫌いです。
ゲームには流れがあって、他の球場に画面が替わると主中継の動きが分からなくて苛々するからです。しかも民放はCMも入れなければならないので、二元中継ですらしっちゃかめっちゃかになります。
ギリギリ許すとすれば、多球場に実況を切り替えた際に、ワイプ画面で主中継を残す方法ですね。
ザッピングは視聴者の意志でやるから楽しいのであって、放送局の勝手にザッピングされても混乱するだけだと思います。
Commented by momiageyokohama at 2013-05-19 21:20
>ODさん
コメント、ありがとうございます。
確かに、二元中継を視聴者にストレスなく見てもらうには、かなり制作スタッフのセンスが問われると思います。
仰る通り、一元中継でさえCMを入れるタイミングに四苦八苦している様子も垣間見れるので、視聴者に満足してもらえる中継にするには、かなりの試行錯誤が必要でしょうね。
ただ、最近、地上波中継が若干なりとも増加の兆しがあるなか、90年代までと同じように巨人戦だけを2時間放送するだけというのは、視聴傾向の実態とは離れているのではないかと思い、前回のような記事を書きました。
ゴールデンの地上波中継に関しては、最低10%は取れるコンテンツにする必要があると感じています。コアな野球ファンはBS・CSに移行してしまっている状況も含め、今の放送形態でその数字を取るのはかなり厳しい。かといって、芸能人を呼ぶといった試みは数字には直結していないであろうなか、書いていただいたワイプ中継なども含め、なんとか「見たい」と思えるような中継のあり方を制作サイドの人には模索していってほしいと思っています。
by momiageyokohama | 2013-05-18 23:53 | スポーツ中継 | Comments(2)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30