吉見の恩返し?
2010年 06月 02日
でもって、なんと千葉ロッテの先発は吉見!そして、横浜の先発は三浦。
球場に着いたのは2回裏、ちょうどロッテのチャンスの場面。2死満塁で、今江がライト方向に跳ね返した当たりは、この日ライトに入っていたカスティーヨが心許ない追い方をした挙げ句、2点タイムリーツーベースに。
その後は、両チーム無得点が続きましたが、6回裏にサブローが三浦からソロホームランを放ち中押し。9回表には、今季一軍初登板となった小杉が、福浦に力の無いストレートをライトスタンドに叩き込まれて、0-5の完敗。
これ以上無い古巣への恩返しとなった吉見ですが、この日は6回を3被安打。フォアボールもゼロと安定した内容。翌日の新聞記事を見ると、西本投手コーチに、軸足をプレートにかけない投げ方をアドバイスされ、それが合っているとのこと(トレードして活躍すると精神的な部分がクローズアップされがちだが、気持ちだけで勝てるほど甘くはないであろう世界。成功の要因には、こうした技術的な要素が欠かせないのでしょう)。
スレッジを人を喰ったような90km台のカーブで空振り三振にとるなど、横浜ではあまり見せたことがない緩急を有効に利用したピッチングのように見えました。
ただ、ここまで挙げた2勝の相手は、あくまでヤクルトと横浜。
甘い球なら容赦なく打つ西武や巨人相手に好投をして初めて「吉見、覚醒」と言えるのではないでしょうか。
さて、試合としては淡々と進んでいったこの日の一戦だったのですが、次の日も11イニング零封を喰らうなど、横浜打線の湿り具合は何とも気になるところ(今日は勝ちましたが)。この日の1番(石川)、2番(藤田)、3番(内川)までは、ある程度、数字を残しているものの、4番、5番は相変わらず打率が上がってこず、一時期レギュラーをつかみかけた下園も最近は下降気味。
スタメンで起用されることの多い井出も、打率2割弱では「結果を出しているから起用されている」という状況ではなく(同じように、低打率も足の面・小技ができる面を買われ起用されていた早川はついに二軍落ち)。とはいえ、代打陣を見ても、打てる可能性を感じさせる選手は少なく。
本来なら主軸を打ってほしい吉村が、年々成績を下げている状況など、ちょっと野手陣の将来に光が見えにくい現状は、来季以降のことを考えても不安を感じます。
その他、目立った(悪い意味で)のが、細山田のスローイングの酷さ。イニング開始前のセカンド送球ですらボールがお辞儀する始末で、とてもとてもランナーを刺せるとは思えず(当然、この試合でも、早坂、サブローに楽々盗塁を許す)。細かい数字は覚えていませんが、ここまでの盗塁阻止率も1割前後のはず(武山が2割7分ぐらい)。
先週の「プロ野球ニュース」で、細山田のことを振られた解説の達川氏が「いやあ、まだまだ線が細いですね。このままだと3・4年後には解雇ですよ」と言っていましたが、冗談じゃなくそう思えてしまうほど、そのプレーぶりにはがっかりさせられました。
さて、久々に行った千葉マリンでしたが、ちょっと口汚い野次を飛ばす横浜ファンの方が近くにいたこと以外は、楽しく見ることができました。
心なしか、以前よりロッテ応援団の声のトーンがソフトになった気がしたのですが、これは昨年の一連のゴタゴタで一部のファンの方がいなくなったからでしょうか。
いずれにしても、球場からのバス内のアナウンスが選手によるものだったり、試合後の監督インタビューをオーロラビジョンで流したり(ただし、あまり聞き取れませんでしたが)と、同じく観客増員に成功している西武とともに、成績の面でもファンの取り込み方の部分においても、同じ首都圏球団であるヤクルト・横浜に大きく差をつけている感があります。
最後に、今記事とはまったく関係ないですが、どうしても言いたいことを一つ。
「ヤクルトの小川淳司監督代行は、あまりに、あまりに地味過ぎる……(^^)」