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プロ野球選手の出囃子考 Part2

少し前回の野球関連の記事からは間が空いてしまいましたが、今回は久々に野球の話題を。
ただし、このところ、WBC、ペナントの順位予想と、重めのものが多かったので、ちょっとやわらかめのものを(^^)。
ということで、今回は、プロ野球選手の登場曲を取り上げてみたいと思います。

実は、このテーマは4年前にも一度書いたことがあるのですが、いまや球場の雰囲気を形作る一つといってもいい選手の登場曲。
なかには「できれば静かに野球を見たい」というファンの方もいるかもしれませんが、野球場をエンターテイメントを提供する場所と考えると、それを彩る「飾り」として、選手の登場曲はプラスになり得る要素だと思っています。

さて、前回も書きましたが、自分の場合、観戦の7割ぐらいは神宮球場なので、ヤクルトの選手の登場曲は何度となく聞いている状況。
ふだん湘南乃風とか聞くタイプの人間ではないにもかかわらず(^^)、『黄金魂』(畠山選手 登場曲)がインプットされていたり、引退した福地選手の『Long Train Runnin'』(Doobie Brothers)が聞けなくなったことに寂しさを覚えたりします。
あと、宮本選手は、結構登場曲を変える印象があります(現在は『with you』(ゆず))。

そんななか、今年、神宮球場のイニング間でふと聞こえてきたのが、安室奈美恵の『Body Feels EXIT』。
平井諒投手の登場曲だったのですが、久々に聞いたのと、世代的にかなり懐かしさを感じる選曲だったので、結構インパクトがありました(しかも、中継ぎ投手の場合、投球練習中ずっと流れているので、かなり長いことかかる)。

ということで、ヤクルト以外の球団も含めて、いったい各選手、どんな曲を使っているのだろうかと、各球団のホームページを見てみました(その後、変わっている可能性もありますが。なお、ソフトバンクは昨年のものしかアップされておらず。広島はアップ自体がされていませんでした)。

アーティストで見ると、やはり湘南乃風率の高さが目につきます。全球団、必ず誰かいるといってぐらいの割合。
あと、ゴリゴリのロックという曲調ではないので、使用している選手はあまりいないかと思ったのですが、Mr.Childrenを使っている選手も多いですね。
曲も、『終わりなき旅』(DeNA・石川選手、日本ハム・中村投手など)、『GIFT』(日本ハム・吉川投手など)、『Tomorrow never knows』(西武・涌井投手)、『PADDLE』(阪神・藤浪投手)、『箒星』(オリックス・西投手)など、いろいろな曲が使われています。
他では、FUNKY MONKEY BABYSAK-69を使っている選手も多いです。
逆に、EXILE、AKB48あたりを登場曲にしている選手の数は、意外と多くありませんでした。

一方、曲で見てみると、ナオト・インティライミの『Brave』が、一番人気といってもいいほど、数多くの選手に使われています(ヤクルト・村中投手、日本ハム・石井投手、西武・永江選手、ロッテ・大谷投手など)。
また、さきの宮本選手が使っている、ゆずの『with you』も使用率高し(オリックス・金子投手、中日・野本選手など)。ほかは、AIの『ハピネス』あたりが複数の選手の登場曲になっています。

ところで、こうした登場曲を聞くたび、「できれば、ある程度みんなが知っている曲、もしくはみんなが乗れる曲にしてほしいなあ」と思ったりもします。
選手の多くが20~30代前半、また時代的にみんなが知っている曲というのはなかなか難しいという状況はありますが、多くの人が知っている曲になるほど、より球場の一体感は増すでしょう。

そうした意味では、自分のなかでは、いまだ細川選手(現ソフトバンク)の『キヨシのズンドコ節』を超える登場曲は出ていません(^^)(他の候補だと、みんなが知ってる(?)『兄弟船』(鳥羽一郎)を登場曲に持つDeNA・細山田選手がいるのですが、今年も一軍出場は厳しそうで…)。

そんななか、巨人・阿部選手の『September』(Earth,Wind&Fire)、日本ハム・二岡選手の『スカイ・ハイ』(Jigsaw)あたりは、ある程度、一般性の高い曲かもしれませんね。
あとは、阪神・大和選手の『宇宙戦艦ヤマト』あたりでしょうか。
西武・上本選手の『キン肉マン Go Fight!』は個人的には好きですが、ちょっと世代が限定されてしまうか(^^)。そういえば、昔、阪神の矢野選手がThe Knackの『My Sharona』を使っていたときもありましたね。

あとは長く一つの登場曲を使い続けることも、浸透性という意味では大事だと思います。
西武・栗山選手の、『あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ』(クレイジーケンバンド)などは、「今年も使っているんだあ」と安心感を感じたりしますし、昨年までの西武・中島選手や巨人・坂本選手の『キセキ』(GReeeeN)も、ファンに完全に定着している印象があります。
そういう意味では、DeNA・荒波選手、オリックス・T-岡田選手、ロッテ・伊志嶺選手が使っている『カーニバル』(ケツメイシ)も、「乗れる」という意味も含めて、ファンへの浸透度が高い曲ですね。

逆に、自分の音楽の趣味と照らし合わせて、「この選手、こんなマニアックな曲使ってるんだ」という楽しみ方も…。
今年、オッと思ったのは、ロッテのルーキー・松永投手。
なんの気なしにロッテの中継を見ていたら、バックにグルーヴィーなギターのイントロが。
流れてきたのは、The Stone Rosesの『Begging You』。
「Rock好きの人なら知っているかもしれないけど、結構マニアだなあ」ということで、今季は、少し松永投手に注目して見るかもしれません(^^)。
あとは、今季はまだ一軍登板がありませんが、巨人・田原投手のRed Hot Chili Peppers 『Around The World』もナイスな選曲。

個人的な好みということで言えば、ぜひ登場曲に使ってほしいのが、東京スカパラダイスオーケストラの『ゴッドファーザー愛のテーマ』。
オリジナルのクラシックバージョンとは違って、ホーンのイントロから始まり、その後、掛け声とともに全楽器がスパークする、球場を温めるに打ってつけの曲。

と思っていたら、なんとオリックスのマエストリ投手が、この曲を登場曲に(^^)。
マエストリ投手はイタリア出身。ということで、本人が選んだのか、球団の人が「イタリア → ゴッドファーザー」という発想で選んだのかは定かではありませんが、ちょっと驚きました。
ただ、マエストリ投手は先発投手なので、できれば「代打の切り札」といった選手の登場に使ってほしいところではありますが(そうなると、「必殺仕事人」のテーマの方が盛り上がるかもしれませんね)。

あとは、同じくスカパラの『ルパン三世 '78』、または『サンライズ』(スタン・ハンセン登場曲でおなじみ)、そしてこれは禁じ手かもしれないですが『Vibrations』(James Last/「今日のホームラン」の曲)あたりも、ぜひ使ってほしいところです。

今回は、半ば音楽記事になってしまいましたが(^^)、とにもかくにも、選手の登場曲は、選手のテンションだけでなく、ファンのテンションも上げる重要なファクター。
今後、より観客も楽しめるような登場曲が増えてくることを期待したいですね。

プロ野球選手の出囃子考 Part3(2015.8.18記)


by momiageyokohama | 2013-04-16 01:55 | 野球(全般) | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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