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キャンプ雑感 -2/17・18 横浜DeNA-

中日阪神ヤクルトに続いて、横浜DeNAのキャンプ雑感です。
今回は2日分なので、長いです(^^)。

前日の日本ハムとのオープン戦では、ルーキー三嶋がフォアボール出して高城が盗塁を刺して、またフォアボール出して高城が盗塁を刺しての、結果2回無失点だった翌日のヤクルトとの練習試合(浦添)。

試合前のシートノックでは、各ポジションに誰が入るかを見ていましたが、注目のキャッチャーは、高城のほか2人は見なれない選手。背番号を確認したところ、靏岡(つるおか)と育成契約の西森でした。
高城とレギュラーを争うと思っていた鶴岡、黒羽根、細山田の3人はそろって二軍。ブルペンで投手のボールを受けることも重要であることを考えると、この時期、一軍に帯同してないということには不安を感じました。

その他のポジションでは、昨年セカンドだった石川がショートに。新外国人のモーガンはライトに入っていました。
注目のモーガンですが、右肩を開いてから投げる(左投げ)ため、肩はあまり強くない印象。横浜の場合、レフトにも不安を抱えているため、全体的な外野守備力という点でも不安を覚えました。

さて、当日(2/17)の出場メンバーは下記のとおり。

1 石 川 (遊) → (山 崎)
2 内 村 (二)
3 モーガン (右→左) → (桑 原)
4 筒 香 (三)
5 多 村 (指) → (渡辺直)
6 赤 堀 (左) → (松 本(右))
7 小 池 (一)
8 高 城 (捕) → (靏 岡)
9 荒 波 (中)

P 国 吉(2) → 小 杉(2) → 神 内(2) → 土 屋(2) → 吉 川(1)

(打者の括弧囲みは途中出場、投手の数字はイニング数)

試合は、立ち上がり制球の定まらない国吉を攻め、ヤクルトが2回に3点を先制。その後、筒香の走者一掃ツーベースで同点に追いつくも、3回に小杉が雄平に2ランを打たれ、3-5。
4回以降は、両チーム点が入らない展開で、そのまま、ヤクルトが勝利しました。

今回は、試合を見て、気にになった選手をピックアップしていきます。

〔打者〕

石川
打つ方は、4打数1安打ながら引っ張れていることもあり、あまり問題ないと思われる。
守備の方だが、三遊間の当たりに対し、踏ん張って投げようとしたものの、ボールが手につかずエラー。
今年は、内村、石川両方をスタメンにという意向からか、ショートを守るようだが、まだまだその守備は不安。その守備力が失点に影響しやすいポジションだけに、ファンが「石川のところに飛べば安心だ」と思えるぐらいのレベルを追い求めてほしいところ。

(内村)
セカンドゴロでゲッツーを狙った際、送球が乱れゲッツーがとれずという場面あり。
打つ方では5の0だったが、正直ヒットが出る感じはしなかった。
昨年の打率.237は、レギュラーとしてはかなり物足りない数字。このままの打撃レベルでレギュラーを張れるということになると、横浜の最下位も変わらないように思える。

モーガン
今キャンプの横浜DeNA一番の注目選手。
一・二塁間をゆるいゴロで抜ける当たりと、まさかのセーフティ・バント(決めた後はベンチに向かって両手を挙げていた)で2打数2安打も、まだこの試合ではその実力の全貌はわからなかった。
なお、打撃はさておき、ベンチでは絶えず声を出しまくっていて、相当うるさかった(^^)。
(「アラナミサン、○○~」などと言っていた気がする)
それに影響されてかベンチ全体もかなり声が出ていたが、声だけで勝てるほど甘くはない。シーズンで、どれだけの数字を残せるか、見ていきたいと思う。

キャンプ雑感 -2/17・18 横浜DeNA-_c0053376_0361541.jpg
(ちょっと侍の構えっぽいモーガン。この態勢が結構長い)

筒香
3点を先制された直後の3回表に、右中間を破る3点タイムリーツーベース。その次の打席では、ピッチャーがプレッシャーを感じたのか四球、さらに落ちの悪い変化球を三遊間に運ぶなど、だいぶバットの出がスムーズになっている印象。
何より筒香が打つと、チームのムードが盛り上がるように感じた。

(渡辺直)
指名打者として途中出場。ピッチャー返しのセンター前ヒットを含む2打数2安打。

(赤堀)
ルーキー(セガサミー出身)ながらスタメン出場も3の0と結果は残せず。188cm90kmと大柄かつ均整がとれた体型で見栄えはいい選手。打撃フォームもオーソドックス。

(小池)
5の0。結果だけでなく、昨シーズンと同じく、打撃の内容は悪い(打ちに行っても、ショートゴロばかり打っているイメージがある)。


〔投手〕

国吉
立ち上がりから制球悪く、2回3失点。間も悪かったのに加え、ストレートをとらえられているのが気になった(なお、球速は137~142km程度)。現時点のままでは、よくて5勝止まりでは。

(小杉)
バックスイングの小さい投球フォーム。カーブのコントロールがよければ勝負になるのだが、この日は雄平にホームランを浴びるなど、全体的にいま一つ。

(神内)
バックネット裏から見ていたが、カーブのキレは良い。ただし、全体的に制球力は良いとは言えず、1イニング目は満塁のピンチを迎え、そこから2奪三振で無失点。2イニング目も無失点だったが、ストレートが引っかかってストライクゾーンに来ての見逃し三振など、結果ほどは信用はできない内容。
ソフトバンク時代から制球に難があるピッチャーなので、中継ぎより先発で起用した方がよいのでは。

(土屋)
2回1失点。制球にバラツキはあるが、ボールの力はある(左投げ)。このピッチャーも、神内と同様、変に「左の中継ぎ投手」として考えるよりも、先発での起用を試していった方がいい気がする。

試合を通しては、筒香に安定感がでてきたと感じたほかは、投・打とも、あまり目立ったプラスの要素は無い試合でした(強いていえば、神内・土屋への先発左腕としての可能性あたりか)。



翌日は、宜野湾へ行き、練習を見学。

着いたときには、投手陣がサブグラウンドで、ピッチャーゴロのベースカバーの練習などをしていました。
グラウンドでは、打撃陣がフリーバッティングを行っていましたが、まもなくブルペン投球が始まりそうだったので、そちらを見ることに。

なお、当日は、解説の江川氏が来ていたのですが、その姿を発見した中畑監督が、「野球関係者の方ですか~(^^)」と、報道陣にもファンにも聞こえるように、おどけた声掛け。
その後、「せっかく来たんだから、投げてもらわなきゃ」と言いながら江川氏のフォームの真似をするなど、本当にファン・マスコミサービスをしようと思っている人なんだなという印象を持ちました。

さて、プルペン。
練習ボードには、三浦の名前もあったようなのですが、この日は残念ながらブルペン入りは無し。
しかし、ソーサ、ソトといった期待の新戦力組、さらにはルーキー井納らも投げるなど、投手陣の7割ぐらいはそろったラインアップの投球をしばし見ていました。
6人が同時に投げるので、すべてを見られたわけではありませんが、以下、目についた選手について簡単な感想を。

ソーサ
やはり、速い。間近でみるとまさに「ダイナミック」なフォームから、速いだけでなく力強いボールを投げ込んでいた。抜けるような球もあまり無く、故障さえ無ければ、シーズン通してかなりの戦力になるでしょう。

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(近くで見ると、かなりド迫力のソーサの投げっぷり(隣は鄭凱文))

(ソト)
一番手前で投げていたため、ちょうどフォームが隠れて見えなかったが、力を入れての投球はほとんど無かった(最後の方の何球かのみ)。これがソトのスタイルなのか、それともまだ調整段階ということなのかはわからないが、昨年・一昨年と故障歴があるだけに、ちょっと心配。

井納
NTT東日本からドラフト3位で入ったルーキー(年は今年で27歳)。大柄な体から力のある球を投げていたが、高めに浮く割合が多く、キャッチャーにも「井納さん、もっと低く」と言われていた。
変化球の落ち具合も悪くはなかったので、ある程度、真ん中から低めまでのコントロールがついてくるようになれば、戦力になる可能性も。

(安部)
同じく、NTT西日本から入団したルーキー(こちらも今年、27歳)。奥の方で投げていたので、あまり見られなかったが、ボールを捕るキャッチャーのミットが「パスッ、パスッ」と、あまりいい音がしていなかったのが気になった。

鄭 凱文
育成選手ということで「117」の背番号をつけていたが、若干サイドぎみの投球フォームから力強い球を投げていた。外国人枠の関係(ブランコ・モーガン・ソーサ・ソトですでに4人)もあるが、投手陣の層の薄さを考えると支配下登録にしてもと思っていたら、先日、支配下登録されたというニュースが。

(小杉)
前日の練習試合登板に続き投げていたが、コントロールは正直悪かった(ストレート、変化球とも)。

(小林太)
一番奥で投球していたので詳しくは見られなかったが、こちらも制球にはバラつきがあるという印象。

加賀美
良いボールもあるが悪いボールもという出来。途中、同じ法政の後輩ということもあってか、江川氏からアドバイスをもらっている場面があった。
あとで、撮った投球写真のフォームを確認してみると、最初から目一杯力が入っているフォームであることがわかる。
その力強さがバッターに威圧を与えているのかもしれないが、かなり下がったところから始動する右腕の使い方含め、故障の匂いがすることも否めない。なお、この日はかなり球数を投げていたが、最後の方は明らかにコントロールが乱れていた。

国吉
前日の練習試合での不本意な投球を受けてのブルペン入り。
こちらもソトと同じく一番手前で投げておりフォームが見えなかったのだが、ボール自体の力はあった。投球後、デニー投手コーチに、「それを昨日、やらんかい!」と言われていた(^^)。

なお、ブルペンでは、高城がソーサ、国吉、加賀美といった主力選手を中心に精力的にボールを受けていましたが、靏岡、西森の現役陣、また片平保彦ブルペン捕手らに交じって、山下バッテリーコーチもボールを受けていました。


午後になり、今度はグラウンドでシート打撃を見ることに。

なお、その前の休憩にあたる時間。
この日はブルペン登板の無かった三浦が急遽(?)、サイン会。
自分も列に並びましたが(^^)、その後も1時間以上、書き続けていました。
また、途中、グラウンドへ移動する中畑監督にも、ファンがサインや写真撮影を求めて集まっていましたが、こちらも可能な限り要望に応えていました。

さて、シート打撃。
基本、チームを2つに分けて、1アウト、カウント1-1からスタートするというシチュエーションで、ランナーは1塁だったり、2塁だったりと、ケースによって変えていました(一番難しい1・3塁というシチュエーションはほぼ無かった)。

マウンドに上がったのは、高崎、加賀、藤江、山口、林などといったメンバー。
どちらかというと打撃の方に注目して見ていたのですが、あまりヒットが出ることはなく、打撃陣の湿っぽさが目立つ結果になってしまいました。
特に、カウント1-1からのスタートだったとはいえ、加賀に対し、ブランコ、多村、金城と3者連続三振という結果はいただけませんでした。
ちなみに、加賀は、テレビで見るより、バックネット裏で見た方が圧倒的に速いです(制球もほぼ低めに集まっている)。
一方、高崎はデッドボールを出したり、山崎にタイムリー2ベースを打たれたりと、いま一つの内容。ただ、スライダーがいいところに決まれば、安定したピッチングになるといった感じでした。
他では、藤江の間の悪さがちょっと気になりました。

打撃陣に戻って、モーガンはまだメジャーでレギュラーを張っていた片鱗は見られず。
小池・赤堀といったところも引っ張って内野ゴロという結果、内村はエンドランでセカンドゴロゲッツーと、あまり収穫はありませんでした。
そのなかで、ラミレスは追い込まれた後に、きっちりレフト線へのツーベース。筒香もヒットでない打席も含めて、昨年に比べて余裕を感じました。

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(どことなく、前の打撃コーチのフォームに似ている筒香)

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(中村紀。「ボールさん、いらっしゃ~い」とでも言ってるかのような構え)

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(荒波、低めの変化球を拾い打ち)


ということで、久々の横浜キャンプ視察でしたが、雰囲気は悪くない、でも実力はまだまだというのが、全体的な印象です。
ちなみに、どこへ行っても、なぜか目についたのがデニー投手コーチ。
背の高さに加え、姿勢の良さ、そして顔の濃さ(^^)と、メンバー中、一番目立っていました。
by momiageyokohama | 2013-03-01 01:00 | 横浜ベイスターズ | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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