本当の「チャンピオン」
2011年 02月 17日
これで、日本のジム所属の世界王者は7人。しかも、ほとんどの選手が"内容"のあるチャンピオンです。
V10を成し遂げた後、飛び級での2階級制覇を果たした長谷川穂積、デビューから16年を超えて強さを増している西岡利晃、王座獲得試合を含め4連続KO勝利の内山高志、初の王座獲得時の防衛戦ではランキング1位の挑戦者に苦渋を舐めるも、2階級制覇挑戦試合ではダウン経験の無い対戦相手から鮮やかなカウンターでダウンを奪うなど非常にレベルの高い試合を見せてくれた粟生隆寛、強豪王者プーンサワットを破った李冽理を破って王者に就いた下田昭文、そして日本人最短の7戦目での王座獲得となった井岡…。
このメンバーの中に入ると、亀田興毅は3階級制覇をした試合の評価が低いこともあり、かなり影が薄い印象。もしそうした評価が悔しいのであれば、下田あたりと正々堂々と戦って勝利する、あるいは同じバンタム級で日本人のホープと言われる山中慎介(来月6日に、岩佐との無敗同士の日本タイトル戦が控える)あたりの挑戦を受けてみてはどうかと思いますね。
話を全体のことに戻して、現在、日本人のチャンピオンがいる階級は、ミニマム級(47.61級)からスーパーフェザー級(58.97級)まで。この8階級における世界メジャー4団体(WBC・WBA・IBF・WBO)のチャンピオンの数を見ると、WBAがチャンピオンを乱立させている影響もあって、暫定王座・スーパー王座を含めその数は40人ほどになります。
それでも、このうち7人を日本人が占めているのは凄いことだと思います(日本が認可しているWBA・WBCに限れば24人中7人という割合)が、1階級に「チャンピオン」が4~5人いるために、チャンピオンの価値が下がっているのも事実。
そう考えると、昨年のWBC王者・長谷川のWBO王者・モンティエルとの対戦は「本当に価値のある試合だったんだ」と改めて思います。
「WBA・WBCともに日本人の選手がチャンピオン」という階級が2階級ある現在、長谷川以外の選手も含めて、「王者同士の戦い」がまた日本で見られることになれば、ボクシングファンはまた一段高い「夢」を見ることができますし、対戦をした「世界王者」自身の価値も数段上がるのではと思います。
「勝てそうな相手」を探して防衛を続けるのもボクシングの一面ではありますが、高いリスクはあれど、やはり「強者を倒して」の王座防衛でなければ、見ている人の心には響かないですからね。



























