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ボクシングウイークを終えて

先週、先々週は、日本人が絡む世界戦が5試合と、まさにボクシングウイーク。
今回は、その簡単な感想を書いていきます。

1. WBC世界スーパーフライ級(52.16kg)タイトルマッチ
(王者) 佐藤 洋太 vs シーサケット・ソールンビサイ (タイ/ランキング8位)

ここ2度の防衛戦を盤石の内容で制した佐藤洋太が、日本人初のタイでの世界戦勝利という快挙を果たすかが期待された一戦。しかし、残念ながら、相手の猛攻に、なすすべなく完敗。パンチの差し合いで負けたどうこう以前に、パンチ自体が出なかった。減量苦、対サウスポーということでの間合いのズレ、そしてタイの暑さなど敗因はいくつかあったのだろうが、パンチが当たるたび大歓声が起こる会場の雰囲気など、日本での世界戦を見慣れ過ぎているなか、久々にアウェイ感を実感させられた試合でもあった。


2. WBA世界スーパーフライ級(52.16kg)タイトルマッチ
(王者) 河野 公平 vs リボリオ・ソリス (ベネズエラ/同級暫定王者)

初防衛戦となった河野。序盤、ソリスの圧力に押されるも、2Rにカウンターの右でダウンを奪う。しかし、そのままフィニッシュとは行かず、以降は、両者、力を振り絞っての打撃戦に。個人的な採点は、1ポイント差で河野。しかし、2-0の判定(115-111、115-112、113-111)でソリスの勝利。日本での世界戦は必ずしも日本人が有利とはならない(ex. 星野、川嶋など)という危惧はあったが、ソリスの4ポイント勝利などは、ちょっと納得できかねるジャッジ。河野がダウンを奪った2Rも二者が10-9止まりであり(一方、河野がダウンを喫した8Rも一者が9-10止まりではあったが)、WBAの判定の尺度に疑問が残る試合だった。


3. WBA世界スーパーフェザー級(58.97kg)タイトルマッチ
(王者) 内山 高志 vs ハイデル・パーラ (ベネズエラ/ランキング8位)

序盤、珍しく相手の左ジャブをもらい右眼付近が腫れた内山だったが、徐々に優勢さを増していき、5R、左のレバーブローでパーラを悶絶KO。前戦に続き、その強さを見せつける内容で7度目の防衛。これで連続防衛回数は、具志堅(13回)、長谷川(10回)、ユーリ(9回)、徳山(8回)に次ぐ、日本国内のジム所属王者歴代5位に(7回防衛は、他に西岡、新井田)。ビッグネームのガンボアがライト級に転向したため、ビッグマッチの可能性は残念ながら一時消滅。今後はWBA王座の防衛回数を伸ばしていくことを目標としていくのか、それとも他団体の王者との統一戦を目指していくのか、今後の路線はまだわからないが、いずれにしても、ボクシングファンとしてできるのは、この素晴らしいボクサーをより多くの人に知ってもらうようアナウンスしていくことだと思っている。


4. WBA世界ミニマム級(47.61kg)タイトルマッチ
(王者) 宮崎 亮 vs カルロス・ベラルデ (メキシコ/ランキング7位)

宮崎にとっては、もともと主戦場にしていた階級より下の階級ということもあり、前戦に続き、大幅な減量の影響が心配された試合。4Rまでは、やや打ち負けているようにも見えた。5Rになり、少し離れて戦うようになってリズムがつかめてきたかなと思った矢先、宮崎の左フックがベラルデの顎をとらえ、そのままジ・エンド。結末だけ見れば、これ以上無い形で初防衛を飾った宮崎だが、現階級への適性も含め、まだまだボクシングファンの視線は懐疑的なものも少なくない。どうしても井岡の動向に左右されがちになるといった本人だけの要素でない部分もあるが、本当に適した階級へ落ち着くことも含め、今後、「宮崎」ブランドの確立を期待したいところ。


5. WBA世界ライトフライ級(48.97kg)タイトルマッチ
(王者) 井岡 一翔 vs ヴィサヌ・ゴーキャットジム (タイ/ランキング2位)

ボクシングファンのなかで非常に期待の高かった現同級スーパー王者、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との王座統一戦を回避し、まずは実質上の暫定王者としての初防衛戦に挑んだ井岡。1Rから多彩なパンチを繰り出し、相手の顔面、ボディにヒットさせていく。右、左、ストレート、フック、アッパー、ボディ。相手との適正な距離を保ちながら、すべてのパンチをヒットさせ、文字通り「追い詰めていく」井岡。そして、9R、右ボディアッパーでフィニッシュ。9Rという決着に物足りなさを感じるという見方もあったようだが、個人的には、完勝といっていい内容。正直、今後、ライトフライ級で井岡が誰の挑戦を受けるかということには、あまり興味がわかない。望むのは、ローマン・ゴンサレスとの戦いのみ(ゴンザレスのフライ級転向という話もあるが)。もし、現在の放送局がその障害になるのであれば、フジへの放映局移動でもしてほしいところ。ゴンザレスとの対戦回避を続けることで、さらにボクシングファンの評価を下げしてしまうには、井岡一翔はあまりにもったいないボクサーである。


なお、地上波で放送された、内山・河野、宮崎、井岡戦の視聴率(関東地区)は、下記のとおりでした。

(テレビ東京) 内山vsパーラ、河野vsソリス 9.3%
(TBS) 井岡vsゴーキャットジム 13.5%(関西地区 18.7%
(TBS) 宮崎vsベラルデ 8.6%

先日の山中戦が7.2%(日本テレビ)、また井上のゴールデンタイムデビュー戦&村田のプロテストが6.9%(フジテレビ)と、低調な数字が続いていましたが、内山戦(祝日という好条件はあったが、裏番組に「ガリレオ」あり)、そして井岡戦は、そこそこいい数字だったのではと思います。
今後、これらの実力の伴ったボクサー達に、さらにスポットが当たるよう、各方面からの注目が集まることを望みます。
by momiageyokohama | 2013-05-17 00:44 | ボクシング | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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