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ローカル放送だからこそ問われる実況・解説の実力

今日は、テレビ埼玉で中継していた西武vs中日の試合を見ていました。

といっても、ずっと見ていたわけでなく、試合中盤を見ただけなのですが、一緒に見ていた中日ファンの人が、テレビ埼玉の実況・解説の拙さに腹を立てていました
(ちなみに、実況は上野アナ(元テレビ埼玉・現フリー)、解説は元西武の辻発彦氏)。

確かに、上野アナの実況は西武寄りの実況でしたし、解説の辻氏も、解説者としてのキャリアが浅いこともあり、通り一遍のことを言う(ex.「次に1点とった方が有利ですねえ」など)にとどまっていました。
(なお、上野アナへの評価については、異論がある方もいるかもしれませんが)

そのとき、中日ファンの人が言っていたのは、「おそらく、いま中継を見ている中日ファン(といっても、数は多くはないと思いますが)は、解説の辻氏よりも中日の試合を見ている数は多い。そうした状況で、いかに視聴者を満足させる解説ができるかが問われるのだが…」ということでした。
(飲みながら見ていたので、ちょっとウロ覚えですが(^^))

よく、野球中継での実況・解説者が批判されるときに、民放各局での「巨人戦での巨人贔屓」が引き合いに出されます。
確かに、いまだに違和感を感じるようなそうした中継もありますが、かといって、巨人戦以外のローカル局での中継が、いい中継をしているかというと、必ずしもそうとはいえません。

自分は横浜ファンですが、以前、TVKで横浜戦の中継を見ていたとき、一部のアナウンサーの、対戦相手の実力に対する間違ったイメージ(実力をまったく把握しきれていない)には、かなり違和感を感じました。

もちろん、地方局での放送が地元チームを応援すること自体は、決して悪いことではないと思います。ただ、野球は相手チームがあって初めて成立するわけで、片方のチームのことだけを知って実況・解説しているだけでは、その試合自体は伝えていることにならないでしょう。
今日の西武vs中日戦の場合は、交流戦ということで、情報が少なかったといったことはあるかもしれませんが、同じリーグのチーム同士の試合でも、「全然知らないなあ」と思うことが多くあります。

また、情報を知らないなら知らないなりに、一つ一つのプレーに対する解説者への質問 and 解説者の返答(今日の試合であれば、荒木が一塁ランナーの場面で、ピッチャーが松坂(空振りの確率が高い投手)にもかかわらず、井端に4球ぐらい連続でエンドランのサインが出された(しかもそのすべてを井端が当てた)といったことなどに、もっと突っ込んでほしかった)などがあればいいのですが、そうしたこともあまりせず、ただ漫然とやっている(ように見える)中継も少なくありません。
(上記のような場面の解説に関しては、やはり伊原氏(元西武監督)の解説が出色)

とかく、巨人戦のことだけが話題にされがちな野球中継ですが、今後、ゴールデンタイムで巨人戦が毎日中継されなくなる可能性もある現状において、こうしたローカル放送での中継の仕方は、今まで以上に問われてくるのではないか?
(視聴者の絶対数は少ないですが、最近ではスカパーへの転用で、その地方以外の人も見られる機会も多いですし)
そう考えさせられる中継でした。
by momiageyokohama | 2005-05-12 02:31 | スポーツ中継 | Comments(0)

「読んだ方が野球をより好きになる記事」をという思いで、20年目に突入。横浜ファンですが、野球ファンの方ならどなたでも。時折、ボクシング等の記事も書きます。/お笑い・音楽関連の記事はこちら→http://agemomi2.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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