2013年 ボクシング界に望むこと
2013年 01月 19日
まず、日本のボクシングファンの人たちにとって、2012年、印象に残る出来事はどんなことだったでしょうか。
個人的な印象も入っていますが、ベスト5を挙げるとしたら、例えば、次のような感じになるのではないでしょうか。
1位 西岡、ドネアと念願のスーパー・バンタム級頂上決戦!
2位 パッキャオ、マルケスとの4度目の対決で失神KO負け
3位 村田、ロンドンオリンピック ミドル級で金メダル獲得! (※視聴率 9.1%)
4位 井岡、八重樫との史上初日本人同士の王座統一戦を制す (※視聴率 18.2%)
5位 山中、ロハスを戦慄の失神KO
(次点 大晦日にボクシング世界戦5試合開催)
一方、一般の人にとって、ボクシングで印象に残っている出来事を挙げてもらうとすると、こんな感じになるのでは…
1位 村田、ロンドンオリンピックで金メダル獲得! (※視聴率 9.1%)
2位 井岡、日本人王者同士の対決を制す (※視聴率 18.2%)
3位 亀田興毅、「最強の挑戦者」に勝利 (※視聴率 20.5%)
4位 具志堅、珍発言連発でバラエティ引っ張りだこ
5位 井岡、大晦日に2階級制覇達成 (※視聴率 11.9%(番組全体を通して))
(※視聴率は関東での数字)
上記はあくまで自分の推測によるものではありますが、ボクシングファンが思うトピックと一般の人が思う、ボクシングのトピックに差があることは間違いないでしょう。
一般の人とボクシングファンとで一致するのは、やはり村田諒太選手の金メダル獲得。金メダル獲得後のメディアへの露出も含めると、昨年、一番メディアに出たボクサーではなかったでしょうか(「爆笑レッドカーペット」で高橋克実の代役で司会席に立っていたのにはビックリした(^^))。また、実際の試合の視聴率も、朝6時前後というかなり早い時間帯にもかかわわらず、9%を超える数字を記録しています。
2位の井岡一翔の王座統一戦は、自分のまわりで普段ボクシングを見ない人でも「見た」という人がいたため、ここにランクイン。
3位の亀田興毅の試合は、久々に骨のあると思われる相手に対してどう戦うかを見ようかとチャンネルを合わせたボクシングファンも多かった(自分もその一人)ため、高視聴率になったのではと思いますが、ボクシング関連番組のなかで昨年の最高視聴率。自分としては徒労感のみが残った試合でしたが、終盤の打ち合いを見て「いい試合」という感想を持った人も自分のまわりにはいて、「必ずしも、ボクシングファンの見方が一般の人の見方とイコールではない」ということも感じました。
4位の具志堅さんは、2012年にして、まさかのブレイク(^^)。
5位は、再び井岡一翔の試合を入れましたが、やはり井岡という名前もあってか、一般の人にもその名前は認識されている模様。また、本人の好青年なキャラもあり、亀田と並んで、一般に浸透している数少ない現役ボクサーという感があります(熱愛報道が出るのも、認知されている証?)。
一方、ボクシングファンの2012年ベスト5ということで挙げた5つのトピック。
1位の西岡vsドネアは、文句のないところでしょう。試合結果は残念でしたが、何より実現させたことが素晴らしい。2011年のラファエル・マルケス戦に続いて、本当にボクシング界に大きな一歩を残してくれました。
(ドネア戦終了直後の、香川照之の「仕方ないね…。強いもの…」という言葉は印象的でした)
2位のパッキャオの失神KO負けは、海外の試合のトピックにはなりますが、ボクシングファンには衝撃的だったシーン。
また、5位の山中のKO劇も、内山の対ソリス戦に勝るKOシーンはしばらく無いのではと思っていたなか、それをさらに上回るインパクトがありました。
ただ…、残念ながら、この1位、5位の試合をテレビで見た人は、日本の中のほんの一握りなんですよね(いずれも、WOWOWでの放送)。
西岡のドネア戦実現の意義を、ボクシングをあまり見ない人に説明するには、相当時間がかかると思いますし、山中の衝撃KOシーンも、見てもらわない限りは、そのインパクトを伝えるのは難しいものがあります(その後、「行列のできる法律相談所」で紹介されたようですが)。
また、ベスト5には入れませんでしたが、大晦日、素晴らしい内容で6度目の防衛を果たした内山の知名度も、その実績に比べてはまだまだ低い状況です。
なお、これは海外の選手なので仕方がないところではありますが、パッキャオの凄さを、一般の人に説明するのも、かなり難儀なものがあります(^^)。
そうした状況をふまえて、2013年のボクシング界に期待すること。それは、「実力のあるボクサーの、ボクシングファンと一般の人たちの間のギャップをなるたけ縮めていくこと」。
それには、いろいろな方策が考えられると思います。
何より、やはり一番大切となってくるのは、「強いボクサー、また魅力的なボクサーの試合は、視聴率を取れるんだ」という前例を作っていくことかもしれません。
そのためには、地道な方法ではありますが、日本タイトル戦の地上波復活といったことが実は大事だったりする(畑山、鬼塚、川島といったあたりは、深夜ながら地上波で放送される国内戦で実績を積むことで、テレビ以外のメディアでの露出も多くなっていった)と考えたりしますが…。
とにかく、これだけ魅力的なボクサーが日本国内にいる(山中、内山、井上、岩佐、佐藤洋太、下田、亀海、金子…etc)状況下、一人でも多くの人に、その存在を知ってもらいたいと切に思います。



























