どうしようもなく冷めた思い
2010年 02月 17日
正直、この2週間ぐらいは珍しく、あまり書きたいことがありませんでした(まあ、忙しいのもあったのですが)。
「プロ野球」に関して言えば、今年は、昨年のWBC、一昨年の五輪といった大きな世界大会は無く、久々に「純粋にプロ野球のペナントに向けて」といった形でのキャンプ。
ともすると、国際大会がないことでの露出の減少も考えられるところでしたが、キャンプ前半は連日の「雄星」フィーバーで、改めて「野球」の存在感を見せる形に。
来年も、特に主だった世界大会は予定されていませんが、おそらくこの時期は「斎藤」フィーバーになることでしょう。
ちなみに、昨年末か今年初めあたりに、現在世界チャンピオンが7人!(1名は暫定王者)という数の上ではかなりの黄金時代(全員の名前、わかります?)、しかも長谷川穂積という日本ボクシング史上最強とも思われる選手を抱えている「ボクシング」についても書こうと思ったのですが、ちょっと書きたいと思う時期を逸してしまい…。
で、今回書くのは「サッカー」。
一昨日の、東アジア選手権の日本-韓国。
その数日前にチラッと見たvs香港戦での、あまりに牧歌的な攻撃に、正直期待が持てず、中継を観ようかどうしようか迷った挙句、疲れて寝てしまい、結局見逃してしまいました(^^)。
で、後でネットで見たら1-3の惨敗。
「見なくてよかった」と思った一方で、ホームでの惨敗・凡戦という結果に「まあ、そりゃそうだよな」と、別に憤りも感じない、自分の今の日本代表への気持ちに寂しさも感じました。
「岡田監督、解任」という声が起こるのも至極当然だと思う一方で、「ここに来て監督を代えるのはリスクが大きすぎる。続投を」とのニュースを聞いて「そりゃそうだ。W杯じゃ勝てないだろうけど、今さら替えても仕方ないよね」という冷めた思い。
正直、「岡田JAPAN」に対する評論家などのメンバー選出や選手起用への批判・提言を聞いても、「でも、基本的には日本で一番上手いレベルの人たちが出ているんだから、そんなちょっとメンバーを替えたぐらいでどうこうという問題じゃないんじゃん」という気も。
岡田監督に関して言えば、日本の中ではトップクラスの監督かもしれないけど、ワールドカップでの決勝トーナメント進出、さらにはその上を目指すのであれば、やはりその世界を実際に体感した人を監督にするべきだったんじゃないかという思い。
一方で「オシム監督、倒れる」という報を聞いた瞬間、日本サッカー協会の監督の決め方から推測すると、後任の監督は岡田監督しか考えられなかったのも、また事実。
もっと言えば、4年前、就任時ですでに65歳、W杯が行われる年には69歳になる人物に、とてつもない負担を抱えるであろう代表監督に就任されることを決めた時点で、「もしも」のことを考えて、その意志を継ぐことができる人物(大熊コーチのような形ではなく)をコーチ陣に入れておかなかった危機管理の無さ。
さらには、ジーコ監督、トルシエ監督時代に比べて魅力的なカードが少なくなったマッチメイクの問題、年を追うごとに欧州トップリーグで活躍する日本人選手が少なくなっている現状など、この数年、日本代表のサッカーを見たいと思わせる要素がどんどん減っている感があります。
自分の短気さで退場しておいて「お疲れーっす」とだけ残して帰った選手を応援する気にもなれませんしね。
スポーツ新聞でセルジオ越後や金子達仁の代表批判の記事を見ても、「この光景って、12年前と何一つ変わってないじゃん」と、その批判にうなずくというより、時計の針が進んでいないことへの虚無感の方が強く。
昨年の番組改編ですっかり内容が無くなった「スーパーサッカー」は、ついに今年の3月で終わるみたいだし、J1に関して言えば観客動員数も頭打ち傾向。
サッカー関係者は、この現状にどれだけ危機感を持っているのでしょうか?
このまま行けば、30年後ぐらいに振り返ったときに「日本サッカー界のピークは2002年、そして中田英寿だった」となることは確実。
もっと言えば、今の小学生・中学生にとって、今の日本サッカー、また選手たちは魅力的に映っているのか?
正直、今の日本サッカーに対する気持ちは、自分がサッカーを見始めてから、それこそ日本リーグでトニーニョとかレナトとかが活躍していた時代から考えても、一番冷めています。