内野陣の三角関係
2005年 05月 03日
打線の方も、なかなか状態の上がってこない鈴木尚・ウイット・古木選手らに代わる形で、この3連戦レフトに入った内川選手が再三のチャンスに3併殺を喰らうなど、試合中盤まで打線が機能せず。結局、対阪神戦・広島戦に続いて、3カード連続負け越しとなってしまいました。
その内川選手の左翼起用ですが、結果としては、開幕から「セカンド・種田、サード・村田」のラインが揺るがずに、そこからあぶれた格好での起用といえます(もちろん、それプラス左翼に期待していた選手たちの不甲斐なさという面もありますが)。
この種田・村田・内川選手のセカンド・サードをめぐるポジション争い(3人で2つの席を争う)ですが、昨年は、内川選手が故障で離脱するまで、種田・内川選手がその争いに勝って、村田選手があぶれる格好でした。
3人の中では、年齢的なこともあって、種田選手が一番不利な印象もあったのですが、他の2人を上まわる打撃での粘り(得点圏打率はセ・リーグトップ)、そしてベテランとしてのプレーの安定感といったところが、レギュラーを勝ち取った(首脳陣に先発での起用を思わせた)要因になったように思います。
さて、これと似たような状況を持っているチームが、横浜の他にもあります。
それは、現在乗りに乗っているロッテです(いやいや、実力だよという声も聞こえてきそうですが)。
昨年後半から頭角を現してきた3年目・西岡選手。
そして昨年終盤は、その西岡選手に半ばポジションを奪われた感のあった守備の名手・小坂選手(ただ、昨年は大事な所でのエラーもありました)。
そしてセカンドという負担の多いポジションを守りながら(全試合ではありませんが)も、一昨年に続いて規定打席に到達、本塁打も14本とまだまだ元気なところを見せた18年目・堀選手。
この3人の、セカンド・ショートの2つのポジションをめぐる争いが、今シーズンは、かなり高いレベルで行われています(↓)。
西岡 26試合 96打数32安打 打率.333 20打点 21得点 10盗塁
小坂 28試合 84打数23安打 打率.274 14打点 19得点 5盗塁
堀 16試合 61打数23安打 打率.377 6打点 11得点 0盗塁
(5月2日現在)
現在、パリーグ打率5位、盗塁数でも2位につけている西岡選手ですが、そうした成績にもかかわらず、試合に出られない日もあります。
本来なら考えられないところですが、その代わりに出場する堀選手も、これまた.377の好打率(得点圏打率も.467)。
また、ここ数年、ずっと2割5分前後の打率に終わっていた小坂選手も比較的打撃が好調で、打点も結構稼いでいます。また、高い守備力という武器があることで、先発出場しない日でも、試合終盤、守備固めで試合出場ということもあります。
こうしたなか、先日のスポーツ新聞に、その試合は欠場した西岡選手のコメントが載っていました。
「休養日で(バレンタイン監督が)休ませたというふうに言われているが、自分は全然元気なので試合に出たい」みたいな内容だったのですが、そうしたコメントにも、高い意識レベルでのポジション争いが行われていることがうかがえます。
ひるがえって、横浜の3人のポジション争いですが、将来的に若手を育てていくというスタンスで見れば、内川・村田選手をレギュラーとして起用していく方がいいかもしれません。
ただ、種田選手は、いまの横浜に数少ない、場面場面におけるバッティングが出来る選手でもあり、監督としては、外部から見ている以上に起用したくなる選手かもしれません。
また、選手はモノではないわけで、我々ファンはよく無責任に「○○を使え!」などと言ったりしますが、現実の選手起用は、そんなに簡単なものではないでしょう。
いずれにしても、現状での打撃面を考えれば、「サード・村田、レフト・内川、セカンド・種田」という起用は今後も続くかもしれません。
ただ、そうした起用は、緊急避難的な印象を拭えないのも事実。外野の若手陣(古木選手、そして南・河野選手など)も含めて、今後、数年間で若い選手をどう起用していくのか、その答えを模索する時期はまだまだ続いていくでしょう。
一方で、こうした「選手起用」というファクターだけで、ポジション争いを語れるわけではありません。
今シーズンこれまで、村田選手が先発でずっと出続けているのは、オープン戦で見せた打撃スタイルの変化に加えて、「俺を使ってくれ!」という目に見えない(もしかしたら見えてる?(^^))アピール力もあるのでは、と思います。
現在、レギュラーにもう一歩手に届いていない選手、そして一軍と二軍のボーダーライン上にある選手達は、何を思って日々野球に取り組んでいるのでしょうか。



























