より多くの人に知ってもらいたいボクサー
2012年 04月 08日
この3戦の中で、一番楽しみだったのが、山中慎介とダルチニャンのWBCバンタム級タイトルマッチ。試合は、世界的にもビッグネームといわれるダルチニャンの文字通り「猛進」を、山中が右ジャブとフットワークで空転させ、自身のパンチも要所要所で浴びせる展開。必殺の左でKO勝利とまでは行きませんでしたが、挑戦者の強打に怯まず冷静に戦いきった姿は、派手ではないものの静かな感動を覚えました。今回の勝利によってさらに海外の強豪との対戦も視野に入れている山中陣営ですが、ぜひその強打とクレバーなボクシングぶりを海外のファンにも知ってほしいです。一方で昨年の国内年間最高試合を戦った岩佐亮佑とのリマッチも見たい気も。この対戦は「日本にはこんなに素晴らしいボクサーたちがいるんだ」ということを見せてくれる戦いにもなるでしょう。
なお、この2日前に行われた亀田興毅の試合は、負けていたのに勝ちになったようで。ボクサーのほとんどがその勝敗に人生さらには命まで懸けているなか、もはやチャンピオンはおろかボクサーとすら名乗らないでほしいですね。