完璧なインタビュー。
2005年 04月 19日
昨日(17日)の皐月賞は、圧倒的1番人気(単勝1.3倍)の、ディープインパクト(武豊)が、スタートの出遅れをものともせず、最後の直線で他馬を軽々と抜き、まず1冠を果たしました。
その後の、勝利ジョッキーインタビュー。
インタビュアーは、フジの青嶋アナだったのですが、近年のスポーツ中継では稀にみる、完璧なインタビューでした。
青嶋アナは、主にサッカー・競馬実況をやっていますが、人によっては「うるさすぎるアナウンサー」という印象を持っているかもしれません。
確かにそいうった面もあるかもしれませんが、スポーツ中継を実況するうえでの「構成力」(別の言葉でいえば、アクセントをつけることでの、いい意味でのスポーツのドラマ化)という点では、かなりのものを持っていると思います。
前述の武豊騎手に対するインタビューの内容を順を追って見ていくと、まずは、スタートの出遅れについて切り込みました。
次に、その後、徐々にポジションを上げていったときの様子とそのときの心境について聞き、そして、最後第4コーナーから直線にかけての事について質問しました。
ということで、まずはレース内の出来事を、純粋に時系列順に聞いていったのですが、これは簡単なことのように見えて、実はそうした順序での質問ができる人は多くはありません。
しかも、その聞き方が、「具体的な答えを引き出すような聞き方」であるところに、青嶋アナの非凡さを感じます。
その後、ディープインパクトへの印象を聞き、さらに「より具体的に…」と畳みかけるような質問(これは、ある程度、相手がインタビュアーに対して、力量を認めていないといい答えが返ってこないところでもありますが)。そして、「ファンの皆さんに…」という尋ね方で、インタビューは締めくくられました(あと、レース前の心境についての質問もあったかもしれません)。
時間にすれば、2・3分のインタビューだったのですが、レース中、そしてレースを終えた武騎手の心境が、実感をもって伝わってきたという意味で、すごくいいインタビューでした(武騎手が、内容のあることを語れる人だという側面もあったとは思いますが)。
振り返って、プロ野球の試合後のヒーローインタビューなど、各スポーツでの試合後のインタビューを見ていると、正直、内容があるものは非常に少ないといえます。
ヒーローインタビューというものが一種の儀式的なもの、という考えもあるかもしれませんが、選手の肉声を聞くことのできる数少ないチャンスと考えると、もう少し、インタビュアーがあらかじめ準備をしてインタビューに臨むということが必要ではないか。
青嶋アナのインタビューを聞いて、その思いを強くしました。



























