「コージジャパン」と呼ばないで
2012年 10月 12日
今回、現実的に監督就任の可能性があった野球人は、山本氏のほか、落合氏(前中日監督)、秋山監督(ソフトバンク)、原監督(巨人)、野村克也氏(前楽天監督)、梨田氏(前日本ハム監督)、伊東氏(前西武監督)といったところだったと思います。
このうち、落合氏は本人がその就任を完全否定。
秋山監督は、王監督と会談が持たれるも、現在指揮をとるチーム監督との両立の困難さを理由に受諾せず。
前回指揮を執った原監督は、「マスコミの報道によるところ」という注釈付きですが、最初から今大会の監督就任を否定。
野村氏は、時折マスコミにて名前は挙がるも、77歳という年齢もあってか、現実的にその就任に動いた様子は見受けられず。
前回のWBCで総合コーチを務めた伊東氏も少し名前が挙がりましたが、最終的には、今大会のコーチ就任もなく、現在、ロッテの次期監督への就任が報道されています。
そして、代表監督の条件的には一番適していると思われた梨田氏は、マスコミがその就任の可能性に関する報道を完全自粛。その理由自体はわかりませんが、「情報操作ってできるんだ」という怖さを感じるとともに、そのことに気づいたファンがあまり多くないことに不安も感じました(その後、山本監督下で、野手総合コーチを務めることが決定)。
とにもかくにも、山本浩二氏が監督を務めることが決定した野球日本代表。
ようやくではありますが、体制が正式に決まったわけですから、今後は、選手、監督、コーチ、そしてNPBはじめ、この日本代表に関わる人には、野球というスポーツの魅力を多くの人に伝えられる日本代表を形作っていってほしいと思います。
そこには、ファンやマスコミの野球への思いというのも大きく作用してくるでしょう(個人的に、ただ揚げ足を取るだけのニュースや報道は、見る気はしません)。
そんななか、一点気になることが。
それは、すでにちらほら見受けられますが、「山本ジャパン」「コージジャパン」という日本代表への呼び方。
最初は、「『ジーコジャパン』と語呂が一緒だから、ただ言いたいだけじゃないか(^^)」程度に思っていましたが、監督就任の発表に際し、「山本ジャパン」と報道している記事は結構ありました。
しかし、各マスコミには、この呼称はやめてほしいです。
個人的に、野球日本代表が組まれることの一番のメリットは、普段プレーをなかなか見ることのない選手を含め、魅力的な選手の存在を多くの人に知ってもらえる、そして感じてもらえることだと思っています。
2006年は、西岡、川﨑、里崎、多村、2009年は岩隈、青木、内川、中島といった選手たちが、その野球選手としての素晴らしさを今までと比べて格段に多くの人に知ってもらうことができました。
さらには、イチロー、松坂、ダルビッシュといった誰でも知っている有名選手に関しても、普段とは圧倒的に違う露出度のなかで、その輝きをたくさんの人に知ってもらう機会になったと思います(正直、ダルビッシュについて、スポーツニュースでは見ているけれど、実際にきちんと投球を見たのはこの前のWBCが初めてという人も結構いたのではないでしょうか)。
やはり、メインで報道されるべきは、「まず監督ありきの代表」という姿ではなく、選手のプレーであるべきだと思います。
実は、4年前、原監督の就任が決まったときに、このブログで、まったく同じことを書きました(「原ジャパンとは呼ばないで」)。
その後、「サムライジャパン」という名称が発表されましたが、「監督名+ジャパン」の悪弊を断ち切ったという意味で、これは非常に意義のある決定だったと思います(このことを実際に言い出したのは原監督で、実際に考えたのは広告代理店ということのようですが)。
前大会から4年経ったことで、若干古さも感じてきた「サムライジャパン(侍ジャパン)」の呼称ですが、今から新しい名称を考えるのは時間も無いので、このネーミングでいくのがベターではあるでしょう(今後は「ファンから意見を募集」といった試みをやったりすると、より盛り上がるのではとも思いますが)。
そんななか、まだ「山本ジャパン」「コージジャパン」と報道するスポーツマスコミには、時代錯誤を感じざるを得ません。
こと野球に関して言えば、監督の名前を冠して「○○ジャパン」と命名することは、選手の存在を薄くしてしまうことに加え、監督への過度な評価(または批判)を生むことにもなり、負の影響しか考えられません(一歩譲って「○○野球」という定義はあるかもしれませんが)。
せっかく、4年前に変えた良い流れを、元に戻してほしくはないですね。
さて、明後日、13日(土)から、クライマックスシリーズ1stステージが、セ・パともにスタートします。
西武 vs ソフトバンク (13:00 西武ドーム)
中日 vs ヤクルト (14:00 ナゴヤドーム)
MLBでは一足先にポストシーズンが始まり、痺れる試合も多数繰り広げられていますが、11月初めまで続くNPBのポストシーズンも、これに負けない熱い試合が繰り広げられることを期待したいですね。



























