人気ブログランキング | 話題のタグを見る

横浜DeNAベイスターズ 2012年 要強化ポイント 通信簿

2011年オフ、親会社、監督など体制が一新され、4年連続最下位という状態からの好転へ、一筋の光明が見えたかと思われた横浜DeNAベイスターズ

今回は、2012シーズン、上昇するためのポイントと思われた部分について、簡単に振り返りを。

なお、ポイントは、下記の6つ。
 1. 若手先発投手の台頭
 2. 足攻
 3. 得点効率のアップ
 4. 外国人選手獲得能力
 5. キャッチャー陣の底上げ
 6. 筒香
それぞれ、満点は5点(合計30点満点)。

1.若手先発投手の台頭  2点

三浦以降、先発で二桁勝利を挙げた投手がいない(※98・99年、斎藤隆が二桁勝っているが、98年前半は中継ぎでの登板)という信じられない状況が、長い低迷の最大要因といってもいい横浜。
今季、26歳以下の若手投手で先発ローテに定着したのは、国吉(11年 8試合→12年 19試合)と、後半の加賀美(1試合→10試合)のみ。国吉は、シーズンの8割がた一軍に帯同したが、加賀美は、故障もあってか、後半からの一軍定着だった。
つまり、計算できるレベルで、今季の若手投手のプラス分は1.5人。今季も二桁勝利を挙げた先発がいなかったという現実を考えると、相当遅すぎるペース(それでも、昨年の国吉一人だけという状態よりはマシだが)。
厳しいことを言うと、今季、何回かチャンスを与えられた、王溢正、小杉、須田、田中といったところが、来季、急激に飛躍してローテの一角を担うのは難しいだろう。小林太ももう先発で期待するのは厳しいのでは。一昨年期待された阿斗里、昨年期待された眞下は、2012年はほぼ二軍暮らし。よほど優秀なピッチングコーチを入団させるかしなければ、2013年も、若手先発陣の上積みはあまりないと想像される。


2.足攻  2点

盗塁の数は、リーグ5位の61。昨年の31という数字が酷すぎるので、さすがにアップはしているが、それでも低いチーム打率(.231)を補う武器とまではなっていない。
なお、内訳は、荒波24、内村18、石川7、梶谷5、金城2、渡辺直2、…。
内村は、77試合で18盗塁と、期待された「足」の部分では一定の成績をおさめたが、打率.237はまだ物足りなさを感じるところ。その「足」に期待をして優先的に先発で起用をされていた梶谷も、打率.179では「足」以前の問題だし、80試合で10失策という守備も含め、起用してもまだまだ不安要素の方が大きい。
なお、チーム全体の盗塁成功率は、リーグ最低だった(.586 成功61、失敗43)
また、「足攻」は、盗塁だけでなく「走塁」のところにも、その意識度合いが表れるが、エンドランを数多く仕掛けたりとか、隙の無い走塁が随所に見られたという印象もあまりなかった今シーズン。
本来ならそのスペシャリストである高木豊がヘッドコーチの任を持っていることで、走塁への意識付けの徹底が中途半端になっているようであれば、現在のコーチ陣容再編も必要では(私見だが、今日退団が発表された権藤氏をヘッドコーチに招き入れ、高木豊氏を内野守備走塁コーチ専任にするという方法もあると思う)。


3. 得点効率のアップ  1点

得点422はリーグ5位。ただ、今季のセ・リーグは、巨人・ヤクルトをのぞく4球団が得点力不足の傾向があり(広島427、中日423、DeNA 422、阪神411)、横浜だけが突出して低いわけではない。
ただ、印象としては、今季も、出塁してもそれをホームまで招き入れるまでのハードルが高かったように思う。
なお、自分が実際に観た試合で、得点への意識の低さを感じた2つの試合。
一つは、8/8のヤクルト戦(神宮)。8回表、2点を追う状況で、先頭打者の代打ルイーズが四球で出塁した場面。当然代走を出すものだと思ったら、ルイーズはそのまま。その後、続く荒波のセンター前ヒットでは、打った瞬間戻りかけたほど、走塁意識の低いルイーズだったが、セカンドに行っても替える気配なし。結果的に中村のヒットでホームに戻ってきはしたが、「『ランナーをホームに戻す確率をいかに高めるか』という野球はしていないんだな」と思った。
もう一つは、同じくヤクルト戦(神宮)で9/16の試合。7回表、同点に追いついた後、ノーアウト二塁から森本がバント失敗(抗議した中畑監督は退場)し、1死一塁。続くバッターは梶谷。カウントがフルカウントになったため、ランナーの森本はスタートを切ったのだが、梶谷は三振し、森本もセカンドで刺され、スリーアウトチェンジ。
この場面、バッターは三振だけはしてはいけないところで、いつもと変わらぬ大きいスイングで空振り三振に終わった梶谷の頭に、「どんな形でもランナーを先の塁に」という意識はあったのか?
また、森本も森本で、梶谷が三振が多い打者ということを考えると、ランエンドヒットとはいえ、なるたけ刺されないだけのスタートを切るべきだったのではないか?
そんなことを思ったシーンだった。


4. 外国人選手の獲得能力  0点

ブランドン 16試合 2勝8敗 防5.32
ジオ(新) 8試合 1勝6敗 防3.92
ハミルトン 9試合 0勝0敗 防7.43
クレイマー(新) 2試合 0勝1敗 防10.80

サラサー(新)13試合 .222 0本 1点
ルイーズ(新)32試合 .210 2本 5点

※(新)は2012年新入団

他の球団が最低2人以上はレギュラー級の活躍を見せている(ヤクルトなどは4人も)ことを考えると、ここでの大きな差は致命的。


5. キャッチャー陣の底上げ  3点

鶴岡を巨人からとったものの、今季は、前半から「若手キャッチャーを育てよう」という意思が感じられたシーズンだった。
前半戦は黒羽根(61試合、打率.125)、後半戦は高城(45試合、打率.170)と、かなりの試合、この若手2人にマスクをかぶらせることが多かった。ルーキー高城の台頭は、DeNAにとって数少ない明るい話題だったと思う。
前述の2人の長所は肩の強さ。阻止率の悪さがウイークポイントになることも多かった横浜だけに、この部分の弱さが埋められるようだと、ディフェンス力もアップする。
一方、課題は、リードも当然であるが、やはり打撃。鶴岡の.189(102試合出場)も含めて、「キャッチャーはまず守ることが大事」とはいえ、3人とも2割以下というDeNAの「8番打者」は、相手チームにとって相当にラクな存在だったろう。
いずれにせよ、来季以降は、年齢的に高城を優先的に起用する可能性を含みつつ、この3人を中心とした争いになると思うが、できれば谷繁が最初にレギュラーに定着した年数(5年目)よりは早く高城にレギュラーをつかんでほしいところ。


6. 筒香  1点

2011年  40試合 .241  8本 22打点
2012年 108試合 .218 10本 45打点

2011年からさらに大きな飛躍が期待された2012年。しかし、打席数が3倍になったにもかかわらず、ホームランのアップは2本のみ。最後に10号を打ったのは9月12日で、その後、終了までの1ヶ月は結局ホームランは出ず。打率も2割2分を下回る数字。
フォームもいろいろと変わった今シーズン。が、ホーム最終戦の打席では、よほど甘く入った半速球ぐらいしか打てる気がしなかった。
もし、筒香を育てられなかったら、横浜首脳陣の責任は重い。たびたび故障の可能性が報道される手首の状態がどれほどのものかはわからないが、筒香自身の野球への取り組みも含めて、来季は野球人生分かれ目の年になるのでは。


以上6つのポイントの合計点は9点30点満点)。

このことが、何を表すのか。そして、来季、これらのポイントが改善される可能性はあるのか。

なお、今季のDeNAだが、野手陣だけとってみれば、巨人はおいておいたとして、必ずしもセの他の5球団に比べて「戦力がいない」とは言えない状況だったと思う。
ヤクルトの試合を見にいくたび、「よくこのメンバーで勝っているな」と感じるほど、ヤクルトは、「やりくり力」をフル回転してでなんとかゲームをものにしていった。広島は、四番の栗原、そしてニックがシーズンの半分以上いない状態で戦った。中日もブランコがたびたび離脱し、決して調子がいいとは言えない森野が四番に座ったこともあった。
そんななか、DeNAは、石川以外、長期離脱した野手はいない。外野に目を移せば、ラミレス、荒波以外のポジションであるライトを、下園、森本、金城、小池、(吉村)とで争っている贅沢さ。しかし、それぞれの選手が輝いているとは言い難いし、各選手の特性を生かして起用しているかというとそうでもない。
これは今年に限ったことではないので、ここ10年の横浜(DeNA)は、一部の選手を除き、選手がその能力以下の力になってしまう球団ということなのか。
「来季こそは」と信じているファンも少なくないと思うが、冷静に考えたら、来季、DeNAが、選手の力を2割増し、5割増しにするような野球をする確率は限りなく低い。

そうして詰めていくと、中畑監督がホーム最終戦のセレモニーで言った「来季のCS争い」に絡むには、「二桁を確実に勝てる先発投手2人」+「確実に、3割近く、あるいは20本塁打以上打てる打者」の計3人以上のレギュラークラスの獲得が絶対条件ではないか。
「そこまでしなくても」と見る向きもあるかもしれないが、46勝85敗13分け 勝率.351、 5位の阪神とは9.5ゲーム差という現状を考えると、そこまでしない限りCS出場は無理だろう。

DeNAのフロントが、そうしたあたりを、どこまで「数値的に」認識しているか。そして、あのホーム最終戦があったにもかかわらず、翌日の甲子園での最終戦では零封負け、さらには引退セレモニーの挨拶で金本にダメ出しをされるという屈辱(あの場でDeNAについてメッセージを送った金本選手の行動は凄いと思う)を体験した選手たちが、来季、「プロ」としての責務を果たせるのか。

来季開幕まで、あと5ヶ月。
by momiageyokohama | 2012-10-25 03:11 | 横浜ベイスターズ | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、21年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30