戦う人達に光を
2012年 01月 17日
今回も、前回に引き続き、ボクシングネタで行きます(野球ネタは次回ぐらいに)。
転職サイトや栄養ドリンクのCMコピーみたいな記事タイトルになってしまいましたが、こんなことを思ったのは、結果は知っていたものの、実際にはTVで見られなかった2つの試合を動画で見てのこと。
その試合とは、昨年10月24日に行われたWBA世界ミニマム級タイトルマッチ・八重樫東vsポンサワン戦(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10)。
そして先月行われた、東洋太平洋・日本ミドル級王座統一戦・佐藤幸治vs淵上誠の一戦(1、2、3)。
(↑ どちらも、動画のリンクを張りました。時間のある方は、ぜひ見てください)
八重樫とポンサワンの一戦は、試合翌日のスポーツ紙でも、またボクシングマガジンでも心揺さぶられる試合と激賞された試合。
結果、八重樫が勝利し王座奪取を成し遂げましたが、何より心に焼き付いたのが、打たれても打たれても前に出てくるポンサワンの姿。
クリーンヒットを浴び続けても、前へ前へと出てくる姿は、もはや限界という言葉を超越しているかのようで、八重樫は「何で倒れないんだ」と思ったのではないでしょうか。さらに試合中盤には、あわや形勢逆転という場面も。そして最後は…。
「ボクシング」が「戦い」と同義語だたとしたら、まさにそれを体現する一戦でした。
なお、この試合は、アメリカ最大手のスポーツ専門チャンネル「ESPN」オフィシャルサイトが選出した世界ボクシングの2011年度 年間最高試合にも選ばれたとのことです。
もう一つの佐藤vs淵上は、ミドル級の東洋王者と日本王者が激突した試合。
ただ、チャンピオン同士の戦いとはいえ、佐藤幸治は21戦20勝(18KO)1敗というほぼ完璧なレコードで、唯一喫した1敗も世界タイトルマッチでの敗戦。一方の淵上は23戦17勝(9KO)6敗。チャンピオンにしては負け数が多く、デビュー戦では3回TKO負けを喫しているボクサー。戦前の予想では、佐藤の優勢を考えた人が多かったと思います。
いざゴングが鳴り、佐藤がどっしりと構えながらも圧をかけ、一方の淵上は、ちょっと軟体動物を思わせるような右ジャブを繰り出し…。
現在の日本ボクシング界ではほぼ最重量級とも言える戦いの結末は、これまた凄まじいものでした。普段冷静な、解説の川島郭志(現役時代の異名は“アンタッチャブル”)が、思わず「アーッ」とか「ウォーッ」とか叫んでしまうほどの、壮絶な打撃戦。
これもまさに「戦い」そのものでした(重量級での壮絶な打撃戦ということでは、十数年前に観た、佐藤仁徳vs山中郁夫の一戦を思い出した)。
自分は本来、「スポーツはあくまでスポーツとして観る」いうことで、あまり「感動」とかと結びつけるのは好きではありませんが、この2つの試合には本当に心を打たれてしまいました。
基本的には野球がメインのこのブログ(訪れていただいている方も野球ファンの方が多いと思います)ですが、あまりボクシングのことを知らない人にも、こういう素晴らしい試合があるということを是非知ってもらいたいということでの、今回のボクシング連続投稿になりました。
これだけ内容の詰まった2試合ですが、八重樫の試合は世界戦とはいえ、以前の世界挑戦では完敗に終わったこともあって、戦前の注目度はそんなに高くなかったように思います。月曜20:00という各局数字の高い番組が集まっているなかでのテレ東中継ということもあって、視聴率は4.8%。
佐藤vs淵上の試合も、地上波での「ダイヤモンドグローブ(フジテレビ)」の放送は深夜3時近くということで、リアルタイムで観た人はごくわずかと言っていいでしょう。
それでも、一時期ボクシング中毒になった人間としては、一人でも多くの人に、こうした戦いを観てほしいという思いです。
その他、ボクシング関連で言えば、先日の投稿では紹介できなかった、元WBAミドル級暫定王者で一度は王座陥落するも、昨年アメリカの強豪を1RKOで沈め、正規王者への挑戦を続ける石田順裕の話や、井岡一翔は数年後ローマン・ゴンサレス(ニカラグアの2階級王者。フライ級近辺では最強かも。30戦全勝25KO)に通用するほどのボクサーになれるかなど、話したいことはたくさんあるのですが、さらに長くなるので、それはまた次回以降のボクシングの回で。
繰り返しになりますが、是非是非、この2試合の動画は見てほしいです。



























