ドラフト最強世代?
2010年 10月 26日
で、その間に行われるのが28日(木)のドラフト会議。
今年は、斎藤佑樹をはじめ、特に大学生に有望な選手が多いと言われるドラフト。昨年に引き続き、地上波にて生中継される(日本シリーズは中継しないTBSにて(^^))ということで、菊池雄星フィーバーだった昨年を上回る盛り上がりです。
なお、今回のドラフトのポスターのキャッチフレーズは「俺世代、こい。」(坂本勇人、田中将大、前田健太の3人をフューチャー)。このコピーはいいですね。
なお、今発売されているNumberもドラフト特集。「プロ野球ドラフト秘話」と銘打たれた今号は、斎藤佑樹の巻頭特集をのぞいては、どちらかというと過去のドラフトで印象的なシーンにスポットを当てた内容になっていますが、KKドラフトの裏舞台から、小池・福留・元木といったドラフトをめぐる人間模様、過去のドラフトの変遷や1位指名選手の成否、巨人・西武・阪神など各球団の攻防、さらには志村亮・黒須陽一郎といったプロ野球に入らなかった選手のその後など、Numberの野球特集としては久々に読み応えのある内容でした。
で、今回のNumberでも特集されていましたが、30代の自分にとって印象的だったドラフトというと、やはり1989年。
野茂が史上最多となる8球団の1位指名を受けた(あのパンチョ伊東氏の声で「野茂英雄」という名前が8度呼ばれた)というだけでもかなりのトピックだったのですが、他の1位指名選手も、外れ1位指名となった選手も含めほとんどが1年目から活躍、あるいは球団、さらにはリーグを代表する選手になったという点で、これだけインパクトのあるドラフトはありませんでした。
この年の1位指名選手の1年目の成績と生涯成績は下記に。
【ロッテ】
小宮山悟(早大)■ 6勝10敗2S 〔通算〕117勝141敗4S
【大 洋】
佐々木主浩(東北福祉大)■ 2勝4敗2S 〔通算〕43勝38敗252S(MLB)7勝16敗129S
【日本ハム】
酒井光次郎(近大)■ 10勝10敗 〔通算〕23勝36敗1S
【阪 神】
葛西稔(法大)■ 0勝1敗 〔通算〕331試合 36勝40敗29S
【ダイエー】
元木大介(上宮高)■ 入団せず
【ヤクルト】
西村龍次(ヤマハ)■ 10勝7敗1S 〔通算〕75勝68敗2S
【西 武】
潮崎哲也(松下電器) 7勝4敗8S 防1.84 〔通算〕523試合 82勝55敗55S
【中 日】
与田剛(NTT東京) 4勝5敗31S ◎ 〔通算〕8勝19敗59S
【オリックス】
佐藤和弘(熊谷組)■ 42試合 .331 1本 〔通算〕149試合 .273 3本
【広 島】
佐々岡真司(NTT中国) 13勝11敗17S 〔通算〕138勝153敗106S
【近 鉄】
野茂英雄(新日鉄堺)■ 18勝8敗 ◎ 〔通算〕78勝46敗1S (MLB)123勝109敗
【巨 人】
大森剛(慶大) 38試合 .146 1本 〔通算〕132試合 .149 5本
(■は野茂を1位指名した球団。◎は新人王)
新人王に輝いた野茂・与田の両投手はもとより、佐々岡・西村・酒井・小宮山も1年目からローテ投手として活躍(佐々岡は抑えを務めることも)、また潮崎は常勝西武のなかにあって早くも無くてはならない存在に。1年目は奮わなかった佐々木も、2年目からはストッパーに定着し、日米通算セーブは381。一軍定着までは時間がかかった葛西も、阪神のブルペンに欠かせない存在になりました。
一方、投手陣に比べると成績を挙げられなかった野手陣ですが、佐藤和(パンチ佐藤)はある意味1位指名に恥じない活躍(^^)を見せましたし、巨人が大森か元木かどちらを獲るかに大きく注目が集まったのもこの年でした。
さらに、1位指名選手の他にも、古田(ヤクルト2位)、石井(近鉄3位)が入団、また順位としては下位指名にあたる選手のなかにも、前田(広島4位)、新庄(阪神5位)がいるなど、1990年代のプロ野球を支えたメンバーが勢ぞろいといってもいいほどの豪華な(今思うと)顔ぶれです。
ということで、自分のなかでは、1989年のドラフトが「最強」なのですが、50代以上の方からすると1968年のドラフト(ドラフト制度が始まって4年目)のメンバーの方が最強かもしれません。
1位指名選手に限ってみても、田淵(阪神)、山本浩(広島)、星野(中日)、山田(阪急)、有藤(ロッテ)、東尾(西鉄)ら球界を代表する選手がズラリ。さらに、2位以下の選手も、加藤英司(阪急)、福本(阪急)、大島(中日)といったメンバーがおり、なんと計7人が名球界入り(前述のメンバーで田淵と星野以外)しています。
今年のドラフトがいくら豊作といっても、この1989年、さらには1968年のドラフトを上回るのはかなり難しいのではと思いますが、もし今回のドラフトで入団した選手たちがそれに匹敵するほどの活躍を見せたとしたら、間違いなく2011年のプロ野球は盛り上がるでしょうね。
最後に、この記事の最初に少し触れた日本シリーズの地上波中継について。
今回の1・2戦目中継無しという事態は、いろいろな条件が絡み合っての結果だと思いますが、一つ言えるのは「もはや、日本シリーズだからといって、無条件で地上波中継される時代では無い」ということでしょう。
来季、こうした事態にならないためにも、NPBには「どのチームが対戦したとしても『日本シリーズ』が優良コンテンツとして認知される」仕組みを作ることが早急に求められると思います。
日本シリーズは、やはり日本プロ野球にとって頂点に位置されるべき戦い。
今回の「地上波中継無し」ということへの危機感は、ファン含め、野球に関わる人が本当に強く持たなければいけないのではと感じました。



























