野球好きの為の本
2011年 08月 06日
1冊目は『キャッチャーという人生』(赤坂英一・2009年刊)。
著者は、先日このブログで紹介した『二軍監督』と同じ、元日刊ゲンダイ記者の赤坂英一氏。
今回(といってもこちらの方が出版は先だが)のテーマはキャッチャー。
『二軍監督』と同様、一人の選手にスポットを当てるのではなく、何人かの選手を取り上げ、それぞれを絡み合わせながら紹介してく書き方で、主に登場するのは6人。
村田真一、達川光男、山中潔、谷繁元信、大久保博元、里崎智也。
80年代から00年代まで、それぞれのキャッチャー人生を歩んだ(あるいは今も歩んでいる)6選手の野球人生を、丁寧に、しかし過度に美化することなく伝えてくれる本。
『二軍監督』では、後半ちょっと話が散りすぎた傾向があったが、本作は一人の選手を取り上げる部分と複数の選手を掛け合わせる部分のバランスが上手い具合にとれており、最後まで飽きさせない。
これまで読んだ野球本のなかでも、トップ5に入るといっても過言でないほどの良作。特に、80年代ぐらいからプロ野球を見始めた人にはおすすめ。
6人のなかで一番地味な印象がある山中が実はキーだったりするのもポイント。
あと、読んだ後、村田真一がちょっと好きになる(^^)。
もう1冊のおすすめ本は『ハマの裏番 もつ鍋屋になる』(中野渡進)。
こちらは先月出版されたばかりの新刊本。著者は、活躍したと言えるのはわずか1年ながら、その容姿を含め強い印象を残した、元横浜・中野渡投手。
週刊プレイボーイの野球記事や、NumberのWeb記事などで、一部の野球ファンにはそのぶっちゃけっぷりが知られているが、この本は、そのぶっちゃけが完全濃縮された本。
とにかく面白い。特に、選手時代を回顧した章の、備考欄に小さく書かれている各選手・コーチ評は最高。
今の横浜に絶望している人(今日も……)が読んだら、2割ぐらいは元気が回復するかも(^^)。
また、野球本という見方だけでなく、一つの人生本としても面白い本。
こちらの本は、読んだ後、木塚がちょっと好きになる(^^)。
出版業界が厳しいと言われるなか、企画を通すことも含めて、野球本を出すというのはそんなに簡単なことではないのではと想像するが、こうした良書も結構出ている。
最近は、新書の形式で出されるケースも多い。
今後も、こうした野球をより面白く見られる本に1冊でも多く出会いたい。



























